
それ、本当に適用される?見落としがちな“楽天カード 海外旅行保険”の真実
楽天カードを持っていれば、海外旅行保険が自動でついてくる――そう思っていませんか?
実はその認識、ちょっと危ないかもしれません。
「楽天カード 海外旅行保険」はとても便利なサービスですが、使い方を間違えると“補償ゼロ”なんてことも。この記事では、カードの種類ごとの保険の違いや、適用条件、家族や同伴者の扱いまで、旅行前に知っておくべき情報をわかりやすく解説します。
●この記事を読んでほしい人
- 楽天カードで海外旅行保険が使えるか不安に感じている方
- 家族旅行や友人との旅行で保険の対象になるか気になっている方
- 海外旅行前に必要な保険の準備をしっかり確認しておきたい方
●この記事を読むメリット
- 楽天カードの種類ごとの保険の違いが一目でわかる
- 「利用付帯」と「自動付帯」の違いがしっかり理解できる
- 保険を有効にするために必要な準備が明確になる
- 家族カードや同伴者の補償範囲が把握できる
- 自分にとって楽天カードの保険で十分かどうか判断できる
保険が“あると思ってたのに使えなかった”なんて後悔、絶対にしたくないですよね。
この記事を読めば、「楽天カード 海外旅行保険」を安心して最大限に活用できるようになります。さあ、旅行前の不安をゼロにするために、本文をチェックしてみましょう!
楽天カードの海外旅行保険は本当に使える?

保険の有無と対象カード一覧
「楽天カードに海外旅行保険って本当に付いてるの?」と疑問に思う方、多いですよね。結論から言うと、楽天カードには海外旅行傷害保険が付帯しています。ただし、すべてのカードに自動的に付いているわけではないんです。
付帯している楽天カードの種類
楽天カードにはいくつか種類があり、それぞれ保険の付帯条件や補償内容が異なります。以下に代表的なカードと保険の付帯状況をまとめました。
- 楽天カード(一般カード):利用付帯
- 楽天ゴールドカード:利用付帯(※補償内容は一般カードとほぼ同等)
- 楽天プレミアムカード:自動付帯+利用付帯(補償が手厚い)
- 楽天ブラックカード:自動付帯+利用付帯(最も補償が充実)
このように、同じ「楽天カード」でもランクによって補償の充実度が全然違います。
利用付帯ってどういうこと?
「利用付帯」って少しわかりにくい言葉ですよね。これは、「旅行に行く前に、ある特定の支払いを楽天カードで行っていれば保険が有効になる」という仕組みです。
例えば、こんな支払いが対象になります:
- 出国前に楽天カードでパックツアー料金を支払った
- 募集型企画旅行に該当する航空券+ホテルのセットを予約・決済した
逆に、航空券のみの購入や、現地での支払いなどでは保険は適用されないので注意が必要です。
デザインカードや家族カードも対象?
「私はディズニーのデザインカードなんだけど、大丈夫?」という声もよく聞きますが、安心してください。楽天カードのデザイン違い(お買いものパンダやディズニーなど)でも保険の対象になります。ただし、保険の内容はあくまでカードのランクに依存します。
また、家族カードを持っている場合も条件によっては保険の対象になります。詳しくは、家族カードの保険適用について解説している別のセクションをご参照ください。
利用付帯と自動付帯の違い
楽天カードの海外旅行保険を使うには、「利用付帯」か「自動付帯」かを知っておくのが超重要ポイントです。この違いを理解していないと、「保険あると思ってたのに、使えなかった…」なんて悲劇も起こりかねません。
自動付帯とは?
自動付帯はその名の通り、特別な手続きや条件なしで保険が適用されるタイプです。対象の楽天カードを持っているだけで、海外旅行に出かけた瞬間から保険がスタートします。
たとえば、楽天プレミアムカードや楽天ブラックカードなどがこれに該当します。とくに何かを決済する必要がなく、ただ持っていればOKなので、「うっかり条件を満たし忘れた…」というリスクがないのが最大のメリット。
例:楽天プレミアムカードは自動付帯+利用付帯のハイブリッド型。自動で補償が始まり、条件を満たすとさらに手厚くなる仕組みです。
利用付帯とは?
