知らないと赤面!タイのトイレ文化と失敗しないための鉄則ガイド

※1.記事内に広告が含まれています。※2.記事内の画像はイメージです。
知らないと赤面!タイのトイレ文化と失敗しないための鉄則ガイド

郷に入っては郷に従え!知れば快適なタイ トイレの常識と使い方

常夏の国タイへの旅行、想像するだけでワクワクしますね!美味しいタイ料理、美しい寺院、活気あふれるマーケット…楽しみなことは尽きませんが、その一方で「現地のトイレってどうなんだろう?」と、ふと不安に思ったことはありませんか?

「紙は流せないって本当?」「便器の横にあるシャワーは何?」「汚かったらどうしよう…」

そんなあなたのギモンや不安、すべてこの記事が解決します。実は、タイのトイレのルールと使い方には、その国の文化やインフラ事情が深く関わっているのです。ポイントさえ知ってしまえば、何も怖いことはありません。

●この記事を読んでほしい人

  • 初めてのタイ旅行を控えていて、トイレ事情に不安を感じている方
  • タイのウォーターガン(ハンドシャワー)の正しい使い方を知りたい方
  • 旅行先の文化や生活習慣を深く理解して、旅をより楽しみたい方

●この記事を読むメリット

  • 使用済みトイレットペーパーの正しい処理方法がわかる
  • ウォーターガンの使い方をマスターでき、快適さを体験できる
  • 3種類のトイレ(洋式、タイ式)ごとの注意点がわかる
  • 緊急時に駆け込めるトイレの場所がわかり、安心して観光できる
  • トイレ事情を通して、タイの文化や衛生観念まで知ることができる

さあ、この先を読み進めて、トイレの不安を「面白い文化体験」に変えましょう。あなたのタイ旅行が、もっとスマートで快適なものになることをお約束します!

タイのトイレ攻略!知れば快適な使い方とルール

タイのトイレ攻略!知れば快適な使い方とルール

紙はゴミ箱へ!絶対NGな詰まりとその理由

タイのトイレで日本人旅行者が最も戸惑うのが、使用済みトイレットペーパーの扱いです。結論からお伝えしますと、タイではトイレットペーパーを便器に流すのは絶対にNG。個室内に必ず設置されているゴミ箱に捨ててください。

「え、衛生的に大丈夫なの?」と不安に思う気持ち、よく分かります。しかし、これにはタイならではのインフラ事情が深く関係しているのです。私も長年アジアの国々を見てきましたが、この「紙は流さない」習慣は、現地の文化と生活を知る上でとても興味深いポイントですよ。

なぜ流せない?タイのトイレが詰まる主な理由

タイのトイレに「使用済みの紙は便器に流さないでください」という注意書きがあるのは、主に建物の構造上の問題が原因です。

  1. 細い排水管と弱い水圧タイの建物の多くは、日本のものに比べて排水管が細く設計されています。日本の排水管の直径が10cm以上あるのに対し、タイではその半分程度のことも少なくありません。さらに、建物全体の水圧も日本より弱いことが多く、トイレットペーパーを固まりのまま押し流すパワーがないのです。
  2. 水に溶けにくい紙質現地で使われているトイレットペーパーの中には、日本のものほど水に溶けやすく作られていない製品もあります。こうした紙を流してしまうと、細い排水管の途中で引っかかり、あっという間に詰まりの原因となってしまいます。

ゴミ箱が「流さないで」のサイン

どんなに新しくて綺麗なショッピングモールのトイレでも、個室にゴミ箱が置いてあれば、それは「紙はこちらへ」という万国共通のサインです。郷に入っては郷に従え、ですね。

万が一、日本の習慣でうっかり流して詰まらせてしまうと、修理費用を請求されるケースもあります。便器を一度取り外すような大掛かりな修理になることもあり、旅の楽しい思い出が気まずいものになってしまいかねません。

「でも、汚れた紙をゴミ箱に捨てるのは抵抗が…」と感じるかもしれません。しかし、心配はご無用です。タイのトイレでは、後ほど紹介する「ウォーターガン」で水洗いするのが一般的。そのため、トイレットペーパーは水分を拭き取るために使うことがほとんどで、実はあまり汚れていないのです。

