
マンタも沈船も!バリ島ダイビングで叶えたいこと全部見つかる
「いつかバリ島でダイビングしてみたいけど、マンタはどこで見られるの?」「沈船ポイントって初心者でも潜れる?」「たくさんエリアがあって、どこが自分に合っているのか分からない…」
そんな期待と不安を抱えていませんか。世界中のダイバーを魅了してやまないバリ島の海は、エリアごとに全く違う顔を持っており、そのすべてが感動的な体験を約束してくれます。しかし、その多様性ゆえに、どこで何をすべきか計画を立てるのが難しいと感じる方も少なくありません。
最高のバリ島ダイビング旅行を計画するためには、あなたの目的やスキルレベルに合った正しい情報を得ることが何よりも大切です。
●この記事を読むメリット
- 自分のレベルや目的にぴったりのダイビングエリアが見つかる
- マンタやマンボウに会えるベストシーズンがわかる
- ダイビングにかかるリアルな費用と予算の立て方がわかる
- 初めてでも安心!安全対策と信頼できるショップ選びのコツがわかる
- 準備で失敗しないための持ち物リストと便利なレンタル情報が手に入る
この記事を最後まで読めば、あなたの漠然としたイメージは「完璧な旅行計画」へと変わります。さあ、一緒に感動の海へ旅立ちましょう。
感動レベルが違うバリ島ダイビング!目的別エリア4選

【大物】マンタ・マンボウと泳ぐ聖地ヌサペニダ
バリ島でダイビングをするなら、誰もが一度は夢見るマンタやマンボウとの遭遇。その夢をかなえるための最高の舞台が「ヌサペニダ」です。バリ本島からスピードボートで約40分、そこにはアドレナリン全開の水中世界が広がっています。
ヌサペニダの海は、時に力強い流れが発生し、ダイナミックな地形が特徴です。この豊かな海流がプランクトンを運び、それを目当てに世界クラスの大物が集まってくるのです。一生忘れられない感動を求めるなら、ヌサペニダは絶対に外せないエリアと言えるでしょう。
年間を通じて会える!優雅に舞うマンタ
ヌサペニダが「聖地」と呼ばれる最大の理由、それはマンタとの遭遇率の高さにあります。「マンタポイント」と呼ばれるスポットでは、年間を通じて90%以上という驚異的な確率でマンタに出会うことができます。
ここでは、マンタが体の掃除をしてもらうために集まる「クリーニングステーション」があり、数枚のマンタが頭上を優雅に舞う光景はまさに圧巻です。水深も比較的浅いため、初心者ダイバーから楽しむことができます。ただし、船が揺れやすいので、船酔いが心配な方は酔い止め薬を飲んでおくと安心です。
夏限定の奇跡!巨大なマンボウを追って
7月から10月にかけて、ヌサペニダにはもう一人のスーパースターが現れます。それが、巨大なマンボウ(モラモラ)です。深海に棲むマンボウが、体をきれいにするために浅場へ上がってくる、この貴重な瞬間を狙って世界中からダイバーが集まります。
マンボウが現れる「クリスタルベイ」は、その名の通り水晶のような透明度を誇ります。しかし、マンボウのシーズンは水深25m以深の水温が20度近くまで下がることもあります。そのため、マンボウに挑戦するには、アドバンス以上のライセンスと十分な防寒対策が必須となります。
美しいサンゴ礁に癒されるドリフトダイブ
ヌサペニダは大物だけの海ではありません。島の北側には「SDポイント」や「マングローブ」といった、どこまでも美しいサンゴ礁が広がるポイントがあります。
ここでは、穏やかな流れに乗って水中を散歩する「ドリフトダイビング」が楽しめます。カラフルなサンゴの上をキンギョハナダイが乱舞し、のんびりと泳ぐウミガメに出会うことも少なくありません。大物狙いの合間に、心癒されるダイビングを体験できるのもヌサペニダの大きな魅力です。
このようにヌサペニダは、マンタやマンボウといった大物との出会いから、美しいサンゴ礁に癒されるリラックスダイブまで、多様な楽しみ方ができる特別な場所なのです。