一方、利用付帯はある条件を満たした場合のみ保険が有効になるタイプ。楽天カードの場合、その条件は主に「旅行代金(募集型企画旅行)をカードで支払うこと」です。
たとえば、以下のようなケースは利用付帯の条件をクリアしています:
- 出国前に楽天カードでパックツアーを予約・決済した
- 出国前に目的地までの乗継便を含む旅行プランを楽天カードで支払った
逆に、「航空券だけ買った」「ホテル代だけ払った」といったケースでは保険が適用されないことが多いので注意が必要です。
どちらが安心?
自動付帯の方が、やっぱり安心感はありますよね。何も気にせず旅行できるのは大きいです。でも、楽天カードの一般カードやゴールドカードは利用付帯タイプなので、「ちゃんと条件を満たしておく」ことが大事なんです。
旅行の予定があるなら、出発前に「ちゃんと対象の支払いを楽天カードで済ませたか?」をチェックしておきましょう。
旅行前にやるべき準備とは
楽天カードの海外旅行保険をちゃんと“使える状態”にしておくには、旅行前の準備がカギになります。とくに「利用付帯」のカードをお持ちの方は、うっかりミスで保険が無効になることもあるので要注意!
ここでは、出発前にチェックしておきたい準備をわかりやすくまとめました。
①「募集型企画旅行」を楽天カードで支払う
利用付帯の楽天カードをお持ちの方は、海外旅行に行く前に、条件を満たす支払いを楽天カードで行っておく必要があります。
特に対象となるのが「募集型企画旅行」と呼ばれるパッケージツアーなど。具体的には以下のようなものです。
- 旅行代理店で申し込んだ海外パックツアー
- 航空券+ホテルなどセットになったプラン
⚠️ 航空券のみの購入は対象外なので注意!
支払う金額に決まりはなく、1円でもカード決済していればOK。だからこそ、少額でも条件を満たせるかも?と考えて、ちゃんとチェックしておくのが大切です。
② 出発前の「支払いタイミング」に注意!
この保険、出国後の支払いではNGです。つまり、「あとで払えばいいや」と思ってるとアウト。
✅ 正解 → 出発前に楽天カードでツアー代金などを支払う
❌ NG → 出発後に支払った分、もしくは現地での決済
「旅行の予約したけど、支払いはまだ…」という方は、出発前にカード決済を済ませておくのが鉄則です!
③ 家族カードや同伴者の扱いを確認する
「家族の分も払ってるけど、保険ってどうなるの?」と気になりますよね。楽天カードでは、家族カードを持っている人なら、条件次第で保険が適用されるケースがあります。
たとえば:
- 楽天カード保有者が、自身と家族カード保有者の分を一括で支払えば、家族カード保有者も補償対象に
- 子どもがカードを持っていない場合は、原則として補償対象外
細かいルールはありますが、「自分と一緒に行く人の分も対象になるか?」は事前に確認しておきましょう。
④ 保険が適用される期間も押さえておく
楽天カードの海外旅行保険がカバーしてくれるのは、日本出国日から最大3カ月(90日)後の24時までです。
「長期旅行や留学に行く」という人は、この期間を超えると補償されないので、別途の海外旅行保険に加入する必要があります。
よくある勘違いと注意点
楽天カードの海外旅行保険って、なんとなく「持っていれば勝手に使える」と思っていませんか?じつは、それってけっこうあるあるな“勘違い”なんです。ここでは、よくある誤解とつまずきポイントをしっかり整理しておきます!
「カード持ってれば保険もついてくる」は半分正解
たしかに楽天カードには海外旅行保険が付帯されています。でも、「持っているだけで使える」かどうかは、カードの種類によって違うんです。
- 楽天プレミアムカード → 自動付帯なので持ってるだけでOK
- 一般カード/ゴールドカード → 利用付帯なので、決済が必要
つまり、“全員が無条件で補償されるわけじゃない”という点は要注意です。
航空券だけじゃ保険は発動しない!?
