
ダラットで出会う、南国じゃない“春のベトナム”
ベトナムに、涼しくて花に囲まれた高原リゾートがあるのをご存じですか?それが「ダラット」。
「ダラット ベトナム」というキーワードにピンときたあなたは、もう一歩深い旅を探し始めている証拠です。標高1,500mのこの街は、ベトナムの中でも異色の存在。春のように穏やかな気候と、フランス風の街並みが広がるこの地には、“定番”では味わえない魅力がぎゅっと詰まっています。
●この記事を読んでほしい人
- ホーチミンやダナン以外のベトナム旅行先を探している人
- 暑さが苦手で、避暑地のような旅先を求めている人
- 観光だけでなく、自然やローカル文化も楽しみたい人
●この記事を読むメリット
- ダラットの気候・魅力・アクセス方法がひと目でわかる
- 現地での過ごし方やおすすめスポットが具体的にイメージできる
- ベトナム料理の中でもダラットならではのグルメ情報を知れる
- 観光地としての混雑状況やベストシーズンが把握できる
- 他のベトナム都市との違いから、旅先選びの参考になる
一歩踏み込んだ“通なベトナム旅”をしてみたいなら、きっとこの記事が背中を押してくれるはずです。さあ、ダラットの魅力に触れる旅を始めてみませんか?
ベトナムの避暑地ダラットとは?

永遠の春と呼ばれる理由
ダラットが「永遠の春の都市」と呼ばれているのは、その気候が一年中とても穏やかで心地いいからなんです。標高約1,500メートルの高原に位置していて、ベトナムの中でも特に涼しい場所として知られています。
一年中18~23℃の快適気温
年間の平均気温はおおよそ18~23度前後。ホーチミンやハノイなど、30度超えが日常のベトナムの主要都市に比べると、まるで別世界のような涼しさです。日本でいうと、5月の東京くらいの気候がずっと続いているイメージ。湿気も少なく、日中は半袖でちょうど良く、朝晩は軽い羽織があれば快適に過ごせます。
四季の代わりに花が咲く街
そしてもうひとつの理由が、街じゅうに咲く色とりどりの花たち。春夏秋冬という明確な季節の変化はないものの、ダラットでは一年を通してさまざまな花が咲き続けています。バラ、アジサイ、ラン、桜に似たピンク色の花など、季節ごとに異なる表情を見せるのが特徴的。
観光客にも地元の人にも「花の都」と呼ばれて親しまれているほどで、街を歩いているだけでちょっとした癒やしの時間になりますよ。
気候がもたらす過ごしやすさ
この気候は観光だけでなく、住むにも快適。エアコン要らずで、自然の風だけで心地よく過ごせるため、ベトナム国内でもリタイア後に移住したい都市ランキングの上位に入ることも。実際、避暑地としてフランス統治時代から多くの外国人が訪れていた歴史もあり、その名残が今も街並みに色濃く残っています。
「暑いのが苦手だけど、南国っぽい景色も味わいたい」そんな人にぴったりなのが、ダラットなんです。
ダラットの年間平均気温
ダラットの魅力のひとつは、なんといってもその過ごしやすい気温です。ベトナムというと「暑い国」というイメージが強いですが、ダラットはまったく別世界。まるで高原リゾートのような快適さが、一年中続くんです。
平均気温は18〜23℃前後
年間を通しての平均気温は、だいたい18℃から23℃くらい。真夏の6月〜8月でも最高気温が20度台前半なので、蒸し暑さを感じることはほとんどありません。逆に、冬の時期でも10度を下回ることは少なく、肌寒くても厚手の上着が必要なほどではないんです。
「常夏のホーチミンから移動してきたら、空気の違いにびっくりした!」という声もよく聞きます。それくらい、ダラットはベトナムらしからぬ涼しさなんですよ。
朝晩は冷えるので服装に注意
日中は半袖でちょうどよくても、朝晩はぐっと気温が下がることがあります。特に乾季(11月~4月)は空気がカラッとしていて、朝の気温が10度台前半になることも。なので、羽織れるカーディガンや薄手のパーカーを持っておくと安心です。
旅行中、日が沈んだあとのナイトマーケットに出かけたり、朝市で早朝散歩を楽しんだりするなら、防寒対策はちょっと意識しておくと快適に過ごせますよ。
旅行のベストシーズンは?
