旅の始まりで失敗しない!香港国際空港から市内へのスムーズ&快適アクセス術

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旅の始まりで失敗しない!香港国際空港から市内へのスムーズ&快適アクセス術

あなたの旅に最適な「香港国際空港から市内」への移動術は?

心躍る香港旅行!しかし、空港に到着して最初に迎えるのが「どうやって市内まで行こう?」という悩ましい問題です。

「一番速いのはどれ?」「料金を安く抑えたい」「家族連れで荷物が多いけど、どの方法が楽なんだろう…?」

このように、香港国際空港から市内へのアクセス方法は選択肢が多く、あなたの旅のスタイルや予算によって最適な答えは変わってきます。古い情報に惑わされて、余計な時間やお金をかけてしまうのは避けたいですよね。

この記事では、そんなあなたの不安や疑問をすべて解消します。

●この記事を読んでほしい人

  • 初めて香港を訪れる方
  • 家族旅行や3人以上のグループで移動する方
  • 時間や予算に合わせて最適な移動計画を立てたい方

●この記事を読むメリット

  • 4つの主要な移動手段(AEL・バス・タクシー・MTR乗り継ぎ)を徹底比較できる
  • 料金・所要時間・メリット/デメリットが一目で分かり、自分に合う方法が選べる
  • AEL無料シャトルバス廃止など、知らないと損する最新情報が手に入る
  • 便利なモバイルオクトパスの準備方法や、深夜・早朝便の対応策まで分かる
  • 旅行のスタートで失敗せず、スムーズで快適な香港旅行を始められる

この記事を読み終える頃には、あなたは香港の交通の専門家。空港に到着した瞬間から迷うことはありません。

さあ、あなたにぴったりの移動手段を見つけて、最高の香港旅行をスタートさせましょう!

香港国際空港から市内への4つの移動手段

香港国際空港から市内への4つの移動手段

旅の必須ICカード!オクトパスカード完全ガイド

香港での移動やショッピングを語る上で、絶対に欠かせないのが「オクトパスカード(八達通)」です。日本のSuicaやPasmoのように使える交通系ICカードで、香港滞在をスムーズで快適なものに変えてくれる、まさに「魔法のカード」と言えるでしょう。

空港に到着したら、まずこのカードを手に入れることが、快適な香港旅行への第一歩です。ほぼ全ての公共交通機関、コンビニ、スーパー、飲食店、自動販売機などで利用できるため、現金を探す手間や、バス乗車時のお釣りの心配から解放されます。

あなたに合うのはどっち?物理カード vs モバイル

現在のオクトパスカードには、従来からある物理的なカードと、スマートフォンで利用できるモバイル版の2種類があります。あなたの旅のスタイルに合わせて最適な方を選びましょう。

物理カード(On-Loan Octopus)

従来からあるプラスチック製のカードです。購入時には、チャージ額に加えて50香港ドルのデポジット(保証金)が必要になります。例えば、合計150香港ドルを支払うと、100香港ドルのチャージ額と50香港ドルのデポジットという内訳になります。デポジットはカード返却時に返金される仕組みです。

モバイルオクトパス(Octopus for Touristsアプリ)

iPhoneをお持ちの旅行者にとって、革命的とも言える選択肢です。日本にいる間に「Octopus for Tourists」という専用アプリをダウンロードし、Apple Pay経由で新しいデジタルオクトパスカードを発行・チャージできます。最大のメリットは、香港到着後にカード購入の列に並んだり、現金でチャージしたりする手間が一切かからない点です。到着後すぐにスマートフォンをかざすだけで、あらゆる交通機関を利用開始できます。

購入とチャージ(Top Up)の方法

オクトパスカードの入手とチャージは非常に簡単です。

物理カードは、空港の到着ホールにあるエアポート・エクスプレスまたはMTR(地下鉄)の「客務中心(Customer Service Centre)」という有人カウンターで購入できます。