【沈船】世界一有名なリバティ号が眠るトランベン
ダイビングの歴史に名を刻む、壮大な沈船があなたの目の前に。バリ島北東部に位置する「トランベン」は、世界中のダイバーが巡礼に訪れる特別な場所です。
トランベンの魅力は、なんといっても世界で最も有名で、最もアクセスしやすい沈船「USATリバティ号」に潜れること。歴史が作り出した巨大な水中構造物は、今や無数の海洋生物が暮らす楽園となっています。冒険心をくすぐるダイナミックな景観と、豊かな生命の営みが融合する、唯一無二の体験があなたを待っています。
世界で最も潜りやすい沈船「USATリバティ号」
トランベンの代名詞であるリバティ号は、もともと第二次世界大戦中にアメリカの貨物船でした。日本軍の魚雷攻撃を受けて座礁した後、1963年のアグン山の大噴火によって沖へと押し出され、現在の場所に沈んだというドラマチックな歴史を持っています。
この沈船の最大の特徴は、その驚くべきアクセスの良さです。
- エントリー: ビーチから歩いてすぐ。
- 水深: 船体の最も浅い部分は水深3mほど。
- 対象レベル: シュノーケラーや体験ダイバーからベテランまで。
全長120mの船体は、今ではカラフルなサンゴにびっしりと覆われ、巨大な人工の漁礁と化しています。夜明けとともに現れるカンムリブダイの群れや、ギンガメアジが作り出す巨大な渦は、ダイバーなら一度は見ておきたい圧巻の光景です。
沈船だけじゃない!多様なダイブスポット
トランベンの魅力はリバティ号だけにとどまりません。周辺には個性豊かなスポットが点在しています。
- ドロップオフ: 火山の溶岩が作り出した垂直の壁。巨大なウミウチワが広がり、壁にはたくさんのマクロ生物が隠れています。
- コーラルガーデン: 浅く穏やかな砂地に仏像などが沈められており、クマノミやハナヒゲウツボなど、愛らしい生物たちの住処になっています。
これらのスポットはリバティ号からも近く、1日のダイビングで様々な水中景観を楽しむことが可能です。
マクロ好きも夢中にさせる黒砂の海
トランベンの海岸は、アグン山の火山活動によって生まれた黒い砂で覆われています。この黒砂は、カエルアンコウやゴーストパイプフィッシュといった、体の色を隠して擬態する珍しい生物たちにとって最高の隠れ家です。
じっくりと小さな生物を探す「マックダイビング」の聖地としても知られ、水中写真家にとっては被写体の宝庫。ワイドな沈船もマクロな珍しい生物も、両方楽しめるのがトランベンのすごいところです。
ありがたい「お姫様ダイビング」文化
トランベンには、地元の女性ポーターたちが重いダイビング器材を水際まで運んでくれるという、ユニークでありがたい文化があります。ゴツゴツした石のビーチを歩く際の負担が大きく減るため、快適にダイビングを開始できます。このホスピタリティも、トランベンが多くのダイバーに愛される理由の一つです。
【癒し】のんびり潜れる美しいサンゴ礁のアメッド
都会の喧騒を離れ、心からリラックスできるダイビングを求めているなら、バリ島北東部の「アメッド」が最高の選択肢です。伝統的な塩田が広がる静かな漁村が連なるこのエリアは、時間がゆっくりと流れるような穏やかな空気に包まれています。
トランベンよりもさらに落ち着いた雰囲気の中で、美しいサンゴ礁と豊かなマクロ生物に癒される。そんな贅沢な時間を過ごせるのがアメッドの魅力です。ストレスなく、ただ純粋に海の世界に没頭したいダイバーにとって、まさに楽園のような場所と言えるでしょう。
バリの風情を感じる「ジュクン」ダイブ
アメッドでのダイビングは、主に「ジュクン」と呼ばれる伝統的なアウトリガーボートを使って行われます。エンジン付きの小さな木造船に乗り込み、ポイントへ向かう時間は、バリならではの風情を感じさせてくれる特別なひとときです。