まずは「タイのトイレでは紙をゴミ箱に捨てる」という、この絶対ルールをしっかりと覚えておきましょう。

ウォーターガンの使い方講座!水圧チェックが鍵

トイレットペーパーをゴミ箱に捨てる習慣と並んで、タイのトイレを特徴づけているのが、便器の横に必ずと言っていいほど設置されている手持ち式のシャワーです。「ウォーターガン」「ハンドシャワー」「タイ式ウォシュレット」など、いろいろな呼び名があります。

初めて見る方は「これ、どうやって使うの?」と戸惑うかもしれませんね。私も、最初は恐る恐る使ってみたものです。しかし、このウォーターガンこそ、タイのトイレを快適に使いこなすための鍵。慣れてしまえば、その爽快感の虜になる人もいるくらいですよ。

まずは最重要ポイント!水圧チェックを忘れずに

ウォーターガンを使う上で、何よりも、絶対に、一番最初に行ってほしいのが水圧の確認です。

これを怠ると、思わぬ悲劇が起こる可能性があります。タイの水道の水圧は、場所によって本当にまちまち。ホテルの優しい水流をイメージしていると、あるローカルなレストランでは、まるで高圧洗浄機のような猛烈な勢いで水が飛び出し、服や床が水浸し…なんてことも。

必ず、便器の内側などに向けてシャワーの先端を固定し、レバーをほんの少しだけ握って、水の勢いを確認する癖をつけましょう。このワンクッションが、あなたを悲劇から救います。

ウォーターガンの基本的な使い方 3ステップ

水圧の確認さえ済めば、使い方はとてもシンプルです。

  1. 構える少し浅めに便座に座り直し、お尻の後ろに少しスペースを作ります。利き手でウォーターガンを持ち、洗浄したい部分に狙いを定めます。
  2. 洗浄する先ほど確認した力加減で、優しくレバーを握って水を噴射し、洗浄します。最初は少しずつ、慣れてきたら自分好みの水圧に調整してみてください。
  3. 拭き取る洗浄が終わったら、備え付けのトイレットペーパーや持参したティッシュで、お尻についた水分を優しく拭き取ります。水でしっかり洗い流しているので、紙はほとんど汚れません。拭き取った紙は、前の見出しで説明した通り、ゴミ箱に捨てましょう。

【上級者向け?】タイの伝統的な洗浄スタイル

実は、多くのタイ人にとってウォーターガンは、お尻に直接水を噴射するためだけのものではありません。

伝統的には、右手でウォーターガンを持って左手に水を流し、その濡れた左手を使って局部を丁寧に洗う、という使い方をします。これは、古くから続く「水と手で清めることこそが最も清潔である」という考え方に基づいた作法です。

もちろん、旅行者がいきなりこのスタイルを真似する必要はありません。しかし、こうした背景を知ると、ウォーターガンという道具がより深く理解でき、タイの文化に一歩近づけたような気がしませんか?

最初は少し勇気がいるかもしれませんが、このウォーターガンの爽快感、ぜひ一度体験してみてください。きっと、タイ旅行の忘れられない思い出の一つになりますよ。

あなたが出会うトイレは3種類!ホテルから地方まで

一口にタイのトイレと言っても、実は場所によってその姿は大きく変わります。私に言わせれば、このトイレタイプの違いこそ、現代タイの面白さが凝縮されている点だと感じます。バンコクの最新デパートから地方の市場まで、あなたが出会うであろう主なトイレは3種類。それぞれの特徴を知っておけば、どんな場面でも慌てずスマートに対応できますよ。

タイプ1:都会のオアシス「日本式・洋式水洗トイレ」

バンコクなどの大都市にある高級ホテルや、サイアムパラゴンのような高級デパート、新しいコンドミニアムなどで出会えるのが、日本人にとって最も馴染み深いこのタイプです。

特に、BTSアソーク駅直結のショッピングモール「ターミナル21」のトイレは有名ですね。各フロアが世界の都市をテーマにしており、東京フロアには日本のメーカー製ウォシュレットが完備されています。多くの日本人旅行者にとって、まさに砂漠のオアシスのような存在でしょう。

ただし、こうした高機能トイレはタイ全体で見ればまだまだ少数派。「出会えたらラッキー!」くらいの心構えでいるのがちょうど良いです。

タイプ2:タイの標準装備「ハンドシャワー付き洋式トイレ」

タイ旅行中に最もお世話になるのが、このハンドシャワー(ウォーターガン)付きの洋式トイレでしょう。バンコクの一般的なレストランや中級ホテル、オフィスビル、そして空港のトイレもほとんどがこのタイプです。