残高が少なくなった場合のチャージ(香港では「Top Up」や「Add Value」と言います)は、以下の方法で可能です。

  • MTR駅のチャージ機(Add Value Machine): 各駅に設置されており、現金で手軽にチャージできます。
  • MTR駅のカスタマーサービスセンター: 駅員の方にカードと現金を渡せばチャージしてもらえます。
  • コンビニや小売店: セブン-イレブンやサークルK、スターバックスなどで「Octopus, top up please」と伝えれば、レジで簡単にチャージできます。
  • モバイルアプリ経由: モバイルオクトパスなら、アプリ内でいつでもどこでもApple Payを使ってクレジットカードからチャージが可能です。

香港出国時の払い戻し手続き【重要注意点】

旅行の最後にオクトパスカードの残高を精算する際には、いくつか知っておくべき重要な注意点があります。

物理カードのデポジットと残高は、MTR駅のカスタマーサービスセンターで払い戻しが可能です。しかし、カード発行から90日以内に払い戻し手続きを行う場合、11香港ドルの手数料が引かれることがあります。

さらに重要な点として、空港駅のカウンターでは払い戻し業務を行っていない場合が多いです。帰国便に乗る直前に手続きしようとしてもできない可能性があるため、出国前に市内の主要駅(中環駅や九龍駅など)で手続きを済ませておくことを強く推奨します。

一方、モバイルオクトパスの場合は、払い戻し手続きもアプリ内で完結するため、物理カードよりもプロセスが簡素化されています。

オクトパスカードは単なる支払い手段ではありません。後ほど紹介するエアポート・エクスプレスとMTRの無料乗り継ぎ特典はオクトパスカード利用者限定のサービスであり、香港での移動効率と経済性を飛躍的に向上させる戦略的な鍵となります。

最速・快適!エアポートエクスプレス(AEL)の魅力

時間と快適性を何よりも優先する旅行者にとって、エアポート・エクスプレス(AEL)は疑いなく最高の選択肢です。香港の主要な観光・ビジネスエリアへ、最も速く、そして時間通りにアクセスできるプレミアムな交通手段と言えるでしょう。

渋滞とは無縁で、清潔で広々とした車内では無料Wi-Fiや座席の充電ポートも完備されています。移動時間さえも旅の一部として優雅に過ごせるのが、エアポート・エクスプレスの大きな魅力です。

路線・駅・驚きの所要時間

エアポート・エクスプレスの路線は非常にシンプルで、旅行者にとって分かりやすいのが特徴です。空港から市内中心部へ向けて、以下の主要3駅にのみ停車します。

  • 空港駅 → 青衣(Tsing Yi)駅 → 九龍(Kowloon)駅 → 香港(Hong Kong)駅

各駅までの所要時間は驚くほど短く、道路の交通状況に一切左右されません。

  • 空港駅から九龍駅まで:約22分
  • 空港駅から香港駅まで:わずか約24分

この速さが、限られた滞在時間を有効に使いたいあなたにとって大きなアドバンテージになります。

料金と最もお得なチケット購入方法

エアポート・エクスプレスの料金は、購入方法によって異なります。オクトパスカードを利用すると、駅の窓口でチケットを購入するよりも少し安くなります。

しかし、最も賢い方法は、旅行体験予約サイトの「KKday」や「Klook」で事前にオンライン予約をしておくことです。通常料金から20%~30%もの割引が適用されることがあり、非常にお得です。予約後にスマートフォンに送られてくるQRコードを改札で直接スキャンするだけなので、現地の券売機に並ぶ必要もありません。

運行時間とスムーズな乗り場へのアクセス

エアポート・エクスプレスは、旅行者のフライトスケジュールに合わせて早朝から深夜まで運行しています。空港から市内へ向かう始発は朝5時50分頃、最終は深夜0時48分頃です。

乗り場へのアクセスも非常に優れています。空港の到着ロビーから案内表示に沿って同じフロアをまっすぐ進むだけでプラットホームに到着するため、重い荷物を持って階層を移動する必要はありません。

