
「中国旅行 必要なもの」を調べてみても、ネット規制やキャッシュレス事情の変化が激しく、結局何を持っていくべきか不安になっていませんか?結論から言うと、現在の中国渡航で最も優先すべきは、荷造りよりも「スマホの環境構築」です。Google系サービスが使えず、現金も断られがちな特殊な環境下では、デジタル準備の有無が旅の快適さを決定づけます。
この記事では、現地で「ネットが繋がらない」「財布が開けない」と途方に暮れないために、出発前に絶対に済ませておくべき設定と必須アイテムを完全網羅しました。
●この記事でわかること
- 金盾を回避してLINEやGoogleをサクサク使う方法
- 現金は不要?Alipayと日本のクレカを紐づける手順
- 空港で没収されないモバイルバッテリーの選び方
- トイレ事情を乗り切るための「命の次に大事」な装備
準備不足によるトラブルを未然に防ぎ、快適な中国の旅へ出発しましょう。
中国旅行に必要なものは「スマホの中身」が9割!通信と決済の完全攻略

中国への渡航で最も優先すべき準備は、荷造りではなく「通信と決済の環境構築」です。Google系サービスが遮断されるネット規制と、現金がほぼ通用しないキャッシュレス社会への対策さえ万全なら、現地でのトラブルの大半は回避できます。
【通信】金盾を回避する「eSIM(ローミング)」が最強の選択肢である理由
「金盾」により日常のアプリが遮断される
中国国内のインターネットは「金盾(グレート・ファイアウォール)」と呼ばれる検閲システムによって管理されています。そのため、日本の通信キャリアや空港のフリーWi-Fiをそのまま使うだけでは、LINE、Googleマップ、Instagram、YouTubeといった主要アプリに一切アクセスできません。
これはビジネスマンにとっても旅行者にとっても死活問題です。「現地に着いてから考えよう」という楽観的な姿勢は、連絡手段と地図を同時に失うリスクに直結します。
VPNアプリよりも「ローミング」が安定する仕組み
規制を回避する手段として有名なのはVPN(仮想プライベートネットワーク)ですが、近年は規制強化により接続が不安定になるケースが増えています。そこで現在の最適解となるのが、海外の通信会社を経由する**「ローミング通信」**を利用したeSIMです。
ローミング通信では、データが中国国内の検閲を通らず、暗号化されたトンネルを通って発行国(日本や香港など)へ直接転送されます。この仕組みにより、VPNアプリを別途起動することなく、日本にいる時と同じようにLINEやGoogleがサクサク繋がります。
失敗しないeSIMの選び方と導入タイミング
初めての方や短期滞在なら、物理的なSIMカードの入れ替えが不要な「eSIM」一択です。以下の基準で選ぶと失敗がありません。
- データ無制限プランがあるか: 地図や翻訳アプリを常時使うため、容量を気にせず使えるものが安心です(例:Holaflyなど)。
- VPN機能内包型か: 別途VPN契約が不要なタイプを選びます。
最も重要なのは、「日本にいる間」に購入と設定(QRコード読み込み)を済ませておくことです。現地に着いてからネットが繋がらない状態で、ネット上のeSIMショップにアクセスするのは不可能です。
【決済】現金は使えない?Alipayに日本のクレカを紐づける鉄板ルート
「現金お断り」は都市伝説ではない
中国は世界でも類を見ない完全キャッシュレス社会です。屋台の肉まんからタクシー代まで、あらゆる支払いがスマホ一つで完結します。逆に言えば、現金を出しても「お釣りがない」と断られるケースが珍しくありません。
かつて推奨されていた「TourCard」などのプリペイドサービスは、手数料や有効期限の観点から現在は推奨されません。2025年現在、最も確実なのは**「Alipay(支付宝)」に日本のクレジットカードを直接紐付ける方法**です。
Alipay登録からクレカ紐付けまでの手順
出発前に以下の準備を完了させてください。これを済ませておけば、現地ではアプリを開いてQRコードを見せる(または読み取る)だけで決済できます。
- アプリストアで「Alipay」をダウンロード(国際版でOK)。
- 日本の電話番号でSMS認証を行いアカウント登録。
- 「Bank Cards」メニューから、手持ちのVISAやMastercard等の情報を入力。
WeChat Payも有名ですが、不正検知システムが敏感で、登録したてのアカウントが突然凍結されるリスクがAlipayより高い傾向にあります。まずはAlipayをメイン決済手段として確保しましょう。
知っておくべき「200元の壁」と手数料対策