見た目は日本の洋式トイレとほぼ同じですが、便器の横にウォーターガン、そして使用済みペーパーを捨てるためのゴミ箱がセットになっているのが最大の特徴。この「タイ・スタンダード」なトイレの使い方をマスターすることが、タイのトイレを攻略する一番の近道と言えます。

タイプ3:地方と伝統の姿「タイ式しゃがみトイレ」

都市部を離れ、地方の観光地やローカルな市場、ガソリンスタンド、古いバスターミナル、多くの寺院などで今も現役なのが、タイの伝統的なしゃがみ式トイレです。

ここで一つ、非常に重要な注意点があります。それはしゃがむ向きです。日本の和式トイレのように壁に背を向けるのではなく、ドアの方を向いてしゃがむのがタイ式の作法。汚物が前に飛び散りにくいよう、そのように設計されているのです。

また、このタイプは洗浄レバーがなく、横に置かれた水桶からひしゃくで水を汲み、自分で便器に流す「手動水洗」が主流です。トイレットペーパーが設置されていることは稀で、床は水で濡れていることが多いので、ズボンの裾をまくり上げてから個室に入るのが旅の知恵ですよ。

これら三者三様のトイレは、まさにタイの発展のグラデーションを映し出す鏡のよう。トイレ休憩のたびに、その土地の文化や生活を垣間見ることができるのも、タイ旅行の醍醐味の一つなのです。

他のアジア諸国とのトイレ比較

タイのトイレ事情を知ると、「他のアジアの国はどうなんだろう?」と気になりますよね。私、は仕事や旅でアジアの多くの国を訪れてきましたが、トイレはその国の文化や経済レベルを映す実に興味深い鏡だと感じています。タイのトイレがアジアの中でどのような位置づけにあるのか、私の経験からお話ししましょう。

水で洗う文化圏の仲間たち:東南アジア諸国

まず、お尻を水で洗うという習慣は、決してタイだけのものではありません。イスラム教徒が多いインドネシアやマレーシアでは、水で清めることが宗教的な教えにもとづく清潔の基本です。伝統的なトイレ(マンディ)には大きな水瓶が置いてあり、そこから手桶で水を汲んで洗浄と水洗の両方に使います。

また、お隣のベトナムでも、都市部のホテルやレストランではタイと同じようなハンドシャワー(ウォーターガン)を見かけることが多くなりました。東南アジア一帯では、この「水で洗う」という文化が広く根付いているのです。

その中でもタイのトイレは、ウォーターガンが非常に高いレベルで普及しており、近代的な洋式便器との組み合わせがごく一般的になっている点で、とても機能的だと感じます。

紙との付き合い方:東アジア諸国との違い

一方で、日本に近い東アジアの国々はどうでしょうか。

かつての中国には「ニーハオトイレ」と呼ばれる、ドアも仕切りもない衝撃的な公衆トイレが存在しました。私も若い頃に北京で利用し、隣の人と目が合って気まずい思いをした経験があります。しかし、近年の経済発展は目覚ましく、都市部のトイレは驚くほど綺麗になりました。ただ、排水設備の事情はタイと似ており、今でも使用済みの紙は流さずに備え付けのゴミ箱へ捨てるのが主流です。

韓国や台湾では、日本と同じように紙を水に流せるトイレが増えてきています。ですが、少し古いビルや地方へ行くと、まだまだゴミ箱が現役で活躍している場面に出くわします。

結論:タイのトイレは快適さと文化の融合

こうして他のアジア諸国と比べてみると、タイの「ハンドシャワー付き洋式トイレ」は、伝統的な水洗い文化の心地よさと、近代的な洋式便器の快適さが見事に融合した、非常にバランスの取れたスタイルだと言えるでしょう。

最初は戸惑うかもしれませんが、ニーハオトイレのような上級者向け(?)の試練に比べれば、タイのトイレは実に快適で旅行者に優しい設計なのです。トイレ事情を知ることは、その国の文化の奥深さに触れる旅でもあるのです。