ポイントは岸から5分から20分ほどの近場に点在しているため、船に乗っている時間も短く、船酔いが心配な方でも安心して楽しむことができます。
個性豊かな癒しのダイブスポット
アメッドの海は、穏やかでありながら見どころに溢れています。初心者からベテランまで楽しめる、代表的なスポットを紹介します。
- ジェムルック湾: 美しいヤギ類(ゴルゴニアン)に覆われたウォール(壁)が広がるポイント。体長1cmほどの小さなピグミーシーホースやウミガメを探す楽しみがあります。湾内は穏やかで、体験ダイビングにも最適です。
- 日本の沈船: 岸からすぐの浅い場所に沈む、小さな日本の巡視船の残骸。船体はカラフルなソフトコーラルにびっしりと覆われ、ガラスのように透き通ったスカシテンジクダイの群れが幻想的な光景を作り出しています。シュノーケリングでも楽しめます。
- ブヌタン: 砂地からたくさんのチンアナゴが顔を出す、ユニークで可愛らしい光景が見られるポイントです。
小さな命の宝庫!黒砂のマクロ天国
アメッドの黒砂の海岸線は、トランベン同様、小さな生物たちの宝庫です。じっくりと砂地を観察すれば、カエルアンコウやミミックオクトパス、色とりどりのウミウシなど、ユニークなマクロ生物に次々と出会うことができます。
流れが穏やかなポイントが多いため、心ゆくまで写真撮影に集中したいフォト派ダイバーにとっても最高の環境が整っています。
アメッドでのダイビングは、「穏やかな冒険」という言葉がぴったりです。自信をつけたい初心者の方、じっくり被写体と向き合いたい写真派の方、そして日常を忘れて静かに海を楽しみたいベテランの方。アメッドの優しい海は、すべてのダイバーを温かく迎え入れてくれます。
【万能】初心者も上級者も大満足のパダンバイ
スキルレベルの違う仲間との旅行や、ダイビングも観光も両方楽しみたい欲張りな方にぴったりのエリア、それが「パダンバイ」です。バリ島南部のリゾートエリアから車で約1時間半というアクセスの良さも魅力で、まさに「万能選手」と呼ぶにふさわしい場所です。
穏やかな湾から上級者向けの外洋ポイント、さらには世界クラスのマクロスポットまで、驚くほど多様な海がこの小さな港町に凝縮されています。誰もが自分のレベルと好みに合ったダイビングを見つけられる、懐の深さがパダンバイ最大の魅力です。
初心者も安心!プールのような「ブルーラグーン」
パダンバイを象徴するのが、その名の通り青く透き通った「ブルーラグーン」です。白砂が広がる穏やかな湾は、まるで天然のプールのよう。流れもほとんどなく、透明度も高いため、体験ダイビングやライセンス講習に最適な環境です。
水深が浅い場所でもカラフルな熱帯魚がたくさん見られるので、シュノーケリングを楽しむのにもおすすめです。のんびりと潜りながら、カエルアンコウやオニダルマオコゼといった面白い生物を探すこともできます。
写真家が夢中になるマクロの聖地「ジェティ」
フェリー乗り場の桟橋の下というユニークな場所が、世界中のマクロ写真家を魅了する「ジェティ」です。一見すると地味な場所ですが、水中はまさに生物の宝庫。
- カエルアンコウ
- ゴーストパイプフィッシュ
- 無数のウミウシ
- 擬態するタコ
桟橋の柱はソフトコーラルに覆われ、その下の砂地には次から次へと珍しい生物が現れます。小さな生物を探すのが好きなダイバーにとっては、何本潜っても飽きない夢のようなスポットです。
上級者が挑む!大物が潜む外洋ポイント
穏やかな湾を一歩出ると、そこには上級者の冒険心をくすぐるダイナミックな海が広がっています。「テペコン」や「ザ・チャンネル」といった外洋に面したポイントは、時に強い流れが発生しますが、その分見返りも大きいのが特徴です。
切り立った壁沿いを潜るウォールダイビングや、ホワイトチップシャーク(ネムリブカ)との遭遇が期待できます。コンディションが良ければ、マンボウが現れることもある、隠れた大物ポイントとして知られています。