「ちゃんと楽天カードで航空券買ったから大丈夫でしょ!」というのも、意外と多いミス。
実はこれ、航空券だけの購入では保険の対象外になることがあるんです。
✖ 航空券のみの購入 → 募集型企画旅行に当てはまらない場合が多い
〇 ツアーやパック商品 → 募集型企画旅行に該当しやすく対象になりやすい
不安な場合は、旅行会社に「この商品は募集型企画旅行にあたりますか?」と確認しておくのがベストです。
保険の対象期間をオーバーしてない?
楽天カードの海外旅行保険が適用されるのは、出国日から3カ月後の24時までです。
この期間を超えると、たとえ条件を満たしていても保険は終了してしまいます。
長期滞在やワーキングホリデーなどの場合は、クレジットカードの保険だけではカバーしきれないので、別の保険に加入しておく必要があります。
同伴者全員が対象になるとは限らない
「家族全員で旅行するけど、私がカード持ってるからみんな保険ついてるよね?」と考えるのも、よくある勘違いです。
実際には、以下のような細かいルールがあります:
- 家族カードを持っている → 条件を満たせば保険適用対象
- カードを持っていないお子さん → 保険の対象外になるケースあり
- 友人など、カードを持っていても支払いをしていない → 対象外
旅行メンバー全員に保険を効かせたいなら、誰が・どのカードで・どの分を払うかが超重要です。
楽天カードの海外旅行保険は、上手に使えば心強い味方になります。でも、「なんとなく大丈夫でしょ」は禁物。ちょっとした勘違いで保険が無効になることもあるので、しっかり準備して安心して旅立ちましょう。
楽天カード海外旅行保険の補償内容

傷害・疾病治療の補償金額
海外旅行中に一番気になるのが「病気やケガをしたらどうするの?」ってことですよね。特に、海外は日本と違って医療費が高額になりがちなので、治療費の補償がどれだけしっかりしてるかはめちゃくちゃ重要です。
楽天カードの治療補償はどのくらい?
楽天カードに付帯する海外旅行保険では、ケガや病気に関する治療費が補償されます。ただし、カードの種類によって金額に差があります。
ここでは代表的なカードの補償金額を見てみましょう。
カード種別 | 傷害治療費用 | 疾病治療費用 |
---|---|---|
楽天カード(一般) | 200万円 | 200万円 |
楽天ゴールドカード | 200万円 | 200万円 |
楽天プレミアムカード | 300万円 | 300万円 |
楽天ブラックカード | 500万円 | 500万円 |
プレミアムカード以上になると、補償がグッと手厚くなるのがわかりますよね。特に長期滞在や高リスクなアクティビティをする予定がある人は、補償額が多いカードを検討するのもアリです。
キャッシュレス診療に対応してる?
海外の病院って、診療前に高額な治療費を請求されることも少なくありません。そんなときに便利なのが「キャッシュレス診療サービス」です。
楽天カードの海外旅行保険は、提携先の医療機関であれば、現地での支払いナシで診療が受けられるケースがあります。
- 緊急の病気やケガで現地の病院へ
- アシスタンスサービスに連絡 → 提携病院を案内してくれる
- キャッシュレスで診療OK!
もちろん、すべての病院が対応しているわけではないので、アシスタンスデスクへの事前連絡はマストです。
保険でカバーされないケースもある?
注意したいのが、「どんな病気・ケガでもすべて補償されるわけではない」ということです。
例えば…
- 持病の悪化(もともとあった病気)
- 自己責任のケガ(酒酔い、違法行為中の事故など)
- 歯科治療(応急処置以外は対象外になることも)
このあたりは、保険の約款にもしっかり書かれている部分なので、事前に目を通しておくと安心ですよ。
携行品や賠償責任の補償
海外旅行中って、スリや盗難、思わぬトラブルに巻き込まれることもありますよね。そんなときに頼りになるのが、「携行品損害」と「個人賠償責任」の補償です。楽天カードにも、ちゃんとこの2つが付いています。
携行品損害ってどんなときに使えるの?