AEL限定サービスと【2025年重要アップデート】

エアポート・エクスプレスには、他の交通機関にはないユニークな利点と、知っておくべき重要な変更点があります。

インタウン・チェックイン

帰国日に、フライトの数時間前に香港駅または九龍駅のカウンターで、航空会社のチェックインと荷物の預け入れを済ませられる素晴らしいサービスです。重いスーツケースから解放され、手ぶらで最後の市内観光や食事を楽しめます。ただし、このサービスは現在、キャセイパシフィック航空など一部の航空会社でのみ再開されています。利用前にMTRの公式サイトで最新情報を確認しましょう。

無料シャトルバスの廃止【最重要】

かつて、九龍駅や香港駅と主要ホテルを結んでいたMTR運営の無料シャトルバスは、2020年6月をもって恒久的に廃止されました。古いガイドブックには情報が残っている場合があるため、この変更点は絶対に覚えておく必要があります。駅に到着した後、ホテルまでは自身でタクシーやMTRなどに乗り換える必要があることを、あらかじめ計画に含めておきましょう。

絶景とコスパ!エアポートバス乗りこなし術

コストパフォーマンスを最優先し、かつ香港らしい景色を移動中も楽しみたい。そんなあなたにとって、エアポートバスは最高の選択肢です。エアポート・エクスプレスに比べて運賃が格段に安く、九龍や香港島のより広いエリアへ乗り換えなしでアクセスできるのが最大の魅力と言えるでしょう。

香港名物の2階建てバスの最前列に座れば、空港から市内へ向かう道のりそのものが、一つの素晴らしい観光体験に変わります。

あなたが乗るべきは「A系統」バス

空港から市内へ向かうバスには、主に3つの系統があります。観光で訪れたあなたが利用するのは、最もスタンダードな「A系統」のバスです。

A系統のバスは、主要なホテルエリアを経由するようにルートが組まれており、停車するバス停が少ないのが特徴です。車内にはスーツケースを置くための専用スペースも完備されているため、快適に移動できます。深夜に到着した場合は、夜行バスである「N系統」が利用できます。

九龍方面へは「A21」、香港島方面へは「A11」

多くの日本人旅行者が宿泊するエリアは、主に2つのバス路線でカバーされています。ご自身のホテルの場所に合わせて、乗るべきバスを確認しておきましょう。

  • A21系統:九龍サイド(尖沙咀・佐敦・旺角)へネイザンロード沿いのホテルに滞在する場合、このA21系統が非常に便利です。運賃は35香港ドル前後です。
  • A11系統:香港島サイド(中環・湾仔・銅鑼湾)へ香港島のビジネス街やショッピングエリアに滞在するなら、A11系統が最適です。運賃は42香港ドル前後です。

バス停はホテルのすぐ近くにあることも多いので、公式サイトなどで事前に自分のホテルの最寄りバス停を調べておくと、よりスムーズです。

バスの乗り方と支払い方法

空港での手続きを終えたら、到着ロビーから「巴士/Bus」の案内表示に従って進みましょう。すぐに大きなバスターミナルにたどり着きます。各路線の乗り場にはA21、A11といった番号が大きく表示されているので、目的地に応じた乗り場を探してください。

バスに乗る際は、前方の扉から乗車し、料金を支払います。

支払い方法は2通りです。オクトパスカードを持っている場合は、乗車口にある読み取り機にタッチするだけで支払いが完了します。

現金で支払う場合は、お釣りが出ないことに注意が必要です。乗車前に、運賃を確認して正確な金額を用意しておきましょう。

エアポートバスは、速さの「エアポート・エクスプレス」と利便性の「タクシー」の中間に位置する、非常にバランスの取れた選択肢です。特に、A21やA11のルート上にホテルがある場合、駅からホテルまで歩いたり乗り換えたりする必要がなく、結果的により便利になるケースも少なくありません。

楽々ドアツードア!タクシー&Uberという選択支

乗り換えや地図の確認といった手間を一切省き、空港の到着ゲートからホテルの玄関まで、ただ座っているだけでたどり着きたい。そんな究極の利便性を求めるなら、タクシーが最良の選択です。