最高の「妥協点」を見つけられる場所
パダンバイは、ダイバーとノンダイバー、初心者と上級者といった、様々なメンバー構成のグループにとって究極の解決策を提示してくれます。
例えば、ダイバーがジェティでマクロ撮影に没頭している間、パートナーはブルーラグーンの美しいビーチでくつろいだり、シュノーケリングを楽しんだりできます。南部からのアクセスが良いため、午前中にダイビングを終え、午後はウブド観光へ、といった自由なプランが立てやすいのも大きな利点です。
見たい生物で選ぶ!ベストシーズン早見カレンダー
バリ島でのダイビング計画を立てる上で最も重要なのが「いつ行くか」。実はバリ島のベストシーズンは、あなたが「何を見たいか」「どんなダイビングをしたいか」によって変わります。
バリ島の気候は大きく分けて、乾季(4月~10月)と雨季(11月~3月)の2つ。それぞれの季節に海の中の魅力も変化します。あなたの目的にぴったりの時期を見つけるために、季節ごとの特徴を理解することが、最高の体験への第一歩です。
乾季(4月~10月):大物狙いと最高の透明度
この時期は、海の青さが際立ち、透明度が高くなるのが最大の特徴です。特に7月から10月にかけては、ヌサペニダで巨大なマンボウ(モラモラ)との遭遇率が劇的に高まる、世界中のダイバーが憧れるシーズンです。
ただし、注意点もあります。マンボウが現れる時期のヌサペニダは、深海からの冷たい潮の影響で水温が20℃前後まで下がることがあります。大物を狙うなら、5mmのウェットスーツやフードといった十分な防寒対策を準備しましょう。
雨季(11月~3月):マクロ天国と穏やかな海
雨季は、全体的に水温が暖かく安定します。プランクトンが豊富になるため、それを目当てに珍しい幼魚やウミウシ、カエルアンコウといった小さな生物たちがたくさん現れ、マクロ好きにはたまらない季節です。
乾季に比べてダイバーの数が少ないため、人気のスポットでものんびりと自分のペースで潜れるのも大きな魅力。ただし、大雨が降ると川から土砂が流れ込み、一時的に透明度が下がることがあります。
バリ島ダイビング シーズナリティ早見表
あなたのダイビング旅行を計画するために、月ごとの海の魅力が一目でわかるカレンダーを用意しました。ぜひ旅の計画の参考にしてください。
月 | シーズン | おすすめのスタイル | 主な見どころ | 注意点 |
1月~3月 | 雨季 | マクロ派 | ウミウシ、カエルアンコウの幼魚 | 透明度がやや低い傾向 |
4月~5月 | 乾季へ | ワイドもマクロも | 透明度UP、コンディション安定 | GWは混雑することも |
6月 | 乾季 | 大物狙い始め | マンボウが出始める | 水温が下がり始める |
7月~9月 | 乾季 | 大物派 | マンボウ(ピーク)、マンタ | 水温が低い、防寒対策必須 |
10月 | 乾季 | 大物&マクロ | マンボウ(終盤)、ウミウシ豊富 | 気候・海況ともにベストな時期 |
11月~12月 | 雨季へ | マクロ派 | マンタ、マクロ生物が増え始める | 透明度が下がり始める |
このように、バリ島は一年を通して、それぞれの季節に違った水中世界の顔を見せてくれます。あなたが一番見たい生物、体験したいスタイルに合わせて、最高の時期を選びましょう。
失敗しないバリ島ダイビング計画!予算と安全のコツ

初心者も安心!日本語OKのおすすめショップ選び
初めてのバリ島ダイビング、期待で胸がいっぱいな一方で、言葉の壁や安全面で不安を感じていませんか。最高の思い出を作るためには、自分に合ったダイビングショップを選ぶことが何よりも大切です。
特に初心者の方や久しぶりに潜る方にとって、日本語が通じるショップを選ぶことは、安全で心からダイビングを楽しむための最も確実な方法です。専門的な説明や緊急時のコミュニケーションが母国語でできる安心感は、何物にも代えがたいものです。