携行品損害とは、旅行中に持ち物が盗まれたり壊れたりしたときに補償してくれる保険のことです。
たとえば、こんなケースが対象になります:
- 観光中にスマホをスリに取られた
- 空港でスーツケースが壊れた
- ホテルでカメラを落としてレンズが割れた
🧳 注意ポイント:1つのアイテムに対しての上限や、年ごとの限度額が決まっています。
楽天カード(一般)の場合、年に10万円まで(1事故につき自己負担3,000円)が目安です。楽天プレミアムカードだと、もっと手厚くなることもあります。
また、現金・クレジットカード・パスポートなどは補償の対象外なので要注意です!
賠償責任補償は「うっかりミス」の味方
「海外のカフェでうっかり飲み物をこぼして、PCを壊してしまった」
「借りた自転車を倒して車を傷つけた」
…こんなふうに、他人や他人の物に損害を与えてしまったときに補償してくれるのが「賠償責任補償」です。
楽天カードの賠償責任補償は、カードのランクによって異なりますが、一般カードで最大2,000万円までカバーされます(プレミアムカードはさらに上乗せあり)。
示談交渉や訴訟になったら?
万が一、トラブルがこじれて「相手と直接やり取りしなきゃいけない」なんてことになったら不安ですよね。そんなときも、楽天損保のアシスタンスサービスが24時間日本語で対応してくれるので安心です。
👩⚖️ 提訴リスクや示談交渉が発生した場合は、まずはアシスタンスに相談を!
補償対象外になるパターンも確認しておこう
便利な補償ですが、以下のようなケースは対象外になることがあるので注意です。
- 故意や重大な過失による破損・損害
- ペットや自動車など、特定の物に関する事故
- 商業目的で使用していた機材などの破損
旅行中の思わぬトラブルで「自分も困るし相手にも迷惑をかけた…」という状況って、本当に精神的なダメージが大きいんです。でも、こうした補償があるだけで気持ちがグッと楽になりますよ。
救援者費用と緊急サポート
「もし海外で倒れたら…」「自分じゃ動けないような事故が起きたらどうしよう…」そんな“万が一”に備えて、楽天カードの海外旅行保険には救援者費用と緊急サポートもちゃんと用意されています。
救援者費用って何に使えるの?
救援者費用は、自分が事故や病気で入院したときなどに、家族が現地に駆けつけるための費用をカバーしてくれる補償です。
具体的にはこんな費用が対象になります:
- 家族の渡航費(航空券代など)
- 現地での宿泊費・交通費
- 捜索・救助費用(遭難や行方不明の場合)
- 遺体の搬送費(万が一の場合)
たとえば、旅行中に大ケガをして長期入院…となったとき、日本から家族が来てくれるのは心強いけど、費用の心配がつきもの。でも救援者費用があれば、経済的な負担をグッと減らせます。
適用条件もチェック!
救援者費用が使えるのは、次のような状況のときです:
- 7日以上の入院が必要なとき
- 遭難や行方不明になった場合
- 死亡事故が起きた場合
つまり、比較的“深刻な状況”に限られているということ。単なる風邪や軽いケガでの入院では、対象にならない可能性もあるので、条件をよく確認するのがポイントです。
緊急サポートは24時間365日対応!
もうひとつ心強いのが、楽天損保の「緊急医療アシスタンスサービス」です。これは、海外で突然の体調不良や事故にあったときに、日本語でサポートしてくれる窓口です。
サポート内容はこんな感じ:
- 提携病院の案内・予約
- 救急車や医師の派遣
- 医療通訳の手配
- キャッシュレス診療のサポート
- 医療搬送や本国送還の手続き
🌍 サービスは全世界対応(一部対象外地域あり)で、日本語対応なのがありがたい!