特に、小さなお子様連れの家族旅行や、大きな荷物をたくさん持っている場合、あるいは単に旅の始まりを楽に過ごしたいと考えるすべての人にとって、タクシーのドアツードアサービスは絶大な価値を持ちます。

香港タクシーの基本と乗り場の見つけ方

空港のタクシー乗り場に向かうと、車体の色が異なるタクシーが並んでいることに気づくでしょう。営業エリアが行き先によって決まっているので、正しい色のタクシーに乗る必要があります。

  • 赤色タクシー(市區的士): 旅行者が利用するのは、ほとんどがこの赤色タクシーです。九龍や香港島など、香港のほぼ全域をカバーしています。
  • 緑色タクシー(新界的士): 主に新界エリアへ向かうタクシーです。
  • 水色タクシー(大嶼山的士): 香港ディズニーランドなど、ランタオ島内が目的地の場合に利用します。

空港の到着ロビーから案内表示に従って進めば、行き先(色)ごとに乗り場が分かれているので、迷うことなく見つけられます。

知っておきたい!タクシー料金の仕組み

タクシー料金は、メーター料金に加えて、いくつかの追加料金が発生する可能性があります。事前に料金体系を理解しておくと、安心して利用できます。

料金の内訳は主に「メーター料金」「荷物料金」「トンネル通行料」です。トランクに預けるスーツケースは1個につき6香港ドルの追加料金がかかります。また、九龍と香港島を結ぶ海底トンネルなどを利用する場合、その通行料は乗客負担となります。

料金の目安として、空港から尖沙咀(チムサーチョイ)までは約290香港ドル、中環(セントラル)や銅鑼湾(コーズウェイベイ)までは約370香港ドルを見ておくと良いでしょう。

3人以上なら断然お得!料金シミュレーション

タクシーは一見すると高価な選択肢に思えますが、乗車人数によってその価値は大きく変わります。実は、3人以上のグループにとっては、最も経済的な選択肢になる可能性があるのです。

例えば、3人で九龍へ向かう場合を比較してみましょう。

  • エアポート・エクスプレスの場合: 1人105香港ドル × 3人 = 315香港ドル
  • タクシーの場合: 約290香港ドル(メーター料金)+ 18香港ドル(荷物3個)= 308香港ドル

このように、一人当たりのコストではタクシーがエアポート・エクスプレスを下回ることがあります。さらに、駅からホテルまで歩いたり、別の交通機関に乗り換えたりする手間と時間、追加コストもかかりません。

Uber(ウーバー)という選択肢

香港では、配車アプリのUberも利用可能です。アプリで行き先を事前指定でき、キャッシュレスで決済が完了する手軽さがメリットです。ただし、利用者が多い時間帯には、通常より料金が高くなることがあるので注意しましょう。

タクシーやUberは、特に3人以上のグループにとって、単なる「便利な高級品」ではなく、「経済的にも優れた、最も合理的な選択肢」に変わり得ると覚えておきましょう。

究極の節約術!S1バス+MTR乗り継ぎテク

香港への旅に慣れたリピーターや、交通費を極限まで切り詰めたい冒険家のために、地元の人々も利用する最安の移動方法を紹介します。空港から路線バスとMTR(地下鉄)を乗り継ぐという、まさに「裏ワザ」です。

具体的な移動ステップ

この節約術は、簡単な2つのステップで構成されています。

  1. S1バスで東涌(Tung Chung)駅へまず、空港のバスターミナルから「S1」と表示されたバスに乗ります。このバスは、空港とMTR東涌線の始発駅である東涌駅を約15分で結ぶ循環バスです。
  2. 東涌駅からMTRで市内へ東涌駅でMTR東涌線に乗り換え、市内中心部へと向かいます。例えば、尖沙咀(チムサーチョイ)へ行く場合は、途中の茘景(Lai King)駅で赤色の荃灣(Tsuen Wan)線に乗り換えるのが一般的なルートです。