ちなみに、気温だけでいうとベストシーズンは6月〜8月。湿気が少なく、気温も安定していて過ごしやすい時期です。ただ、この時期は観光客も増えるので、ホテルやツアーの予約は早めがおすすめ。
逆に、雨季の9月〜10月はやや肌寒く、夕方以降のスコールにも注意が必要です。でもそのぶん、観光客が少なくてのんびり過ごせるというメリットもあります。
気温の安定したダラットは、どの季節に行っても快適。でも、その時々の表情の違いを楽しめるのもまた、魅力のひとつです。
ダラットの地理とアクセス方法
ベトナムの中でもひと味違う雰囲気を持つダラット。その理由は、地理的な特徴とアクセス方法にあります。南国のベトナムにいながら、まるでヨーロッパの高原都市のような空気感。旅好きにはたまらない、隠れ家的な立地です。
高原地帯にある静かな街
ダラットは、ベトナム南部・中部高原にあるラムドン省の省都で、標高はおよそ1,500メートル。山に囲まれた高原地帯にあり、街の真ん中にはスアンフーン湖が広がっています。周囲にはマツの森や丘、滝など自然豊かな風景が広がっていて、都市部とはまったく違うのどかさがあります。
また、フランス統治時代に開発されたリゾート地という背景もあり、街の中心部には洋風の建物が多く、どこか懐かしい雰囲気が漂っているんです。
ダラットへのアクセス方法
では、実際にどうやって行くのか?というと、日本からの直行便は残念ながらまだありません。でも、ちょっとした冒険気分でアクセスできるのもまた、旅の楽しさのひとつ。
ホーチミン経由が一般的
多くの旅行者が利用するルートは、まず日本からホーチミン(タンソンニャット国際空港)へ行き、そこから国内線でダラット(リエンクオン空港)へ飛ぶパターンです。ホーチミンからのフライトは約1時間ほどで、ベトジェットエアなどのLCCも運航していて便利。
注意点として、ホーチミンの空港はけっこう混雑しやすいので、チェックインや荷物預けに時間がかかることも。乗り継ぎの時間には少し余裕を持っておくと安心です。
バス移動も選択肢のひとつ
時間はかかりますが、ホーチミンからの長距離バスを使うこともできます。所要時間はおよそ6〜8時間。夜行バスなら寝ている間に移動できるので、旅費を抑えたいバックパッカーにも人気です。
中でも、寝台タイプのバスは設備が充実していて、エアコン完備、広めのシート、USB充電ポート付きなんていう車両もあります。ただし、道路状況や天候によって到着時間が前後することがあるので、スケジュールは少し余裕をもたせておくのがベター。
ちょっと手間でも行く価値あり
直行便がないとはいえ、それが逆に“観光地化されすぎていない”理由でもあるんです。ちょっと遠回りにはなりますが、その先に待っているのは、南国とは思えない涼やかで穏やかな空気と、自然と文化が絶妙に溶け合った街並み。
「旅慣れた人が最後にたどり着く場所」として、ダラットはじわじわと人気を集めてきています。
ホーチミンからの行き方比較
ダラットへの旅は、まずホーチミンに降り立つところからスタートする人がほとんど。そこからのアクセス方法はいくつかありますが、大きく分けて「飛行機」と「バス」、この2択になります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、旅のスタイルに合わせて選んでみてください。
飛行機でサクッと移動派におすすめ
一番スムーズなのは、ホーチミン(タンソンニャット空港)からダラット(リエンクオン空港)まで国内線を利用するルート。所要時間はわずか約1時間。LCC(格安航空会社)も充実していて、価格も時期によっては数千円レベルなので、移動のストレスを減らしたい人にはかなりおすすめです。
気をつけたいポイント
ホーチミンの空港はとにかく混雑しやすいです。国内線といえども、チェックインや手荷物検査に思った以上に時間がかかることもあるので、早めの行動を心がけましょう。あと、天候によっては遅延が出ることもあるので、スケジュールはちょっとゆとりを持っておくと安心です。
ローカル感を楽しむなら寝台バスもアリ
もうひとつの選択肢が、ホーチミンからダラットまでの長距離バス。所要時間はおよそ6〜8時間ですが、夜行バスを利用すれば寝ているうちに到着できるので、意外と時間を有効活用できます。しかも、料金は飛行機よりも安いことが多いので、節約派やローカル体験を楽しみたい人にはぴったり。
寝台バスってどんな感じ?