渡航先によっては専用ダイヤルもあるので、旅行前にスマホに登録しておくのがおすすめです。
連絡先はメモして持ち歩こう
緊急時には焦ってしまいがちなので、以下の番号は旅行前にメモ or スクショしておきましょう。
- 日本から:0120-456-029(楽天カード保険デスク)
- 海外から:81-18-888-9289(コレクトコール)
カード番号や渡航先情報などが必要になるので、楽天カードは常に携帯しておくのがベストです。
救援者費用と緊急サポートは、あまり使うことがない…と思いたいけど、「万が一」に備えての安心材料です。困ったときの頼れる味方として、ぜひ覚えておいてくださいね。
家族や同伴者への適用条件
「家族と一緒に旅行するけど、私の楽天カードで全員保険が効くの?」
「友達と行く場合はどうなるの?」
こういった疑問、けっこう多いんです。楽天カードの海外旅行保険では、家族や同伴者にも保険が適用されるケースがありますが、いくつかの条件があるので注意が必要です。
家族カードを持っていれば対象になる?
まず、家族カードを持っている人は保険の対象になります。
ただし条件があります。それは、「家族カード利用者本人が、利用付帯の条件を満たす必要がある」ということ。
つまり、こんなイメージです:
- 🔸 家族カード保有者が旅行代金を家族カードで支払っていればOK
- 🔸 本会員がまとめて支払っているだけでは、家族カード保有者には効かない場合も
✅ ポイント:家族カードを持っているかどうかが重要なライン!
カードを持っていない子どもはどうなる?
「小さい子どもと一緒に行くけど、子どもにはカードないし…」というケースもありますよね。
この場合、カードを持っていないお子様は保険の適用対象外となります。残念ですが、楽天カードの海外旅行保険は“カード会員本人”が原則なんです。
ですので、子どもや非カード会員の同伴者には、別途保険に加入しておくことをおすすめします。
友人やカップル旅行の場合は?
ここ、めちゃくちゃ気になるポイントですよね。友人同士やカップルで旅行する場合、楽天カードを持っていても、支払っていないと保険が適用されないことが多いです。
たとえば:
- ✅ あなたが楽天カードで、同行者全員分のツアー代金をまとめて支払った場合 → 全員対象になる可能性あり
- ❌ 各自が自分の分だけ支払ってない or 誰かの分を現地で支払った → 対象外になりやすい
💡 同行者が楽天カードを持っている場合でも、自分で決済していなければNGなことも多いです!
支払方法がポイント!
楽天カードの海外旅行保険では、「誰が、どのカードで、どの費用を支払ったか」がすごく重要です。とくにまとめて支払う場合は、以下を意識しておきましょう。
- 旅行代金を楽天カードで出発前にまとめて支払う
- 同伴者も楽天カードを持っていれば、その分も対象になる可能性がある
旅行代理店での予約時や支払い時に「誰のカードで、誰の分を支払っているのか」を明確にしておくと、あとで困らずにすみます。
家族や友人との旅行でも、楽天カードの海外旅行保険はうまく使えばかなり便利。でも、“誰がどのカードで支払ったか”が適用のカギなので、ここは旅行前にしっかりチェックしておきましょう。
楽天カードの保険で十分かの判断基準

カード保険のメリットと限界
「楽天カードに海外旅行保険がついてるなら、それで十分じゃない?」と思っている人、多いと思います。実際、楽天カードの保険はとても便利。でも、“万能”というわけではありません。メリットと限界をしっかり理解しておくことが、安心な旅の第一歩です。
楽天カード保険のメリット
まずは、楽天カードの海外旅行保険の「いいところ」から見ていきましょう。
1. 申し込み不要でラク!
最大の魅力はこれ。事前に申し込みをしなくても、自動 or 利用条件を満たせば保険が使えるところ。旅行前のあわただしい時期に、「保険の手続き忘れてた!」なんてことも防げます。
2. 無料で補償がついてくる!