コストと所要時間の分析

この方法の最大の魅力は、その圧倒的な安さです。S1バスとMTRの運賃を合計しても、総額は20〜30香港ドル程度に収まります。エアポートバス(A系統)の半額以下、エアポート・エクスプレスの10分の1近い驚異的な価格です。

所要時間は乗り換えを含めて50分から70分ほどです。MTRは交通渋滞の影響を受けないため、時間帯によっては道路が混雑するエアポートバスよりも早く目的地に到着することさえあります。

この方法が向いている人と注意点

この究極の節約術は、その安さゆえに魅力的に見えます。しかし、すべての旅行者におすすめできるわけではありません。

明確なデメリットは、最低でも2回の乗り換えが発生することです。長時間のフライトで疲れている上に、重いスーツケースを抱えた状態で、慣れない駅構内を移動するのは想像以上に体力を消耗します。エアポートバス(A系統)と比べて節約できる金額は数十香港ドルです。そのために乗り換えの手間と労力をかける価値があるかどうかは、慎重に判断する必要があります。

したがって、この「S1バス+MTR」という方法は、以下のような特定の旅行者にのみ推奨される選択肢と考えるべきでしょう。

  • 荷物がバックパック一つなど、身軽な旅行者
  • 香港の地理と交通機関に精通しているリピーター
  • 1円でも交通費を切り詰めたい、究極の節約志向の旅行者

初めて香港を訪れる方や、ご家族連れ、あるいはスーツケースが大きい方は、旅の始まりで不要な疲労を避けるためにも、他のより直接的なアクセス方法を選択することをおすすめします。

香港国際空港から市内へ!失敗しないための重要知識

香港国際空港から市内へ!失敗しないための重要知識

【重要】AEL無料シャトルバスは既に廃止!

香港旅行の計画を立てる上で、特に注意していただきたい非常に重要な情報があります。それは、エアポート・エクスプレス(AEL)利用者向けの無料シャトルバスサービスに関する情報です。

2020年6月にサービスは恒久的に廃止

結論から申し上げますと、かつてエアポート・エクスプレスの大きな魅力であった、九龍駅や香港駅と主要ホテルを結んでいた無料のシャトルバスは、2020年6月30日をもって恒久的に廃止されました。このサービスは、今後も再開される予定はありません。

古い情報に注意!「ラストマイル問題」とは

多くの古いガイドブックやインターネットの記事には、まだこのシャトルバスの情報が掲載されている場合があります。シャトルバスが利用できると思い込んでいると、駅に到着してからホテルまでの移動手段がなく、困ってしまう可能性があります。

エアポート・エクスプレスで快適に駅まで到着した後、最終目的地であるホテルまでの「最後の区間(ラストマイル)」をどう移動するか。この問題を、ご自身で解決する必要が出てきたのです。

駅到着後の具体的な移動手段

九龍駅や香港駅に到着した後は、主に以下の方法でホテルへ向かうことになります。

  • MTR(地下鉄)への乗り換え駅はMTRに直結しているため、荷物が少なければ地下鉄に乗り換えてホテルの最寄り駅まで移動するのが経済的です。
  • タクシーを利用荷物が多い場合や、駅からホテルまで距離がある場合は、タクシーを利用するのが最も簡単で確実な方法です。
  • 徒歩もし宿泊するホテルが駅から歩いて行ける距離であれば、スーツケースを持って移動可能か、事前に地図で確認しておくと良いでしょう。

エアポート・エクスプレスを利用する際は、駅に到着した後の移動手段までをセットで計画しておくことが、スムーズな旅の始まりの鍵となります。

【主要ホテル網羅】A21・A11バス路線ガイド

エアポートバスの大きな魅力は、目的地のホテルのすぐ近くまで、乗り換えなしでアクセスできる点にあります。ここでは、日本人旅行者の多くが利用する九龍サイドと香港島サイドの主要ホテルエリアを網羅する、2つの重要なバス路線「A21系統」と「A11系統」を詳しく紹介します。