「汚い」は誤解?タイの衛生観念と清潔度のリアル

「タイのトイレは汚い」という話を、インターネットや旅行者の体験談で目にしたことがあるかもしれません。確かに、日本人からすると少し覚悟が必要なトイレが存在するのも事実です。しかし、全てのトイレがそうというわけでは決してありません。

私もアジアの様々なトイレを経験してきましたが、「汚い」という一言で片付けてしまうのは、少し早計だと感じています。タイのリアルなトイレ事情と、私たちとは少し違う衛生観念についてお話ししましょう。

清潔度はまさにピンキリ!天国と地獄が共存

まず理解しておきたいのは、タイのトイレの清潔度は場所によって天国と地獄ほどの差がある、ということです。

バンコクのサイアムパラゴンのような高級デパートや、新しいホテル、スワンナプーム国際空港のトイレは、日本の最新トイレと比べても遜色ないほど清潔で快適です。清掃スタッフが頻繁に掃除をしており、安心して利用できます。

一方で、地方のローカルな市場や、長距離バスターミナル、古い鉄道駅などにあるトイレは、衛生状態が厳しい場合もあります。床が常に水で濡れていたり、独特の匂いがしたりと、日本人旅行者が「汚い」と感じてしまうのは、主にこちらのタイプのトイレでしょう。

日本とは違う?「清潔」の基準

タイのトイレを理解する上で面白いのが、日本人とは少し異なる衛生観念です。

  • 濡れた床は「清掃後」の証?日本人にとっては不潔に感じがちな、水で濡れた床。しかしタイでは、ウォーターガンでの洗浄や、床掃除で水を流す習慣があるため、「水がある=洗い流されていて清潔」という感覚があります。床が濡れているのは、ある意味で清掃の証でもあるのです。
  • 「紙で拭くだけなんて汚い!」という価値観私たちからすると驚きですが、タイ人の中には「用を足したあと、水で洗わずに紙で拭くだけなんて不潔だ」と感じる人が少なくありません。しっかり水で洗い流してこそ清潔、という価値観が根付いているのです。この衛生観念の違いを知ると、タイのトイレの見え方が少し変わってきませんか?

旅行者ができる!快適さを保つための自衛策

とはいえ、やはり衛生面が気になるのは当然のこと。以下の準備をしておけば、どんなトイレに遭遇しても快適さを保つことができます。

  • ウェットティッシュは神アイテム便座が気になる時にサッと拭いたり、石鹸がない手洗い場で使ったりと、除菌タイプのウェットティッシュはあらゆる場面で大活躍します。
  • 除菌ジェルの携帯手を洗う水道そのものが見当たらない、というケースに備えて、小さな除菌ジェルをカバンに忍ばせておくと安心です。

「汚い」という先入観を持つのではなく、「場所を選び、自分で備える」という意識を持つこと。そうすれば、タイのトイレは決して怖い場所ではありません。これもまた、興味深い文化体験の一つと捉えて、旅を楽しんでくださいね。

もう迷わない!タイのトイレ探しと旅の達人の心得

もう迷わない!タイのトイレ探しと旅の達人の心得

緊急時に駆け込める場所リスト!モールやBTS駅は?

日本にいると、コンビニや駅など、どこでもすぐトイレが見つかるので安心ですよね。しかし、タイの街中では少し事情が異なります。「行ける時に行っておく」というのが、私が長年の経験で得た、タイ旅行を快適にするための重要な心得です。

急に催して慌てないために、いざという時に駆け込める場所をリストアップしました。この知識があれば、あなたのタイでの街歩きは、もっと心穏やかなものになりますよ。

鉄板の避難場所(まずここを目指そう)

  • ショッピングモール・デパート旅行者にとって、最も確実で快適な避難場所がデパートやショッピングモールです。数も多く、基本的に無料で利用できます。清掃も行き届いており、涼しい空間で一息つける、まさに都会のオアシスです。
  • ホテル大きなホテルのロビー階にあるトイレは、宿泊客でなくても利用できることがほとんどです。清潔で設備も整っているため、近くにホテルがあれば、迷わず選択肢に入れましょう。品の良い服装をしていれば、気兼ねなく利用できます。
  • レストラン・カフェある程度の規模があるレストランやカフェには、お客さん用のトイレが併設されています。お店のグレードとトイレの清潔度はおおむね比例すると考えて良いでしょう。