なぜ日本語対応ショップが安心なのか
ダイビングでは、潜る前のブリーフィングでその日の海の状況や注意点について詳しい説明があります。専門用語も含まれるため、内容を100%理解することが安全に直結します。
- 正確な情報理解: 水中でのルールや生物に関する注意点を正確に理解できます。
- 不安の解消: 耳抜きが苦手、泳ぎに自信がないといった不安を事前に細かく相談できます。
- 緊急時の対応: 万が一のトラブルの際も、言葉の壁なく迅速に対応してもらえます。
言葉のストレスがないだけで、ダイビングの楽しさは格段にアップします。
失敗しないショップ選び5つのチェックリスト
バリ島にはたくさんの日本語対応ショップがありますが、どこを選べば良いか迷ってしまいます。以下のリストを参考に、あなたにぴったりのショップを見つけてください。
チェック項目 | 確認したいポイント |
1. 日本人スタッフの在籍 | 予約の問い合わせから当日のガイドまで、常に日本語で対応してもらえるか。 |
2. 少人数制の徹底 | ガイド1人に対してゲストは何人までか。最大でも4人以下のショップがおすすめです。 |
3. 器材のメンテナンス | レンタル器材が清潔で、きちんと手入れされているか。ウェブサイトなどで確認しましょう。 |
4. 指導団体の信頼性 | PADIなどの国際的な指導団体の正規登録店か。信頼性の高い証です。 |
5. 口コミと評判 | 実際に利用した人のレビューを確認する。特に安全面に関する評価は重要です。 |
まずは問い合わせてみよう
気になるショップを見つけたら、まずはメールやウェブサイトのフォームから問い合わせてみましょう。その際の返信の速さや丁寧さも、ショップの質を判断する良い材料になります。
あなたの不安や疑問に親身になって答えてくれるショップこそが、バリ島の素晴らしい海を安心して案内してくれる最高のパートナーとなるはずです。
料金はいくら?ダイビング費用の目安と予算の立て方
バリ島でのダイビング旅行、楽しみですよね。でも、いったい「いくらかかるの?」と費用面が気になる方も多いはずです。事前に費用の目安を知っておくことで、安心して旅行全体の予算を立てることができます。
バリ島のダイビング料金は、潜るエリアやダイビングの種類によって異なります。多くのショップでは送迎やランチが含まれたパッケージ料金になっているため、予約前に含まれる内容を確認することが大切です。
ファンダイビングの料金目安
すでにライセンスを持っている方が楽しむファンダイビングは、エリアによって料金が変わるのが一般的です。南部リゾートからの距離や、ボート代などが価格に反映されます。
以下は、2ダイブあたりの料金目安です。
エリア | 料金目安(2ダイブ) | 特徴 |
トランベン/アメッド | 100~120 USドル | 南部から遠いため、移動時間が長い。 |
パダンバイ | 110~120 USドル | 南部から比較的近い。 |
ヌサペニダ | 130~170 USドル | スピードボート代が含まれるため高め。 |
多くのショップでは、3ダイブ目以降は追加料金で潜ることができ、少しお得になる場合があります。
器材レンタルとライセンス講習の費用
自分の器材を持っていない方は、レンタル費用も見ておく必要があります。
- フルセットレンタル: 1日あたり25~35 USドル
- ライセンス講習 (PADIオープンウォーター): 370~500 USドル(教材費・申請料込み)
ライセンス講習は、eラーニングで学科部分を日本で終えておくと、現地での日数を短縮でき、費用を抑えられることもあります。
ダイビング以外にかかる費用も忘れずに
ダイビング料金のほかに、特定のエリアで必要となる費用があります。