クレジットカードの年会費以外に、追加の保険料がかからないのも嬉しいポイントです(一般カードなら年会費も無料!)。保険の内容はややコンパクトですが、「最低限の安心」をコストゼロで得られるのは大きなメリット。
3. 緊急サポートやキャッシュレス診療も対応
楽天損保のアシスタンスサービスに連絡すれば、日本語で医療機関を案内してくれたり、キャッシュレス診療を手配してくれたりします。言葉の壁や慣れない現地で体調を崩したときでも、落ち着いて対応できます。
ここに注意!カード保険の限界
とはいえ、クレジットカードの海外旅行保険には「これだけでは足りないかも」という弱点もあります。旅行のスタイルによっては、別途保険の加入を検討したほうが安心です。
1. 補償額がやや少なめ
楽天カードの補償内容は、プレミアムカードでも治療費300万円程度。これ、短期の旅行や軽いケガなら十分なこともありますが、アメリカやヨーロッパで入院したら一晩で何十万円なんてこともザラです。
✈ たとえば、アメリカで虫垂炎の手術 → 総額200万円オーバーになるケースも…
重症になったときに「補償額が足りない!」と後悔することのないよう、補償内容はしっかり確認しておきましょう。
2. 歯科治療や遅延補償がない
楽天カードの海外旅行保険には、歯の治療や航空機の遅延、ロストバゲージ(手荷物紛失)などの補償が基本的に含まれていません。
- 応急処置以外の歯科治療 → 原則対象外
- 航空機が遅れてホテル代がかかった → 補償なし
- 預けたスーツケースが届かない → 補償なし
こういった細かいリスクにも備えたい人は、任意の海外旅行保険との併用がおすすめです。
3. 同伴者全員が対象になるとは限らない
これも意外と見落としがちなポイント。家族や友人が同行していても、保険対象になるとは限りません。カードを持っていない人や、条件を満たしていない人は対象外です。
「みんなで旅行するし、私がカード持ってるから大丈夫でしょ~」と油断していると、同行者の分の補償がゼロだった!なんてケースも…。
楽天カードの海外旅行保険は、「簡単でお金がかからない、あると安心な保険」としてはとても優秀です。でも、旅行内容や行き先によっては、それだけではちょっと心もとないこともあるので、自分の旅に合った保険を考えることが大切です。
別途保険が必要なケースとは
楽天カードに海外旅行保険が付いているとはいえ、「それだけで本当に大丈夫?」と思う場面って実はけっこうあります。ここでは、楽天カードの保険ではカバーしきれないケースを紹介します。
「あとから追加で保険入っとけばよかった~!」と後悔しないように、事前にチェックしておきましょう。
90日以上の長期滞在
楽天カードの海外旅行保険は、出国日から最大90日(3カ月)までが補償の上限期間です。
なので、以下のような場合は注意が必要です:
- 長期の語学留学やワーホリ
- 海外出張での長期滞在
- 世界一周などの長旅
この場合、90日以降の補償は完全にゼロになるので、長期用の海外旅行保険に別途加入する必要があります。
高額な医療費がかかりそうな国への渡航
アメリカ、カナダ、ヨーロッパなどは医療費が非常に高額です。たとえば、軽いケガでER(救急)に行っただけでも数十万円なんてことも珍しくありません。
楽天カードの補償では足りないケースもあるので、特に医療費が心配な国では、治療費上限が高い保険を追加しておくと安心です。
持病や妊娠中の渡航
楽天カードの保険では、持病の悪化や妊娠・出産に関する医療行為は補償対象外になることがほとんどです。
- 持病の定期治療や検査
- 妊娠中の合併症や緊急処置
- 出産関連の入院や処置
こうしたケースに備えるには、持病対応・妊娠対応の特約付き保険に加入しておく必要があります。
同伴者が保険の条件を満たしていない
「家族と一緒に行くけど、子どもはカード持ってない」
「友人の分は私がカードで払ってない」
このように、一緒に行く人が楽天カードの保険条件を満たしていない場合、その人は補償対象になりません。
小さなお子さんやカード非所持のパートナー、条件を満たしていない同行者がいる場合は、その人の分だけでも別途の海外旅行保険に加入しておくのがおすすめです。
歯科治療・航空機遅延・手荷物トラブルなどが心配な人
楽天カードの海外旅行保険では、以下のようなケースは補償対象外です:
- 歯の痛みや治療
- フライト遅延によるホテル代や食事代
- 預けたスーツケースの紛失(ロストバゲージ)
ちょっとしたことでも旅行の快適さを大きく左右するので、こうした“生活トラブル系”にも対応した保険に入りたい人は、民間の海外旅行保険をプラスしておくのが◎。
つまり、楽天カードの保険は“最低限の安心”をカバーするもの。旅行スタイルや行き先、体調、同行者の状況によっては、別途の保険を組み合わせることで初めて「本当に安心な旅」が実現できると言えます。
トラブル時の連絡先と対応方法
「海外で病気になったら?」「荷物が盗まれたら?」「どうやって保険を使えばいいの?」
そんな不安を感じている方も多いと思います。楽天カードの海外旅行保険は、24時間365日、日本語でサポートが受けられるのが大きな安心ポイント。
ここでは、実際にトラブルが起きたときにどこへ連絡するのか、どう対応すればいいのかをわかりやすく紹介します!