知っておくと心強い選択肢(緊急時)

  • BTS(スカイトレイン)/ MRT(地下鉄)の駅駅のトイレ事情は、よく質問を受けるポイントです。公式には、タイの駅に一般開放された公衆トイレはありません。しかし、本当に緊急の場合は、駅員さんに申し出れば職員用のトイレを貸してもらえることがあります。 以前よりは柔軟に対応してくれるようになっていますので、切羽詰まった時は勇気を出して聞いてみてください。身分証を預けるなどの手続きが必要な場合もあります。
  • ガソリンスタンド地方をドライブ旅行する際には、ガソリンスタンドが非常に頼りになる存在です。ほぼ間違いなくトイレが設置されており、緊急時には大いに助けられます。清潔さは場所によりますが、覚えておいて損はありません。
  • 寺院(ワット)意外な穴場が、街のあちこちにある寺院です。特に大きな寺院や観光客が多く訪れる寺院には、参拝者用のトイレが用意されています。地方では、この寺院のトイレに救われる旅行者も多いのです。

ここは期待薄!な場所

  • コンビニエンスストア日本の感覚でコンビニに駆け込むのはやめましょう。タイのコンビニエンスストアに、お客さんが使えるトイレは基本的にありません。

このリストを頭の片隅に入れておけば、もうタイの街中でトイレに困ることはありません。計画的に、そしてスマートにトイレ休憩を挟んで、旅を楽しんでくださいね。

旅の達人の持ち物リスト!ティッシュと小銭は必須

「備えあれば憂いなし」とはよく言ったものです。タイのトイレを快適に利用するためには、ほんの少しの準備が大きな安心に繋がります。私が、長年の旅の経験から厳選し、いつもカバンに忍ばせている「トイレの七つ道具」をご紹介しましょう。これさえあれば、どんなトイレに遭遇しても慌てることはありません。

【必須レベル】これだけは絶対に用意したい基本セット

  • ポケットティッシュたかがティッシュ、されどティッシュ。タイではトイレットペーパーが設置されていないトイレが本当に多いです。特にローカルな場所では、ティッシュがないのが当たり前。常に2〜3個はカバンに入れておくのが、旅の達人の基本です。
  • 小銭ティッシュと並んで絶対に欠かせないのが小銭です。観光地やバスターミナル、寺院などでは有料トイレが一般的。料金は2バーツから10バーツ程度です。入り口の係員は高額紙幣のお釣りを持っていないことがほとんど。「お腹は限界なのに、小銭がなくて入れない…」という最悪の事態を避けるため、5バーツや10バーツ硬貨を常に用意しておきましょう。
  • 除菌ウェットティッシュ便座を拭きたい時、石鹸がない手洗い場で手を拭きたい時など、ウェットティッシュはあらゆる場面で大活躍します。雑菌が気になる方は、アルコール入りの除菌タイプがおすすめです。
  • 携帯用除菌ジェル手を洗う水道すらない、という場面も想定しておきましょう。食事の前など、衛生面が気になる時にサッと使える除菌ジェルは、感染症予防の観点からも持っていると非常に心強いアイテムです。

【上級者向け】あると格段に快適になる便利グッズ

  • S字フックこれぞ旅の上級者テクニック。タイのトイレは、荷物をかけるフックがないことが多く、床は水で濡れていることもしばしば。そんな時、S字フックがあればドアの上部や仕切り壁にカバンを引っ掛けることができ、荷物を汚さずに済みます。コンパクトで軽いので、一つ持っていくと本当に便利ですよ。
  • 小さなポリ袋使用済みのティッシュを入れるゴミ箱が見当たらない場合に、一時的に持ち帰るためのエチケットとして役立ちます。濡れたハンカチなどを入れるのにも使えるので、数枚あると何かと重宝します。

これらの小物が、いざという時にあなたのピンチを救ってくれます。しっかり準備して、安心してタイの旅を楽しんでくださいね。

女性も安心!生理用品の処理と注意点

私自身は男性ですが、長年旅をする中で女性の旅行者からよく相談されるのが、生理中のトイレの問題です。デリケートな問題ですが、安心して旅を楽しむためには非常に大切なこと。私の知人の女性旅行者の話や、これまで見聞きしてきたことを基に、アドバイスをさせていただきますね。