- ヌサペニダ入島税: 1人あたり 100,000ルピア
- バリ島観光税: 1人あたり 150,000ルピア(2024年2月より導入)
- ムンジャンガン国立公園入場料: 1人あたり 200,000~225,000ルピア
これらの費用はダイビング料金に含まれている場合と、別途現地で支払いが必要な場合がありますので、予約時に必ず確認しましょう。
1日のダイビング予算モデル
それでは、実際に1日ダイビングをするといくらくらいかかるのでしょうか。ヌサペニダで2ダイブする場合のモデルケースを見てみましょう。
項目 | 費用(目安) |
ファンダイビング(2ダイブ) | 150 USドル |
器材フルレンタル | 30 USドル |
合計 | 180 USドル |
これに加えて、ヌサペニダ入島税が必要になる場合があります。旅行計画を立てる際は、ダイビング料金だけでなく、これらの追加費用も考慮して、少し余裕を持った予算を組むことをおすすめします。
事故や死亡例は?知っておくべき安全対策と注意点
「バリ島でのダイビングは安全なの?」という点は、旅行を計画する上で最も気になることの一つだと思います。楽しい思い出を作るためにも、リスクを正しく理解し、万全の対策を講じることが不可欠です。
残念ながら事故が起きることもあります。過去に起きた日本人が関係する事故としては、2014年2月のバリ島沖でスキューバダイビング中に日本人女性7人が行方不明になり、そのうちの2人が死亡した事故や、2024年5月の経験豊富な日本人ダイバーがバリ島沖で水深約20メートルをダイビング中意識不明となり、その後死亡が確認された事故があります。
しかし、ルールを守り、信頼できるガイドと潜るようにすれば、バリ島でのダイビングをより安全に楽しむことができます。
バリ島の海に潜む主なリスク
バリ島の海は豊かで美しい反面、時に厳しい表情を見せることがあります。特に注意すべきなのは「海流」です。
- 強い流れ: ヌサペニダやパダンバイ沖のテペコンといった外洋に面したエリアでは、流れが非常に速く、また予測が難しい場合があります。
- 下降流(ダウンカレント): 予期せず下方向へ引かれる流れが発生することもあります。
これらの自然現象は、経験の浅いダイバーにとってはパニックの原因となり、重大な事故につながる可能性があります。
安全に楽しむための5つの鉄則
バリ島の海を安全に満喫するために、すべてのダイバーに守ってほしい鉄則があります。
鉄則 | 具体的な行動 |
1. 信頼できるショップを選ぶ | 現地の海を熟知した、経験豊富なガイドが在籍するショップを選びましょう。少人数制で安全管理を徹底していることが重要です。 |
2. 自分のスキルを過信しない | 自分の経験やスキルレベルを正直にガイドに伝えましょう。ブランクがある場合やスキルに不安がある場合は、無理せず穏やかなポイントをリクエストしてください。 |
3. ブリーフィングを真剣に聞く | 潜る前のブリーフィングには、その日の海の状況や注意点、緊急時の対応など、安全に関わる重要な情報がすべて詰まっています。 |
4. ガイドやバディから離れない | 水中では決して単独行動をせず、必ずガイドが見える範囲で、バディと一緒に行動しましょう。流れのある場所では特に重要です。 |
5. 安全器材を携行する | ダイブコンピューターはもちろん、流れのあるエリアではシグナルフロート(SMB)の携行は必須です。万が一はぐれても、自分の位置を知らせることができます。 |
もしもの時のために
万が一、減圧症などのダイビング障害が疑われる場合、バリ島には治療に必要な「再圧チャンバー」という専門施設がデンパサールのサングラ病院に設置されています。こうした医療体制があることも、安心材料の一つです。