Alipayで日本のクレジットカードを利用する場合、1回の取引額が200元(約4,000円)を超えると3%の手数料が発生します。200元以下であれば手数料は無料です。
- コンビニや飲食店: そのままAlipayで支払う(手数料無料)。
- 高額な買い物: 200元を超える場合、店員に「分けて払えますか?(Keyi fenkai fu ma?)」と交渉し、複数回に分けて決済する。
- ホテルやデパート: 物理的なクレジットカードが使える場所では、カード現物で支払う。
このように使い分けることで、無駄な手数料を節約できます。
【地図】Googleマップは封印!iPhone標準マップか高徳地図で迷子を防ぐ
Googleマップは現地で役に立たない
日本で愛用しているGoogleマップですが、中国国内では地図データが古く、道路や建物の情報が全く更新されていません。さらにGPSの位置情報に数100メートルのズレ(火星座標系問題)が生じることがあり、ナビゲーションとしては致命的です。
現地で迷子にならないためには、中国の道路事情を正確に反映した別の地図アプリが必要です。
iPhoneユーザーは「標準マップ」がそのまま使える
iPhone(iOS)ユーザーには大きなアドバンテージがあります。iPhone標準の「マップ」アプリは、中国国内で開くと自動的に現地の最大手**「高徳地図(Amap)」**のデータに切り替わります。
VPNなしでも正確な位置情報が表示され、地下鉄の出口や建物の形状まで詳細に分かります。UI(操作画面)は日本語のまま使えるため、特別な設定なしで最強の地図アプリが手に入ります。
Androidユーザーは「高徳地図」を攻略せよ
Androidユーザーの場合、中国版の地図アプリ「高徳地図(Amap)」のインストールが必須です。表記はすべて中国語になりますが、以下のアイコンさえ覚えれば直感的に操作可能です。
- 搜素(検索): 行きたい場所の名前(漢字)や住所を入力。
- 路线(ルート): タクシー、徒歩、公共交通の経路検索。
漢字文化圏の強みを活かし、ホテルの住所などをコピー&ペーストして活用しましょう。
【移動】タクシーはDiDi一択!行き先指定と自動翻訳で言葉の壁を超える
流しのタクシーは難易度が高い
中国の都市部では、流しのタクシーを捕まえるのは至難の業です。空車が少ない上に、手を挙げても外国人観光客だと分かると敬遠されることがあります。運良く乗れても、中国語しか通じないドライバーに行き先を正確に伝えるのは、初心者にとって大きなストレスとなります。
Alipay内の「DiDi」なら会話ゼロで移動可能
移動の悩みを解決するのが、配車サービス**「DiDi(滴滴出行)」**です。別途アプリを入れる必要はなく、Alipayのトップ画面にある「DiDi」のアイコンからすぐに利用できます。
最大のメリットは、**「配車時に行き先と料金が確定する」**点です。乗車前に行き先を地図上でピン留めし、概算料金を確認してから注文できるため、ぼったくりや遠回りの心配がありません。支払いはAlipayで自動決済されるため、降車時にお財布を出す手間も不要です。
トラブルを回避する自動翻訳チャット
ドライバーと連絡を取る必要がある場合(待ち合わせ場所が見つからない時など)、アプリ内のチャット機能を使えば、こちらの入力した日本語(または英語)が自動的に中国語に翻訳されて相手に届きます。
「今どこにいますか?」「ここにいます」といった定型文もワンタップで送信できるため、言葉の壁を感じることなくスムーズに合流できます。中国旅行における「足」の確保は、DiDiの使い方を覚えるだけで劇的に楽になります。
【物理編】没収や体調不良を避けるために中国旅行で必要なものリスト

中国旅行の持ち物選びで重要なのは、現地調達が難しい「衛生用品」の確保と、空港での没収リスクがある「モバイルバッテリー」の規格確認です。特にトイレ事情と水質は日本と大きく異なるため、自分の身を守るための装備が不可欠です。
【バッテリー】空港で没収されない「100Wh以下・印字あり」の選び方
中国の空港セキュリティは世界一厳しい
中国の空港におけるセキュリティチェックは非常に厳格です。特にモバイルバッテリー(予備電池)への警戒は強く、容量(Wh)の計算式が本体に印字されていない製品は、その場で没収・廃棄を命じられます。
「シールで貼っている」「文字が消えかかっている」場合も認められないことが多いため、出発前に必ず手持ちのバッテリーの裏面を確認してください。仕様が不明確なものは持ち込まないのが賢明です。
没収ラインは「100Wh」が境界線