生理用品はどこに捨てる?答えは「ゴミ箱」です

まず最も重要なのが、使用済み生理用品の処理方法です。答えはトイレットペーパーと同じ。絶対に便器には流さず、個室内に備え付けのゴミ箱に捨ててください。

日本の感覚で流してしまうと、配水管が細いタイのトイレでは深刻な詰まりを引き起こす原因となります。

マナーとして、使用済みの生理用品はトイレットペーパーで丁寧に包んでからゴミ箱に捨てるようにしましょう。もしもの場合に備えて、中身が見えない黒いポリ袋などを数枚持参しておくと、ゴミ箱がないトイレに遭遇した際や、ホテルの部屋でゴミをまとめる時にも役立ち、さらに安心です。

現地での調達は可能?コンビニや薬局をチェック

「もし生理用品が足りなくなったら?」と心配になるかもしれませんが、その点はご安心ください。タイでは、生理用ナプキンはごく一般的に販売されています。

セブン-イレブンなどのコンビニエンスストアや、Topsマーケットのようなスーパー、そして街の至る所にある「Boots」や「Watsons」といったドラッグストアで、日本の製品と遜色ない品質のナプキンを簡単に購入できます。

品揃えとしては、日本製品に比べて香り付きのものや、羽付きの大きなタイプが多いかもしれません。一方で、タンポンはナプキンほど品揃えが豊富ではないので、普段から使い慣れている方は日本から持参するのが確実でしょう。

衛生面で特に気をつけたいこと

生理中はいつも以上に衛生面が気になるもの。ウォーターガンはデリケートゾーンを清潔に保つのに役立ちますが、直接使う際は水圧を弱めに調整するなど、くれぐれも優しく使用してください。

また、前の見出しで紹介したウェットティッシュや携帯用の除菌ジェルは、生理中には特に心強い味方になります。手指を清潔に保つことをいつも以上に心がけましょう。

正しい知識と少しの準備さえあれば、生理期間と重なってもタイ旅行を存分に楽しむことは可能です。あまり心配しすぎず、旅の計画を立ててくださいね。

男女だけじゃない?先進的なオールジェンダートイレ

ここまでタイのトイレの実用的な使い方や注意点についてお話ししてきましたが、最後に、タイという国の非常に先進的で、懐の深い一面をご紹介したいと思います。トイレという空間から、タイ社会の未来への眼差しが見えてくる、そんなお話です。

性別を問わない「オールジェンダートイレ」

タイ、特にバンコクの新しいショッピングモールや一部の大学などを訪れると、男性用・女性用のトイレと並んで、「オールジェンダートイレ」という表示を見かけることがあります。

このオールジェンダートイレは、その名の通り、体の性別や心の性別に関わらず、誰もが気兼ねなく利用できるよう配慮されたトイレです。主に、トランスジェンダーの方々をはじめとする、多様な性を持つ人々(LGBTQ+)が安心して使えるようにという目的で設置が進んでいます。

私も長年アジアの国々を見てきましたが、こうした社会の多様性に対する具体的な取り組みが、商業施設などの公共空間に現れていることには、いつも感心させられます。

多様性を受け入れるタイの寛容さ

もちろん、タイ全土のトイレがこのようになっているわけではありません。まだ都市部の一部の施設で見られる先進的な取り組みです。

しかし、こうしたトイレの存在は、タイ社会が持つ「多様性への寛容さ」を象ARCる象徴的な出来事だと言えるでしょう。人々が持つ様々な違いを受け入れ、誰もが快適に過ごせる社会を目指そうという、タイの人々の優しい姿勢が表れています。

トイレは、単に用を足すだけの場所ではありません。その国の文化や価値観、そして社会が今、何を見つめているのかを映し出す鏡のような存在です。

この柔軟で温かい姿勢こそが、世界中の人々を惹きつけてやまない、タイという国の本当の魅力の源泉なのかもしれませんね。

知らないと損?郷に入っては郷に従うトイレ作法

「郷に入っては郷に従え」とは、まさに旅の真髄を表す言葉です。最後に、これまでお話ししたことに加え、知っているとよりスマートに振る舞える、タイのトイレの暗黙のルールや作法をご紹介します。