体調不良やケガなどの緊急事態
まずは「病気やケガをしたとき」の対応方法から。
緊急時の流れ(医療機関受診が必要な場合)
- アシスタンスサービスへ連絡(24時間対応)
➡︎ 現地の提携病院を紹介&予約してくれます - キャッシュレス診療が可能な病院で受診
➡︎ 治療費の立て替えナシで診察を受けられる場合も - 帰国後、必要書類を揃えて保険金請求
📞 海外からの緊急連絡先(楽天損保アシスタンスサービス)
- コレクトコール:81-18-888-9289
- アメリカ:1-833-950-0783
- 中国:4001-203730
- シンガポール:800-8110-825
※国によって専用番号があるので、出発前にメモしておくのがおすすめ!
携行品の盗難や破損などのトラブル
「スマホが盗まれた…」「カメラが壊れた…」といった携行品損害に関するトラブルは、現地での証拠集めがとても大事です。
携行品トラブル時の対応ステップ
- 現地の警察に被害届を提出 → 事故証明をもらう
- 破損した場合は写真や修理見積書を保管しておく
- 帰国後、必要書類と一緒に保険金請求書を提出
📷 スマホで現場や壊れた物の写真を撮っておくとスムーズ!
万が一の賠償責任やトラブルに巻き込まれたら?
他人にケガをさせてしまった、物を壊してしまったなどの個人賠償トラブルが起きた場合は、その場で示談せず、すぐに楽天損保に相談しましょう。
- 無理に話を進めない
- 証拠や相手とのやりとりの記録を残す
- アシスタンスデスクへ早めに連絡!
日本語で相談OK!保険デスク連絡先まとめ
トラブル時に使える連絡先は以下のとおりです。出発前にスマホに登録しておくのがマスト!
内容 | 連絡先 |
---|---|
保険に関する相談・事故受付 | 【日本から】0120-456-029 /【海外から】81-18-888-9289 |
紛失・盗難時(カード関連) | 0570-06-6910 / 海外から:81-92-474-9256(24時間) |
☎️ コレクトコールOK!通話料無料なので安心です。
楽天カードの海外旅行保険は、対応が早くて、しかも日本語OKなのがありがたいポイント。いざというとき焦らずにすむように、出発前に連絡先をメモしておく・スマホに保存しておくだけでも安心感がぐっと増しますよ。
より安心な保険選びのヒント
楽天カードに海外旅行保険がついているとはいえ、「本当にこれだけでいいのかな?」と不安になることもありますよね。そんなときに役立つのが、“自分に合った保険の選び方”を知ることです。
ここでは、楽天カードの保険をベースにしながら、**必要に応じてどう補うべきか?どう選べば安心か?**というポイントをご紹介します!
旅行スタイルから考える保険の必要度
旅行って人によって全然スタイルが違いますよね。だからこそ、「万人に最適な保険」は存在しません。まずは、自分がどんな旅をするのかをイメージしてみましょう。
短期&都市観光タイプなら?