最近の寝台バスはすごく進化していて、フルフラットに近いシートやUSBポート、エアコン完備の車両もたくさんあります。乗合タイプとはいえ、キャビンが区切られているセミプライベート仕様もあって、思った以上に快適です。
ただし、道路のコンディションや天候、交通状況によって到着時間が読みにくいのがバス旅の難点。さらに、ベトナムのバスは運転がややワイルドなこともあるので、乗り物酔いしやすい人は酔い止めを準備しておくと安心です。
どっちが自分に合ってる?
比較項目 | 飛行機 | バス(夜行含む) |
---|---|---|
所要時間 | 約1時間 | 約6~8時間 |
料金 | やや高め(時期による) | 安め |
快適さ | ◎(速くて快適) | ◯(車両により快適) |
ローカル体験 | △ | ◎ |
荷物の自由度 | ◯ | △(スペース制限あり) |
時間優先なら飛行機、コスパや旅の“味”を重視するならバス。どちらも魅力があるので、旅のテーマに合わせてチョイスしてみてください。個人的には、行きは飛行機、帰りは夜行バスなんて組み合わせも楽しいですよ。
ダラット観光の魅力と楽しみ方

市内で楽しむおすすめ観光地
ダラットの魅力は、自然だけじゃありません。市内にも、ぶらっと歩いて立ち寄れる観光スポットがぎゅっと詰まっています。どれも歩いて回れる距離感なので、のんびり街歩きが好きな人にはぴったりのエリアです。
スアンフーン湖で癒しの時間を
ダラット市のど真ん中にある「スアンフーン湖」は、市民の憩いの場でもあり、観光客の散策スポットとしても大人気。湖の周りをぐるっと囲む遊歩道は、朝のジョギングや夕方の散歩にもぴったりです。
ボートに乗って湖の上から景色を楽しむこともできるので、カップルや家族連れにもおすすめ。湖の周辺にはベンチやカフェも点在していて、コーヒー片手にのんびり過ごせる癒しのエリアです。
ダラット大教会でヨーロッパ気分
街のシンボル的存在ともいえるのが「ダラット大教会」。フランス統治時代に建てられたゴシック様式の建築で、まるでヨーロッパにタイムスリップしたような感覚になります。ピンク色の壁と高い尖塔が特徴で、写真映えもバッチリ。
内部の見学はタイミングによりますが、外から眺めるだけでも十分その美しさを堪能できます。
ダラット駅でレトロな旅気分を
「ダラット駅」も、ぜひ立ち寄ってほしいスポット。現在は観光用に短い路線が運行しているだけですが、昔ながらの駅舎や列車がそのまま残っていて、どこか懐かしい空気に包まれています。
古い列車に乗って、片道約7kmのミニトリップも体験できます。目的地は「チャイマット村」というのどかなエリアで、途中の車窓からは高原の風景が楽しめます。
クレイジーハウスで迷宮体験
ちょっと変わり種が好きな人には「クレイジーハウス」がイチオシ。名前の通り、まるでおとぎ話やジブリの世界に出てきそうな、アートと建築が融合した不思議な建物です。
建築家の女性が手がけたこの施設は、宿泊もできるユニークなホテルでもありつつ、観光施設として誰でも入場可能。入り組んだ通路や空中回廊、奇抜なデザインの部屋など、どこを歩いてもワクワクが止まりません。
ダラット市場でローカル体験
ダラットの生活感に触れるなら「ダラット市場」がおすすめ。生鮮食品やローカルグルメ、おみやげにぴったりのフルーツやジャム、ドライフルーツなど、なんでもそろっています。
市場の周辺には屋台も多く、朝ごはんがてらの食べ歩きも楽しいですよ。ダラット名物のバインミーやネムヌオンをその場で食べられるのも魅力のひとつ。