ご自身のホテルの場所と照らし合わせて、ルートを確認してみてください。

九龍サイド(尖沙咀・佐敦・旺角)へは「A21系統」

九龍のメインストリートであるネイザンロード沿いのホテルに宿泊するなら、このA21系統が非常に便利です。香港らしい活気あふれる街並みを車窓から楽しみながら、目的地へ向かうことができます。

  • 運賃目安: 34.6香港ドル
  • 運行時間目安: 05:30 – 24:00

【A21系統の主要バス停と周辺ホテル例】

旺角(モンコック)エリア

「Bank Centre, Nathan Road」バス停で降りれば、女人街などのマーケットやB級グルメの宝庫である旺角の中心部にアクセスできます。

佐敦(ジョーダン)エリア

「Nathan Hotel, Nathan Road」や「Prudential Centre, Nathan Road」バス停が便利です。イートン香港やプルデンシャルホテル、B.P.インターナショナルなどがこのエリアにあります。

尖沙咀(チムサーチョイ)エリア

「Kimberley Road, Nathan Road」から「Middle Road, Nathan Road」にかけてのバス停が中心地です。ザ・ミラ香港、ホリデイ・イン・ゴールデンマイル、シェラトン香港、ザ・ペニンシュラ香港など、多くの有名ホテルが徒歩圏内です。

香港島サイド(中環・湾仔・銅鑼湾)へは「A11系統」

海底トンネルを通り、香港島のビジネスとショッピングの中心地へ向かうのがA11系統です。高層ビル群の景色は圧巻です。

  • 運賃目安: 41.9香港ドル
  • 運行時間目安: 05:35 – 00:30

【A11系統の主要バス停と周辺ホテル例】

中環(セントラル)・金鐘(アドミラルティ)エリア

「City Hall, Connaught Road Central」や「Admiralty Station, Queensway」バス停が最寄りです。マンダリン・オリエンタルやJWマリオット、コンラッド香港といった高級ホテルが立ち並びます。

湾仔(ワンチャイ)エリア

「Luard Road, Hennessy Road」バス停周辺には、エンパイアホテルやノボテル・センチュリー香港などがあります。香港コンベンション&エキシビション・センターへもアクセスしやすいです。

銅鑼湾(コーズウェイベイ)エリア

「Yee Wo Street, Causeway Bay」バス停は、そごうデパートやタイムズスクエアなどがあるショッピングの激戦区です。ザ・パークレーンやリーガル香港ホテルなどが近くにあります。

バス車内の電光掲示板には次のバス停の名前が英語と中国語で表示されるので、乗車中は掲示板を確認しておくと安心して降りられます。

3人以上ならお得?タクシー料金の仕組みを解説

香港のタクシーは料金が高い、というイメージをお持ちではないでしょうか。しかし、その料金システムを正しく理解すると、特に3人以上のグループで移動する場合には、他のどの交通手段よりも経済的で合理的になることがあります。

ここでは、誤解されがちなタクシー料金の仕組みと、グループ旅行でタクシーが断然お得になる理由を、具体的なシミュレーションを交えて分かりやすく解説します。

まずは基本!タクシー料金の内訳

香港のタクシー料金は、主に3つの要素で構成されています。

メーター料金

初乗り料金(最初の2kmまで)と、その後走行距離や時間に応じて加算されていく料金です。

追加料金

トランクに預けるスーツケースは、1個につき6香港ドルの追加料金がかかります。また、ペットの乗車などにも追加料金が設定されています。

トンネル通行料

九龍サイドと香港島サイドを結ぶ海底トンネルなどを利用した場合、その通行料は乗客が支払います。空港から香港島へ向かう際は、運転手が営業エリアに戻るための復路のトンネル料金も請求することが認められているため、往復分の通行料がかかるのが一般的です。

【料金比較】3人ならAELよりタクシーが安い?