持ち込み可能なモバイルバッテリーには明確な基準があります。原則として定格容量が100Wh以下のものであれば、航空会社の許可なしで機内持ち込みが可能です(預け入れ荷物に入れるのは禁止)。
一般的なスマートフォンを2〜3回充電できる10,000mAh〜20,000mAhクラスの製品の多くは100Wh以下に収まりますが、PC充電用の超大容量タイプは注意が必要です。
容量(Wh)の計算方法と確認すべき表示
本体にWh(ワット時)の記載がない場合、以下の計算式で算出できます。
Wh = 定格容量(mAh) × 定格電圧(V) ÷ 1000
例えば「20,000mAh / 3.7V」の製品なら、20000 × 3.7 ÷ 1000 = 74Wh となり、持ち込み可能です。この計算根拠となる数字(mAhとV)が、メーカーによって**本体に直接印刷(レーザー刻印など)**されている必要があります。
【衛生】トイレットペーパーと流せるティッシュは「命の次に大事」な装備
高級ホテル以外に紙はないと思え
現地の公衆トイレには、基本的にトイレットペーパーが設置されていません。ショッピングモールやレストランであっても、紙切れや補充忘れが日常茶飯事です。
紙を持たずに用を足すことは、現地で立ち往生することを意味します。ポケットティッシュは「あれば便利」ではなく、**パスポートと同じくらい重要な「必須装備」**として常に携帯してください。
トイレサバイバル3点セット
現地のトイレ環境を快適に乗り切るために、以下の3点をポーチにまとめておくことを推奨します。
- 水に流せるティッシュ: 備え付けの紙がない場合に備えます。大量に消費するため、多めに持参しましょう。
- 除菌ウェットティッシュ: 便座が汚れている場合や、手洗い場に石鹸がない場合に使います。
- S字フック: 個室のドアに荷物を掛けるフックがない、あるいは壊れていることが多々あります。荷物を床に置かないための自衛策です。
使用後の紙は「ゴミ箱」へ
中国では配管が細い場所が多く、紙を流すと詰まる原因になります。個室内に大きなゴミ箱が設置されている場合は、使用済みの紙は流さずにそのゴミ箱へ捨てるのがローカルルールです。
近年は流せるトイレも増えていますが、判断に迷う場合は壁の注意書きを確認するか、備え付けのゴミ箱を利用するのが無難です。
【生活】水は買え、マスクは持て。PM2.5と水あたりから身を守る対策
水道水は絶対に飲まない
中国の水道水は硬水であり、衛生基準も日本とは異なります。沸騰させれば飲用可能とされていますが、旅行者が無理をする必要はありません。飲み水やうがいの水は、必ず**ミネラルウォーター(ペットボトル)**を購入してください。
また、屋台で売られているカットフルーツや、氷入りのドリンクも、水道水が使われている可能性があるため注意が必要です。お腹が弱い方は、加熱された料理を選ぶのが安全です。
大気汚染(PM2.5)への備え
季節や都市によっては、PM2.5(微小粒子状物質)の濃度が高くなる日があります。特に冬場の内陸部などは空気が霞むことも珍しくありません。
喉が弱い方や呼吸器系に不安がある方は、PM2.5対応のマスクを数枚持参することをお勧めします。現地のコンビニでも購入できますが、日本製のフィット感に慣れているなら持参した方が快適です。
【電源】変換プラグは意外と不要?変圧器が必要なケースを見極める
コンセントの形状は「3つ穴」に注意
中国のコンセント形状は、日本と同じ「Aタイプ(2つ穴)」と、3つ穴の「O2タイプ(またはOタイプ)」が混在しています。多くのホテルでは、Aタイプも挿せるユニバーサル型のコンセントが設置されていますが、稀に3つ穴しか空いていないケースがあります。
スマホやカメラの充電程度ならそのまま挿せることが多いものの、念のため**「マルチ変換プラグ」を1つ持っておくと安心**です。
電圧は220V!ドライヤーの事故に注意
コンセントの形が同じでも、**電圧は220V(日本は100V)**です。最近のスマートフォンやPCの充電器は「100-240V」に対応しているため、そのまま使っても問題ありません(アダプタの細かい文字を確認してください)。
しかし、日本国内専用のヘアアイロンやドライヤーは、変圧器なしで差し込むと一瞬で故障し、火花が出る危険性があります。これらは「海外対応」の製品を新調するか、現地ホテルで借りるのが正解です。重たい変圧器を持ち歩くのは現実的ではありません。
準備不足は致命傷!出発3日前から始める「デジタル入国審査」手順

中国旅行の成否は、出発前の「デジタル準備」が完了しているかどうかにかかっています。現地でネットも財布も開けない事態を防ぐため、通信と決済アプリの設定は日本国内ですべて済ませておく必要があります。