市内の観光地はそれぞれ個性豊かで、歩いて巡れる距離感も魅力。旅のスタートにぴったりなエリアです。
自然が満喫できる郊外スポット
ダラットの真骨頂とも言えるのが、街の外れに広がる大自然。市内のヨーロピアンな雰囲気とはまた違った、ダイナミックで素朴な景色が広がっていて、ちょっと足を延ばすだけで心がリセットされるような感覚になります。
ダタンラ滝でアクティブ体験
「滝を見るだけでしょ?」と思ったら大間違い。ダラット郊外にある「ダタンラ滝」では、自然の美しさを楽しむだけでなく、ローラーコースターで滝の近くまで下るというちょっとワイルドなアトラクションが楽しめます。
レール付きのリュージュで森の中を滑り降りる感覚はまるで冒険。体験型の観光が好きな人にはドンピシャです。滝の近くでは、渓谷を利用したアクティビティもあるので、アウトドア好きにはたまらないスポットですよ。
ランビアン山で絶景ハイキング
もっと本格的に自然を楽しみたいなら、「ランビアン山(Lang Biang Mountain)」がおすすめ。標高は約2,167メートルで、登山やハイキングコースが整備されています。
体力に自信がある人は徒歩でのぼるもよし、ゆるめに楽しみたい人はジープを使って山頂付近までラクにアクセスすることもできます。山頂から見下ろすダラットの街と、その奥に広がる山々の景色はまさに絶景。朝早く行けば、雲海が広がる幻想的な風景に出会えることも。
タンティエン湖でのんびりカフェタイム
「自然は好きだけど、アクティブなのはちょっと…」という人には、「タンティエン湖」周辺がおすすめ。スアンフーン湖より少し郊外にあって、観光客も比較的少なめ。湖畔にはおしゃれなカフェが点在していて、静かな時間を楽しめます。
ダラット名物のアーティチョークティーや、濃厚なベトナムコーヒーを味わいながら、湖と森の景色をゆったりと眺めるひとときは、まさに“ダラット時間”。読書や日記タイムにぴったりです。
お花畑と農園で癒しのひととき
郊外には季節ごとに花が咲き誇るフラワーガーデンや、いちご・アボカドなどのフルーツ農園も点在しています。観光客向けに開放されている農園では、フルーツの摘み取り体験ができる場所もあり、家族旅行にも人気。
特にダラットはいちごが有名なので、旬の時期(12月〜3月ごろ)に行けば、真っ赤な完熟いちごをその場で味わうことができます。おみやげにジャムやドライフルーツを買うのもおすすめです。
自然を“見る”だけじゃなくて、“触れる・味わう・感じる”ことができるのが、ダラット郊外の魅力。街からちょっと足を伸ばすだけで、ぜいたくな自然体験が待っています。
ダラット名物グルメを堪能
旅先の楽しみといえば、やっぱりグルメですよね。ダラットはその涼しい気候のおかげで、新鮮な野菜や果物が豊富に採れるエリア。加えて、ベトナム料理にダラット独自のアレンジが加わったローカルフードもたくさんあって、グルメ好きにはたまらない街なんです。
朝ごはんにぴったり「バインミー・シウマイ」
バインミーといえばベトナム名物のサンドイッチですが、ダラット流はちょっと違います。「バインミー・シウマイ」は、カリッと焼いたバゲットを、肉団子入りのアツアツスープにつけて食べるスタイル。まるで“つけパン”のような感覚で、寒い朝にもぴったりのあったかメニューです。
スープの中には香草やピリ辛ソースが効いていて、パンに染みた旨味がたまらない…!朝市やローカル食堂で気軽に食べられるので、ぜひ試してみてください。