それでは、実際に3人グループで空港から九龍の尖沙咀(チムサーチョイ)まで移動する場合の料金を比較してみましょう。

エアポート・エクスプレス(AEL)の場合

九龍駅までの片道料金は、オクトパスカード利用で1人105香港ドルです。105香港ドル × 3人 = 315香港ドルさらに、九龍駅からホテルまでの「ラストマイル」を移動するために、MTRへの乗り換えや別途タクシー代が必要になる可能性があります。

タクシーの場合

空港から尖沙咀までのメーター料金の目安は、約270香港ドルです。約270香港ドル(メーター料金) + 18香港ドル(スーツケース3個分) = 約288香港ドルこの金額を3人で割ると、1人あたりの負担は約96香港ドルです。

このように、シミュレーション上ではタクシーの方が合計金額で安くなることが分かります。何よりも、乗り換えなしでホテルの目の前まで直接送り届けてくれる快適さと時間的価値を考えれば、グループ旅行におけるタクシーのコストパフォーマンスは非常に高いと言えるでしょう。

次回香港を訪れる際に3人以上のグループであれば、空港からの移動手段として、迷わずタクシーを検討してみてはいかがでしょうか。

深夜・早朝便でも安心!夜間の移動手段は?

深夜や早朝に香港国際空港に到着する便だと、市内までの移動手段があるか不安になりますよね。しかし、心配は無用です。主要な交通機関の運行が終了した後も、市内へアクセスするための確実な方法がちゃんと用意されています。

あなたの予算や状況に合わせて、最適な移動手段を選びましょう。

24時間運行で最も安心な「タクシー」

深夜に不慣れな土地に到着した際の、最も安全で確実な選択肢はタクシーです。空港のタクシー乗り場には24時間タクシーが待機しており、乗り換えなしで目的地のホテルの目の前まで直接送り届けてくれます。

長旅の疲れがある中で、暗い時間にバス停を探したり、大きな荷物を持って歩いたりする必要がない安心感は、何物にも代えがたい価値があります。香港のタクシーには深夜割増料金がないため、昼間と同じ料金体系で利用できるのも嬉しいポイントです。料金は他の交通機関より高くなりますが、その価値は十分にあります。

コストを抑えるなら深夜バス「N系統」

交通費をできるだけ抑えたい、という方には深夜バス、通称「N系統」が強い味方になります。N系統のバスは、エアポート・エクスプレスや通常のA系統バスの運行が終了した深夜から早朝にかけて運行する、まさに「夜間の生命線」です。

N21系統(九龍・尖沙咀方面へ)

旺角(モンコック)や佐敦(ジョーダン)、尖沙咀(チムサーチョイ)など、九龍の主要エリアへ向かいます。料金は約24香港ドルです。

N11系統(香港島・銅鑼湾方面へ)

中環(セントラル)や湾仔(ワンチャイ)、銅鑼湾(コーズウェイベイ)など、香港島の主要エリアへ向かいます。料金は約32香港ドルです。

空港のバスターミナルは明るく表示も分かりやすいですが、乗車前に自分のホテルの最寄りバス停を地図アプリなどで確認しておくと、よりスムーズに移動できます。

深夜は利用できない交通手段

計画を立てる上で、深夜帯には利用できない交通手段を把握しておくことも重要です。

  • エアポート・エクスプレス(AEL): 空港からの最終電車は深夜0時48分です。
  • MTR(地下鉄): 市内を走るMTRも深夜には運行を終了します。そのため、「S1バス+MTR」の節約術もこの時間帯は利用できません。

結論として、深夜・早朝の移動は、安心と利便性を最優先するなら「タクシー」、コストを抑えたいバックパッカーや旅慣れた方なら「深夜バス(N系統)」の2択となります。ご自身の旅のスタイルに合わせて、最適な方法を選んでください。

日本で準備OK!モバイルオクトパスのススメ

香港旅行の準備が、日本にいる間にさらに一歩進められる便利な方法があります。それが、お持ちのスマートフォン(iPhoneまたはApple Watch)で利用できる「モバイルオクトパス」です。

空港のカウンターに並んだり、現金でチャージしたりといった手間を過去のものにする、現代の旅行者に最適なこのサービスについて、その魅力と使い方を紹介します。

モバイルオクトパス最大のメリットとは?