- 滞在日数:1週間前後
- 滞在場所:大都市(ロンドン・ソウル・バンコクなど)
- 主な活動:観光・ショッピング・グルメ
この場合、楽天カードの保険でもかなりカバーできることが多いです。ただし、スマホやカメラの盗難など、持ち物トラブルに備えて携行品補償の上限はチェックしておくと安心です。
アクティブ・アウトドア系の旅なら?
- 滞在日数:2週間以上
- 滞在場所:離島・自然エリア・移動が多い場所
- 主な活動:登山、トレッキング、マリンスポーツなど
このタイプの旅行は、ケガや事故のリスクが高め。楽天カードの補償だけでは少し心もとないことも。追加で治療費補償が手厚い保険に加入しておくのが安心です。
自分に必要な補償項目を整理しよう
楽天カードの保険ではカバーしきれない項目もあるので、補償内容をチェックして「これは自分に必要そうかも?」と思ったら、その部分だけを補うプランを探すのもアリです。
チェックしたい補償項目:
- 航空機の遅延補償(フライトが遅れたときの宿泊・食事代)
- ロストバゲージ補償(手荷物の未着や紛失)
- 歯科治療(応急処置以外も補償されるか)
- 弁護士費用や盗難トラブル対応
📌 ポイント:フルカバーの保険じゃなくても、必要な補償だけを追加することでコスパよく安心が得られます。
保険比較サイトやパック旅行会社もチェック
最近は、オンラインで簡単に複数の海外旅行保険を比較できるサイトも充実しています。出発地・目的地・日数を入力するだけで、金額や補償内容がすぐ比較できるので超便利!
また、パックツアーを利用する場合は、ツアー料金に旅行保険が含まれていることもあるので要チェック。二重に保険をかける必要がないケースもあります。
「備えあれば憂いなし」で計画的に!
保険って、何も起きなければ「入らなくてもよかったな~」と思いがち。でも、何かあったときには「入っておいてよかった!」に大きく変わります。
特に海外では、ちょっとした体調不良やトラブルが想像以上に大変になることもあるので、旅行計画の段階から“保険のこと”を考えておくのが安心旅のコツですよ。
まとめ:総括楽天カードの海外旅行保険を上手に活用して、安心の旅を

記事のポイント
- 楽天カードには海外旅行保険が付帯しており、カードの種類によって補償内容が異なる
- 一般カードやゴールドカードは利用付帯、プレミアム・ブラックカードは自動付帯と利用付帯の両方がある
- 利用付帯を有効にするには、出発前に募集型企画旅行の代金を楽天カードで支払う必要がある
- デザインカードや家族カードも対象だが、保険適用には条件を満たす必要がある
- 補償期間は出国日から最大90日までであり、それを超える場合は別途保険が必要
- 持病の悪化や妊娠、歯科治療などは補償対象外となるケースが多い
- 携行品損害や賠償責任などのトラブルにも補償が用意されているが、自己負担や上限がある
- 緊急時は楽天損保の24時間対応アシスタンスサービスに日本語で相談可能
- 家族や同伴者が保険の対象になるには、カード所持や支払い条件を満たしている必要がある
- 高額医療費のかかる国や長期滞在、特別なリスクがある旅行には民間保険の併用が安心
総括
ここまでご紹介してきたように、「楽天カード 海外旅行保険」は、旅行好きにとって非常に頼もしい存在です。ただし、カードの種類によって保険の付帯条件や補償内容が大きく異なるため、しっかりと確認することが大切です。特に一般カードやゴールドカードをお持ちの方は、「利用付帯」という条件があるため、旅行代金の支払い方法やタイミングを意識する必要があります。
また、保険の適用対象や補償内容には限界があり、長期滞在や高額医療費の心配がある国への渡航には、民間の海外旅行保険との併用も検討すると安心です。家族や同伴者の補償についても、誰がカードを持っているのか、どのカードで支払ったのかによって対応が異なるため、事前にしっかりチェックしておきましょう。
「なんとなく大丈夫」ではなく、仕組みを理解して正しく使えば、楽天カードの海外旅行保険はとても強い味方になります。安心して旅を楽しむためにも、保険の準備は抜かりなく――それが“賢い旅人”の第一歩です!