eSIMの設定とAlipayの実名認証は「日本にいる間」に完了させる
ネットがないとネットを買えない「オフラインの矛盾」
多くの旅行者が陥る最大の罠は、「現地に着いてから設定しよう」と考えてしまうことです。中国の空港に降り立った瞬間、手元のスマホはオフラインになります。その状態でeSIMのアクティベート(開通作業)や、アプリのダウンロードを行うことは物理的に不可能です。
空港のフリーWi-Fiは電話番号認証が必要なケースが多く、接続できたとしてもGoogle等のサービスには繋がりません。eSIMの購入とインストールは必ず日本国内で行い、現地の電波を掴める状態にしてから出発してください。
SMS認証と顔認証には「日本の環境」が必要
決済アプリ「Alipay」の登録には、SMS(ショートメッセージ)による電話番号認証が必須です。現地で日本のSIMカードが圏外になっていると、認証コードを受け取れず詰んでしまいます。
また、クレジットカードを紐付ける際の実名認証(本人確認)では、パスポートの撮影や顔認証が求められます。審査に時間がかかる場合や、照明の加減でエラーになることもあるため、遅くとも出発の3日前までには「支払い可能な状態」まで設定を完了させておくのが鉄則です。
ビザ免除は2026年末まで!パスポート残存期間と入国カードの罠
15日以内の滞在ならビザは不要
日本人に対する中国への短期滞在ビザ免除措置は、2026年12月31日まで延長されています。観光、商用、親族訪問などが目的で、滞在期間が15日以内であれば、事前にビザを申請する必要はありません。
ただし、15日を1日でも過ぎるとオーバーステイとなり、今後の入国に重大な影響を及ぼします。長期滞在の可能性がある場合は、最初から適切なビザを取得してください。
パスポート残存期間と入国カードの記入
ビザが不要でも、パスポートの残存有効期間には注意が必要です。入国時におおむね6ヶ月以上の残存期間が推奨されています。期限ギリギリの場合は入国を拒否されるリスクがあるため、更新手続きを行ってください。
また、機内で配られる「外国人入国カード」の記入は必須です。特に滞在先(ホテル名と電話番号)の記入欄は厳格にチェックされます。「未定」は通用しないため、予約確認書やスクリーンショットをすぐに取り出せる場所に保管しておきましょう。
詐欺・スパイ容疑を避けるためのセキュリティと現地での行動ルール
親しげな「英語の練習」は詐欺の入り口
上海の外灘(バンド)や北京の観光地で、見知らぬ人物から「写真を撮ってください」と頼まれ、そこから「地方から来た学生だ」「英語を練習したい」と話しかけられるケースが多発しています。
これは**「お茶会詐欺(Tea House Scam)」**と呼ばれる典型的な手口です。会話が弾んだ後に「伝統的な茶芸館に行こう」と誘われ、最終的に数万円から数十万円の高額な請求を突きつけられます。向こうから日本語や英語で流暢に話しかけてくる人物には、警戒心を持って接してください。
撮影禁止エリアとスパイ容疑への対策
中国では「反スパイ法」の施行により、国家安全に関わる場所での撮影が厳しく制限されています。軍事施設や警察車両はもちろん、デモ活動や政府関係の建物に向けたカメラ撮影は、スパイ行為と誤解される恐れがあります。
「旅の思い出」のつもりでも、警察官に職務質問されれば画像の削除を求められます。無用なトラブルを避けるため、観光地以外のむやみな撮影は控え、政治的な話題や批判的な言動も公共の場では慎むのが安全です。
step05でインプットした内容を基に、読者の不安を解消し、具体的な行動(準備)へと促すまとめ文を作成しました。
【最終確認】中国旅行に必要なものは「日本での事前準備」で決まる!

「中国旅行 必要なもの」を揃える上で最も重要なのは、現地に着いてからでは手遅れになる「デジタル環境」の構築です。物理的な荷造りと合わせて、以下のリストを最終確認してください。
- 通信: VPN不要の「eSIM(ローミング)」を日本で購入・設定
- 決済: Alipayにクレカを紐付け、実名認証まで完了させる
- 地図: iPhone標準マップか高徳地図をインストール
- 移動: Alipay内の「DiDi」でタクシー配車を確認
- 電源: モバイルバッテリーは「100Wh以下・印字あり」を厳選
- 衛生: 水に流せるティッシュと除菌グッズは多めに
- 飲料: 水道水は飲まず、ミネラルウォーターを購入
特にeSIMと決済アプリの設定は、ネット環境が安定している日本にいる間に済ませるのが鉄則です。ネットさえ繋がれば、言葉の壁もトラブルも大半は解決できます。万全の準備で、安全かつ快適な中国の旅を楽しんできてくださいね。