バリ島の海の特性を理解し、基本的な安全ルールを徹底すること。それが、事故を未然に防ぎ、最高のダイビング体験へとつながります。
持ち物は?必須器材と便利なレンタル情報
ダイビング旅行の準備で、意外と頭を悩ませるのが器材のパッキングではないでしょうか。「何を持っていって、何をレンタルすればいいの?」という疑問を解決するために、バリ島ダイビングに必要な持ち物を分かりやすく整理しました。
結論として、マスクやダイブコンピューターなど、自分の体に合わせるものや安全に直結する器材は持参するのがおすすめです。一方で、BCDやレギュレーターといった大きくて重い器材は、レンタルを利用することで荷物をぐっと減らすことができます。
持参が必須・推奨の器材
これだけは自分のものを持っていくと、ダイビングの快適さと安全性が格段にアップします。
- Cカード&ログブック: ダイバーであることの証明です。忘れるとダイビングができないため、絶対に忘れないようにしましょう。
- ダイブコンピューター: あなたの安全を守る最も重要な器材です。使い慣れた自分のものを持つことを強く推奨します。
- マスク&シュノーケル: 顔へのフィット感が非常に重要です。マスクが合わずに水が入ってくると、ダイビングの楽しさが半減してしまいます。
- ウェットスーツ: バリ島の海は時期とエリアによって水温が大きく変わります。特にマンボウシーズン(7月~10月)のヌサペニダでは水温がかなり低くなるため、5mmのウェットスーツにフードやフードベストを組み合わせるのが必須です。通常のシーズンであれば3mmで十分楽しめます。
レンタルが一般的な器材
スーツケースのスペースを確保し、移動を楽にするためにレンタルが便利な器材です。
- BCD(浮力調整具)
- レギュレーター
- フィン
これらの重器材は、ほとんどのダイビングショップで質の良いものが用意されています。初心者の方や、年に数回しか潜らない方であれば、レンタルで全く問題ありません。
あると便利な持ち物
必須ではないけれど、持っていくと滞在がより快適になるアイテムです。
- 防水バッグ: ボートでの移動中、濡らしたくない着替えや電子機器を守るのに役立ちます。
- 日焼け対策グッズ: バリの日差しは強力です。サンゴに優しい成分の日焼け止め、帽子、サングラスは必需品です。
- 酔い止め薬: ヌサペニダへはボートで移動します。船酔いが心配な方は、事前に服用しておくと安心です。
- カメラ: 水中での感動的な出会いを記録に残しましょう。
- 速乾タオル: コンパクトで乾きやすいタオルは、ダイビング後に重宝します。
レンタル料金の目安
レンタルを利用する場合の、1日あたりの料金相場です。ショップによって多少異なりますので、予約時に確認してください。
レンタル器材 | 料金目安(1日あたり) |
フルセット | 25~35 USドル |
BCD | 10 USドル前後 |
レギュレーター | 10 USドル前後 |
ウェットスーツ | 10 USドル前後 |
フィン・マスク・シュノーケル | 5~10 USドル |
計画的にパッキングを行い、身軽で快適なバリ島ダイビング旅行を楽しんでください。
ダイビング以外の楽しみ方!アフターダイブの魅力
バリ島の魅力は、海の中だけにとどまりません。エキサイティングなダイビングを終えた後の「アフターダイブ」の時間こそが、バリ島旅行を忘れられない特別な体験へと昇華させてくれます。
「神々が住む島」と称されるバリ島には、ダイビングで疲れた心と体を満たしてくれる、食、癒し、そして文化があふれています。水中での感動と、陸上での豊かな時間が完璧に融合することこそ、他のダイビングリゾートにはないバリ島ならではの強みです。
絶品グルメでお腹も心も満たされる
ダイビング後のお腹が空いた体に、バリ島の美味しい料理は最高のご褒美です。