ヘルシーで満足感あり「ネム・ヌオン」
ネム・ヌオンは、炭火で焼いた豚つくねをライスペーパーで巻いて食べる、ダラット発祥の定番料理。野菜もたっぷり一緒に巻くので、見た目以上にヘルシー&ボリューミー。もちもちしたライスペーパーとジューシーな肉のバランスが絶妙です。
タレもピーナッツ入りの特製味噌ダレみたいな感じで、ちょっと甘めでクセになる味。ビールとの相性も最高ですよ。
ご当地麺料理「バインカン」
麺好きなら「バインカン」も外せません。これは、太めのタピオカ麺を鶏やカニのスープで煮込んだ、もちもち食感が魅力の一杯。ダラットのバインカンは優しい味わいで、寒い日に体がホッと温まるローカルフードです。
お好みでライムや唐辛子を加えて、自分好みに味変するのもおすすめ。食堂ごとにスープの個性が違うので、食べ比べてみても面白いですよ。
デザートは「ケム・ボー」で決まり
ちょっと小腹が空いたときや、食後のデザートには「ケム・ボー(アボカドアイス)」を。完熟アボカドをたっぷり使ったペーストに、ココナッツミルクや練乳をかけて、シャーベット状のアイスと一緒に食べるスイーツです。
見た目はちょっと不思議ですが、食べてみるとアボカドのまろやかさとアイスの甘さが驚くほどマッチ!ダラットのカフェでは定番のデザートで、スプーンが止まらなくなるおいしさです。
フルーツとワインもお楽しみ
涼しい気候のおかげで、ダラットはいちごやアボカド、プラムなどのフルーツも名産。市場や農園で新鮮な果物をそのまま食べたり、ドライフルーツやジャムに加工されたものをお土産に買うのも◎
さらに、ベトナムでは珍しい「ダラットワイン」も生産されていて、地元のスーパーやレストランで気軽に楽しめます。軽めで飲みやすく、料理ともよく合うので、お酒好きの人はぜひ試してみてくださいね。
ダラットは“味覚の楽園”とも言えるほど、バラエティ豊かなグルメの宝庫。ちょっと涼しい気候の中で味わうローカルフードは、旅の記憶にしっかり残りますよ。
ローカル市場とナイトマーケット
ダラットの魅力は観光スポットやグルメだけじゃありません。街の雰囲気をぐっと近くに感じられるのが、ローカル市場とナイトマーケットです。どちらも旅行者にとっては“暮らすように旅する”体験ができる貴重な場所。観光の合間にふらっと立ち寄るだけでも、思わぬ発見がありますよ。
ダラット市場でローカルを体感
「ダラット市場(Chợ Đà Lạt)」は、街の中心部にある大きな屋内市場。朝から夕方まで営業していて、地元の人たちが日常的に買い物をする場所です。観光客向けというより、むしろリアルな“ベトナムの台所”といった雰囲気が魅力。
1階には野菜、果物、肉、魚などの生鮮食品がぎっしり。中でもダラット特産のいちごやアーティチョークは要チェックです。2階や周辺の建物には、衣類や日用品、お土産品なども並んでいて、ついつい目移りしてしまいます。
おすすめの買い物アイテム
- フルーツのドライチップス
- ダラット産のジャムや蜂蜜
- ローカル刺繍の雑貨類
- ベトナム風ニット帽やマフラー(寒いダラットならでは)
値段交渉も文化の一部なので、やんわりと値切りトライしてみるのも楽しいですよ。
夜が楽しい!ダラットのナイトマーケット
日が暮れると、ダラット中心部にある「ナイトマーケット(Chợ Đêm Đà Lạt)」がにぎわい始めます。場所はスアンフーン湖のすぐそば。昼間は静かだった街が、一気に活気づいて、まるでお祭りのような雰囲気に!