私が思うに、こうした細やかな習慣への配慮こそが、旅をより豊かにする秘訣です。

閉まった便座の蓋は「故障中」のサイン

日本のトイレでは、次に使う人のために便座の蓋を閉めるのが親切心とされることがありますよね。しかし、タイでは全く逆の意味を持つことがあるので注意が必要です。

タイのトイレで、便座の蓋が閉まっていたら、それは「このトイレは詰まっているか故障しています」という合図です。親切心で閉まっているわけではありません。このサインを見つけたら、その個室は使わず、他の個室を探しましょう。うっかり使ってしまうと、トラブルに巻き込まれる可能性があります。

入り口の巨大トイレットペーパーに注意

ショッピングモールなどで、トイレエリアの入り口に、業務用の大きなトイレットペーパーが一つだけドンと設置されていることがあります。

この場合、個室の中にトイレットペーパーは設置されていません。個室に入る前に、必要な分だけ紙を巻き取ってから入るのが、このシステムの正しい使い方です。個室に入ってから「しまった!」と気づいても、もう後の祭り。入り口の様子をしっかり確認する癖をつけましょう。

次の人への思いやり、手動水洗のマナー

地方などでタイ式のしゃがみトイレ(手動水洗)を利用する際は、少しだけ心遣いを。このタイプのトイレは、一度水を流しただけではきれいに流れないことがあります。

用を足した後は、横にある水桶からひしゃくで水を汲み、きれいになるまで数回、しっかりと水を流すのがマナーです。次に使う人が気持ちよく利用できるよう、配慮の気持ちを忘れないようにしたいものですね。

濡れた床は当たり前!足元の心得

何度も触れてきましたが、タイのトイレの床は濡れているのが基本です。ウォーターガンの使用や清掃で、床は常にウェットな状態だと心得ておきましょう。滑って転んだり、お気に入りのズボンの裾を汚したりしないよう、個室に入る前に裾を少し上げておくのが賢明です。

これらの作法は、どれも難しいものではありません。しかし、知っているだけであなたのタイでのトイレ体験は、格段にスムーズで快適なものになるはずです。スマートな旅人として、タイの文化を楽しんでくださいね。

まとめ:タイのトイレ文化を理解して、快適な旅を!

まとめ:タイのトイレ文化を理解して、快適な旅を!

記事のポイント

  • 使用済みトイレットペーパーは便器に流さず、備え付けのゴミ箱に捨てる
  • 便器横のウォーターガンは、使用前に必ず便器内で水圧の強さを確認する
  • トイレは「日本式」「ウォーターガン付き洋式」「タイ式しゃがみ」の3タイプある
  • タイ式しゃがみトイレは、日本の和式とは逆でドアの方を向いて使用する
  • トイレはモールやホテルで探すのが確実で、コンビニには基本的にない
  • ティッシュがない場所に備え、ポケットティッシュと有料トイレ用の小銭は必須
  • 閉まっている便座の蓋は「故障中」のサインである可能性が高い
  • 入り口に共用の大きなペーパーがあれば、個室に入る前に必要な分を取る
  • 床が濡れているのは清掃後の場合もあるため、ズボンの裾を汚さない注意が必要
  • S字フックを持参すると、荷物をかけるフックがないトイレで重宝する

総括

今回は、旅行者が戸惑いがちなタイのトイレ事情について、使い方から文化的な背景、そして旅の達人の知恵まで、徹底的に解説しました。最初は、紙を流さずにゴミ箱へ捨てたり、見慣れないウォーターガンを使ったりすることに、少し抵抗を感じるかもしれません。

しかし、その一つひとつの作法には、タイのインフラ事情や「水で清める」という独自の衛生観念など、文化的な理由がちゃんとあるのです。この記事でご紹介したポイントを頭に入れておけば、どんなタイプのトイレに遭遇しても、もう慌てることはありません。むしろ、トイレ休憩のたびに、その土地の暮らしや文化に触れる面白い体験となるはずです。

正しい知識は、不安を解消し、旅を何倍も豊かにしてくれます。当ブログでは、今回ご紹介したタイのトイレ事情のように、ガイドブックだけでは分からない現地のリアルな情報を、これからもたくさんお届けしていきます。あなたのタイ旅行が最高に楽しく、快適なものになるようお手伝いできれば幸いです。ぜひ、他の記事もチェックして、次の旅の参考にしてくださいね。

タイトルとURLをコピーしました