モバイルオクトパスの最大のメリットは、なんと言ってもその手軽さにあります。

出発前に日本で発行・チャージが完了

専用アプリ「Octopus for Tourists」を日本でダウンロードし、Apple Payに登録したクレジットカード経由で新しいオクトパスカードを発行、そしてチャージまで済ませておくことができます。

香港到着後、現金不要ですぐに使える

物理カードを購入するために空港のカウンターに並ぶ必要は一切ありません。香港に到着したら、そのままエアポート・エクスプレスやバスの改札に向かい、iPhoneをかざすだけですぐに乗車できます。

いつでもどこでもアプリでチャージ可能

旅行中に残高が少なくなっても、現金を探してチャージ機やコンビニに立ち寄る必要はありません。アプリを開けば、その場でいつでもクレジットカードからチャージ(トップアップ)が可能です。

簡単な始め方と使い方

モバイルオクトパスの導入は非常にシンプルです。

  1. App Storeから「Octopus for Tourists」を検索し、アプリをダウンロードします。
  2. アプリ内で新しいオクトパスカードを発行します。
  3. Apple Payを使って希望の金額をチャージします。

これで準備は完了です。香港での使い方は日本のSuicaと全く同じで、改札やお店の決済端末にiPhoneをかざすだけです。

帰国時の払い戻しもアプリで完結

旅行の最後に残高を精算する際の手間も、モバイルオクトパスなら非常にスムーズです。物理カードのように、手数料を気にしたり、払い戻しカウンターの営業時間を探したりする必要はありません。アプリ内の簡単な操作で払い戻し手続きを申請できます。

このように、モバイルオクトパスは香港旅行の始まりから終わりまでを、よりスマートでストレスフリーな体験に変えてくれます。iPhoneをお持ちの方は、次の香港旅行でぜひ活用してみてください。

まとめ:あなたの旅に合う香港国際空港から市内への行き方

まとめ:あなたの旅に合う香港国際空港から市内への行き方

記事のポイント

  • 香港旅行に必須の交通系ICカードは「オクトパスカード」である
  • iPhoneユーザーなら日本で準備できる「モバイルオクトパス」が便利
  • 最速・快適な移動は「エアポート・エクスプレス(AEL)」が最適
  • AEL乗車券は旅行予約サイト「Klook」や「KKday」での事前購入が最もお得
  • かつてAEL利用者に提供されていた無料シャトルバスは既に廃止されている
  • 安さと香港の景色を楽しむなら2階建ての「エアポートバス」が良い
  • 九龍方面へは「A21」、香港島方面へは「A11」のバスが主要ルート
  • 3人以上のグループなら「タクシー」が最も経済的になる場合がある
  • 深夜・早朝の到着便では24時間運行のタクシーか深夜バス「N系統」を利用
  • 究極の節約術はS1バスとMTRを乗り継ぐ方法だが上級者向け

総括

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

香港国際空港から市内への移動には、最速のエアポート・エクスプレス、景色とコスパに優れたエアポートバス、グループ旅行に最適なタクシー、そして究極の節約術まで、実に多くの選択肢があることをお分かりいただけたかと思います。

あなたの旅行スタイルや予算、人数にぴったりのアクセス方法は見つかりましたでしょうか?例えば、時間を最優先するならAEL、3人以上ならタクシーといったように、状況に応じて最適な手段は変わってきます。

特に、AEL無料シャトルバスの廃止といった最新情報や、日本で準備できるモバイルオクトパスの存在は、知っているかどうかで旅のスタートのスムーズさが格段に変わる重要なポイントです。この記事が、あなたの香港国際空港から市内への移動計画を立てる上で、確かな助けとなれば幸いです。

それでは、準備を万全にして、最高の香港旅行をお楽しみください!

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