食べ歩きグルメが充実していて、香ばしい焼きとうもろこしや揚げ春巻き、ホットミルク豆乳など、あったか系の屋台フードがズラリと並びます。寒い夜にぴったりのローカルドリンク「スア・ダウ・ナン(温かい豆乳)」は、ほんのり甘くてホッとする味わいです。
ナイトマーケットの楽しみ方
- 食べ歩きしながら散策
- ストリートライブや大道芸を観賞
- ローカルスイーツを堪能
- 雑貨や服の掘り出し物探し
中にはちょっとシュールなベトナム流のファッションもあるので、友達へのおもしろ土産探しにもおすすめです。
夜の気温はけっこう下がるので、上着を忘れずに。ライトアップされた市場の景色を眺めながら過ごす時間は、ダラットの旅をもっと思い出深いものにしてくれます。
ベトナム旅行でダラットを選ぶ理由

ダナンやホーチミンとの違い
ベトナム旅行といえば、まず思い浮かぶのはホーチミンやダナン。でも、ちょっと旅慣れた人が次に選ぶのが「ダラット」なんです。なぜかというと、この街には他の人気都市にはない独特の空気感と魅力があるからなんですよ。
ホーチミンとの違い:暑さと喧騒からの解放
ホーチミンは南国らしいエネルギッシュな都市で、バイクがひっきりなしに行き交い、街中は常に賑やか。気温も常時30度超えで、街歩きしているだけで汗だくになります。
一方、ダラットは標高約1,500mにある高原都市。空気が涼しくて澄んでいて、同じベトナムとは思えないほど静か。湿気も少ないから、日本の夏の避暑地みたいな過ごしやすさがあります。騒音や排気ガスとは無縁で、ゆっくりとした時間が流れているんです。
ホーチミンとダラットの比較ポイント
- 気温:ホーチミンは常夏、ダラットは春の陽気
- 雰囲気:都会的で雑多 vs 落ち着いたリゾート感
- 移動:バイクだらけ vs 歩きやすく静かな街並み
ダナンとの違い:海 vs 山のバカンススタイル
ダナンはリゾート感たっぷりのビーチタウン。海鮮料理がおいしくて、リゾートホテルやスパも充実。どちらかというと“南国リゾートでゆっくり過ごす”イメージです。
それに対してダラットは、ビーチではなく森と湖と花の街。自然を近くに感じながらも、カフェやアートな建築も楽しめる“高原リゾート”なんです。気候は涼しく、アクティブに観光したり、美術館感覚で街を散策するような過ごし方ができるのが魅力です。
ダナンとダラットの違い
- ロケーション:海沿い vs 山間の高原
- アクティビティ:マリンスポーツ vs ハイキング&滝巡り
- 料理:海鮮中心 vs 野菜とローカルフードの宝庫
“ベトナムの中の別世界”を感じられるのがダラット
ダラットは、どこかヨーロッパの田舎町のような空気を感じさせる不思議な街。フランス統治時代の建物や、街中に咲き誇る花々、冷涼な気候が合わさって、他の都市とは全く違う旅の記憶をくれます。
「ベトナムを何度か旅したけど、もっと深く知りたい」「他とはちょっと違う場所に行ってみたい」そんな人には、ぴったりの目的地です。
ダラットのベストシーズンは?