- ナシゴレン&ミーゴレン: インドネシア料理の定番、チャーハンと焼きそば。ローカルな食堂(ワルン)からお洒落なレストランまで、どこで食べても美味しい絶品です。
- サテ: 甘辛いソースで味付けされたインドネシア風の焼き鳥。ビールとの相性も抜群です。
- 新鮮なシーフード: ビーチ沿いのレストランでは、新鮮な魚介類を使ったバーベキューが楽しめます。
リーズナブルで美味しいローカルフードから、世界各国の料理まで、その日の気分に合わせて幅広い選択肢から選べるのがバリ島の食の魅力です。
極上の癒し!バリ式マッサージでリラックス
ダイビングで使った筋肉をほぐし、旅の疲れを癒すのに最適なのが、本場のバリ式マッサージです。街中にはたくさんのスパやマッサージ店があり、驚くほどリーズナブルな価格で極上のリラクゼーションを体験できます。
アロマオイルを使った全身マッサージで心身ともにリフレッシュすれば、翌日のダイビングへの活力も湧いてきます。ダイビング後のマッサージは、バリ島ダイバーの定番の楽しみ方の一つです。
神々の島の文化と大自然に触れる
ダイビングをしない日には、少し足を延ばしてバリ島の文化や自然に触れる観光に出かけてみてはいかがでしょうか。
観光スポット | おすすめの体験 |
ウブド | 美しいライステラス(棚田)の景色を眺めながらカフェで一息。 |
ウルワツ寺院 | 断崖絶壁に建つ寺院から眺める夕日と、伝統舞踊のケチャダンス鑑賞。 |
タナロット寺院 | 海に浮かぶように建つ幻想的な寺院と、美しいサンセット。 |
パワースポット巡り | ティルタウンプル寺院などで聖なる水に触れ、心を清めるスピリチュアルな体験。 |
水中世界だけでなく、バリ島が持つ独特のスピリチュアルな雰囲気や豊かな文化に触れることで、あなたの旅はより一層深く、思い出深いものになるはずです。
まとめ:最高のバリ島ダイビング体験はすぐそこに

記事のポイント
- ヌサペニダはマンタやマンボウといった大物を狙える聖地である
- トランベンには世界的に有名な沈船リバティ号が眠っている
- アメッドは伝統的な漁村で穏やかな癒しのダイビングが楽しめる
- パダンバイは初心者から上級者まであらゆるレベルに対応する万能エリアだ
- 巨大なマンボウのベストシーズンは水温が低い7月~10月である
- マンタは専用ポイントで年間を通じて90%以上の確率で遭遇可能
- 火山由来の黒砂の海は珍しいマクロ生物の格好の住処だ
- 乾季は透明度、雨季は生物の多さと季節ごとに異なる魅力がある
- 強い流れの発生が主なリスクであり安全管理の徹底が不可欠
- ダイビング後に楽しむグルメやスパなど陸上の魅力も非常に豊かだ
総括
この記事では、バリ島でのダイビングが持つ無限の可能性をご紹介しました。大物を狙うスリリングな冒険から、美しいサンゴ礁に心癒される穏やかな時間、歴史を感じる沈船探検まで、バリ島にはあなたの「見たい」「やってみたい」をかなえる海が広がっています。
マンタやマンボウが舞う豊かな海中は、まさにダイバーにとっての楽園です。しかし、バリ島の魅力はそれだけではありません。ダイビングを終えた後には、美味しいローカルフードに舌鼓を打ち、極上のマッサージで体を癒し、神々の島が持つ独特の文化に触れることができます。水中での感動と陸上での充実した時間が融合することこそ、他のリゾートにはないバリ島ダイビングの醍醐味なのです。
もちろん、初めての場所では費用や安全面で不安を感じることもあるでしょう。しかし、この記事でご紹介したように、信頼できるショップを選び、自分のレベルに合った計画を立てることで、その不安は解消できるはずです。あなたの希望やスキルを伝えれば、最高のガイドが素晴らしい水中世界へと安全に案内してくれます。
さあ、あなたの理想のダイビング旅行計画を始めてみませんか。忘れられない感動と出会いが、バリ島の美しい海であなたを待っています。