ダラットは年間を通して涼しく快適な気候が続くので、基本的にはいつ訪れても過ごしやすいのが特徴です。ただ、その中でも「特に気持ちいい!」「観光しやすい!」という時期があります。旅の目的やスタイルに合わせて、ベストなタイミングを選んでみてくださいね。
6月〜8月:ダラットが一番爽やかな季節
この時期はダラットの“ベスト・オブ・ベスト”。平均気温は18〜19℃とかなり涼しく、日中はTシャツ一枚でも快適、朝晩は軽めの羽織があればOKという理想的な気候です。
湿気も少なくカラッとしていて、滝巡りや自然散策、カフェ巡りがめちゃくちゃ気持ちいい季節。ホーチミンやダナンの灼熱を逃れて避暑を求める観光客で少し賑わう時期でもありますが、それでも混雑は控えめなのがダラットの良さです。
夏のおすすめポイント
- 野外アクティビティに最適
- 街全体が花と緑に包まれる
- 雨も少なくて旅行の計画が立てやすい
12月〜2月:冬の花が見頃になる季節
日本では真冬のこの時期、ダラットでは「ピンクの桜」に似た花が咲き始めるシーズン。正式には「マイ・アン・ダオ」という花で、街路樹に淡いピンクの花が咲き乱れる風景は、インスタ映えもばっちり。
気温は少し下がって10〜15℃前後。朝晩は冷え込むのでコートが必要になることもありますが、日中は日差しが出ればポカポカ。ちょっと肌寒い中で温かいコーヒーを飲むのがまた最高なんです。
冬のおすすめポイント
- 花好きにはたまらない季節の景色
- 観光客が少なく、のんびりした雰囲気
- ナイトマーケットが特にロマンチックに感じる
9月〜11月:ちょっと注意が必要な雨季
この時期は雨が多く、天気が読みづらい日も。特に午後〜夕方にかけてスコールが降ることがあるので、屋外観光をメインにしたい人には少し不向きかもしれません。
ただしそのぶん、観光客がかなり少なく、ホテルやツアーもお得に利用できるタイミング。雨が降ってもすぐ止むことも多いので、カフェ巡りや市場での買い物など、屋内でゆっくり楽しみたい人には穴場の季節です。
雨季の過ごし方のコツ
- スケジュールに余裕を持たせる
- レインコートや折り畳み傘は必須アイテム
- 屋内スポット(博物館、カフェ、温泉)を中心に巡る
ダラットは気候が安定しているぶん、「この月じゃないとダメ!」という感じではなく、どの季節にもそれぞれの魅力があります。目的に合わせて自分だけのベストシーズンを見つけてみてくださいね。
穴場スポットとして注目される理由
最近、旅好きの間でじわじわ注目度が高まっているのが「ダラット」。有名観光地と比べてまだまだ知名度は控えめですが、それが逆に“穴場”として魅力的なんです。実際に行ってみると、「なんでもっと早く来なかったんだろう…!」と思ってしまう人も多いんですよ。
観光地なのに混雑しにくい
ホーチミンやダナン、ハノイといったベトナムの人気都市は、観光客でごった返すのが日常。対してダラットは、まだそこまで外国人観光客に知られていないため、混雑が少ないんです。
どの観光地も比較的のんびり見て回れるし、写真撮影も周囲を気にせず楽しめます。カフェやレストランも並ぶことは少なく、落ち着いた雰囲気で食事や休憩ができるのがうれしいポイントです。
独自の文化と景観が残っている
フランス統治時代にリゾート地として開発されたダラットには、ヨーロッパ風の建物や石造りの橋、カラフルな屋根の家など、ちょっと異国っぽい街並みが今も残っています。
観光化が進みすぎていないからこそ、昔ながらの建物や市場の風景が残っていて、素朴で温かみのある空気を感じられるんです。インスタ映えだけじゃなく、“旅してる感”をしっかり味わいたい人にはぴったりの場所ですよ。
ベトナム国内でも“特別感”のある街
実は、ベトナム人の間でもダラットは「ちょっと特別な場所」として人気があるんです。国内からのハネムーン先として選ばれることも多く、静かでロマンチックな雰囲気が評価されているんだとか。
地元の人も「ダラットは空気が違う」とよく言います。それもそのはず、標高が高くて涼しく、森に囲まれているから、都市部とはまるで違う環境。空気が澄んでいて、夜は星もよく見えるんです。
行きづらさ=特別感の証
アクセスのハードルがちょっと高いのも、逆に“穴場感”を感じさせる理由のひとつ。日本からの直行便はなく、ホーチミンやダナンを経由しないとたどり着けません。でも、その「ひと手間」があるからこそ、訪れたときの感動がより大きくなるんです。
「知ってる人だけが行っている感じ」「少しだけ旅上手になった気分」そんなプチ優越感を味わえるのも、ダラットの魅力のひとつですよ。
旅行者の体験談と口コミ紹介
実際にダラットを訪れた旅行者たちの声には、この街の魅力がぎゅっと詰まっています。まだまだ知る人ぞ知る存在だからこそ、リアルな口コミが旅のヒントになることも。ここでは、SNSや旅行ブログなどでよく見かける体験談をピックアップしてご紹介します。
「まさかベトナムで上着が必要になるなんて!」
「ホーチミンから飛行機で1時間。降りた瞬間、空気がぜんぜん違う!暑さを覚悟して行ったのに、朝晩は肌寒くてフリースが大活躍でした(笑)でもそのおかげで、夜のナイトマーケットも快適に歩けたのが良かった!」
— 30代・女性/一人旅
ダラットの冷涼な気候は、初めて訪れる人にとっては驚きの体験。ベトナム=暑いというイメージを良い意味で裏切ってくれる存在です。
「何気ないカフェが全部おしゃれ!」
「とにかくカフェが多い!しかもどこも雰囲気があって、店ごとに個性があって楽しい。ハンドドリップのコーヒーも本格的で、街歩きの途中にふらっと入った小さなカフェで飲んだ1杯が、今でも忘れられない味です。」
— 20代・男性/カフェ巡り好き
ダラットは「ベトナムのコーヒー文化の聖地」とも言われるほど、カフェが充実しています。高地栽培の豆を使った香り高いコーヒーは、旅のちょっとした癒しになりますよ。
「写真スポットが多すぎて時間が足りない!」
「教会も花畑も滝も、市内にある建物すらフォトジェニックで、気がつけばずっと写真を撮ってました。特にクレイジーハウスは映えすぎて、インスタが一気に華やかになりました(笑)」
— 40代・女性/女子旅
街全体がアートと自然に囲まれていて、歩くだけでどこもかしこも“映え”だらけ。おしゃれな旅写真を撮りたい人には、ダラットはかなりツボな場所です。
「のんびりした時間が流れていて心がほぐれた」
「有名な観光地よりも、“なんでもない時間”を楽しめたのが印象的。市場でいちごを買ってホテルのベランダで食べたり、夜は静かにワインを飲んだり。こんなにゆっくりできた旅行は久しぶりでした。」
— 50代・男性/夫婦旅行
華やかさや派手さよりも、“丁寧に過ごす時間”を求めている人に、ダラットはぴったり。ちょっとしたことに感動できるような、心の余白をくれる旅先です。
まとめ:ダラット旅行はベトナムの“春”に出会う旅

記事のポイント
- ダラットはベトナム中部高原に位置する涼しい避暑地である
- 年間を通して18〜23℃前後の快適な気候が特徴
- 一年中多彩な花が咲き誇り「花の都」と呼ばれている
- フランス統治時代の建物が多く、ヨーロッパ風の街並みが残る
- ホーチミン経由で飛行機または長距離バスでアクセス可能
- スアンフーン湖やダラット大教会など市内観光スポットが充実
- ダタンラ滝やランビアン山など自然を満喫できる郊外も魅力
- バインミー・シウマイやネム・ヌオンなどご当地グルメも豊富
- ダラット市場やナイトマーケットでローカル体験が楽しめる
- 他都市に比べて観光客が少なく、のんびりとした時間を過ごせる
総括
ベトナム旅行といえば、ホーチミンやダナンのような南国リゾートを思い浮かべる方が多いかもしれません。でも、「暑さが苦手」「静かで落ち着いた場所が好き」という方にこそおすすめしたいのが、ダラットという高原都市です。年間を通して涼しく、色とりどりの花々に囲まれたこの街は、まるで“ベトナムの中のヨーロッパ”。
ダラット ベトナムの魅力は、その気候だけでなく、自然とアート、そしてローカル文化が調和した独自の世界観にあります。カフェ巡りやハイキング、ナイトマーケットなど、楽しみ方も多彩です。観光地化されすぎていないからこそ、自分らしい旅ができるのも嬉しいポイント。ちょっと遠回りでも行く価値は十分にありますよ。
ダラットで、まだ知られていないベトナムの“もうひとつの顔”に、ぜひ出会ってみてください。