マレーシア治安とMDAC解説。渡航前に必須の安全準備

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マレーシアの治安、「強盗12.2倍」を正しく理解し、安全に旅する全知識。

「マレーシア旅行を計画中だけど、治安は実際どうなんだろう…」

「クアラルンプールで『治安が悪い場所』って具体的にどこ?」

「女性一人旅や子連れでも安全に楽しめるか不安…」

「マレーシア 治安」と検索しても、「東南アジアでは比較的安全」「でも日本とは違うので注意」といった曖昧な情報ばかりで、結局どう対策すればいいか分からず悩んでいませんか?

その不安は、マレーシアの危険性を「正しく理解」できていないことが原因かもしれません。

この記事では、外務省の客観的なデータ(E-E-A-T)に基づき、「日本と何が違うのか」「具体的に何をすべきか」を徹底的に解説します。精神論の「気をつけましょう」ではなく、今日から実践できる「安全マニュアル」です。

●この記事を読むメリット

  • マレーシアの治安を「強盗日本の12.2倍」というデータで理解できる
  • 渡航前に必須の「MDAC登録」と「偽サイト」の見分け方が分かる
  • 行くべきでない「治安が悪い場所」がエリア別に明確になる
  • 「カバンの持ち方」など、シーン別の具体的な防犯対策が身につく
  • 万が一の際の「緊急連絡先」や対処法まで完璧に準備できる

もう「何となく不安」で悩むのは終わりです。リスクを正しく理解し、具体的な対策を身につけ、自信を持ってマレーシアの旅を楽しみましょう。

安全対策の完全ガイドを、今すぐチェックしてください。

▶この記事執筆者は…
アジアシーカー

こんにちは、このブログの運営者兼記事執筆者のアジアシーカーと申します。

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マレーシア治安の結論:データで見る日本との違い

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このセクションでは、「マレーシアの治安は結局どうなのか?」という疑問に、外務省の客観的なデータを用いて答えます。結論は「危険」ではなく、「日本とは危険の種類が全く違う」ということです。

強盗12.2倍、殺人は同水準

「マレーシアは治安が悪い」と聞くと、殺人などの凶悪犯罪をイメージするかもしれません。しかし、外務省が公開している2023年の統計データを見ると、実態は大きく異なります。

▼日本とマレーシアの犯罪発生比較(2023年)

犯罪種別マレーシア(件数)日本(件数)人口比での比較
強盗4,588件1,361件日本の約12.2倍
殺人258件912件日本とほぼ同水準

引用元:外務省 海外安全ホームページ「安全の手引き 在留邦人向け(マレーシア)」(2025年版)

このデータが示す最も重要なポイントは、**「命の危険(殺人)は日本とほぼ変わらないが、金品を狙う犯罪(強盗)は圧倒的に多い」**という事実です。

マレーシアの治安を正しく理解するとは、闇雲に怖がることではありません。「警戒すべきは凶悪犯罪ではなく、スリやひったくりなどの財産犯罪である」と、意識を正確に切り替えることが重要です。

観光客が遭いやすい犯罪とは?

では、旅行者が具体的にどのような犯罪に巻き込まれやすいのでしょうか。在マレーシア日本国大使館も、特に以下の犯罪への注意を強く呼びかけています。

  • バイクによるひったくり(スナッチング)最も警戒すべき犯罪です。二人乗りのバイクが歩行者の背後から静かに近づき、カバンやスマートフォン、貴重品を奪い去る手口が多発しています。犯行は一瞬で、抵抗すれば引きずられて怪我をする危険もあります。
  • スリ・置き引き観光地やショッピングモール、特に飲食店で多発します。テーブルに置いたスマートフォンや、椅子の背もたれにかけたカバンは格好の標的です。ホテルの朝食ビュッフェで、荷物を席に置いたまま料理を取りに行くのも非常に危険です。
  • タクシーでのぼったくり・詐欺流しのタクシー(特に観光地で客引きをしている車)を利用した際、メーターを使わずに法外な料金を請求されるケースです。また、「ニセ警察官」が「パスポートを見せろ」と金品を要求する詐欺も報告されています。
  • 昏睡(こんすい)強盗バーなどで親しくなった人物から勧められた飲み物を飲み、意識を失った隙に金品やクレジットカードを盗まれる手口です。

引用元:外務省 安全対策基礎データ(マレーシア)

「日本モード」では危険な理由

なぜ、これほどまでに強盗やひったくりが日本より多いのでしょうか。

それは、日本が世界的に見ても安全すぎるからです。私たちは、無意識のうちに「日本モード」という安全な国特有の行動をとってしまっています。

  • スマートフォンを見ながら歩く(ながら歩き)
  • ズボンの後ろポケットに財布を入れる
  • カフェで荷物を席に置いたまま注文に行く
  • レストランでスマートフォンをテーブルの上に置く

これらの行動は、日本では当たり前かもしれません。しかし、マレーシアでは「私は無防備な観光客です。どうぞ盗んでください」というサインになってしまいます。

犯罪者は、こうした「日本モード」のままの無警戒な人を狙っています。マレーシアの治安対策の第一歩は、この「日本モード」を解除し、「海外モード」に切り替えることです。

渡航前に必須!3つの安全準備(MDAC)

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マレーシアの治安対策は、現地に行ってからでは遅いものもあります。このセクションでは、渡航前に日本で必ず済ませておくべき「たびレジ」への登録、必須の入国手続き「MDAC」、そして万が一の備えである「海外旅行保険」について解説します。

外務省「たびレジ」への登録

3ヶ月未満の旅行(観光)でマレーシアを訪れる場合、外務省の「たびレジ」に登録することを強く推奨します。

「たびレジ」は、渡航先の最新の安全情報(デモ、テロ、詐欺情報、感染症など)や、緊急事態が発生した際の連絡をメールで受け取れるサービスです。[引用元:外務省 海外安全ホームページ「たびレジ」]

登録は無料で、スマートフォンから簡単に行えます。現地で万が一の事態に巻き込まれないためにも、必ず登録しておきましょう。(※3ヶ月以上の留学や移住の場合は「在留届」の提出が義務付けられています。)

必須手続き「MDAC」の登録方法

2023年12月1日から、マレーシアに入国するほぼ全ての外国人(シンガポール国民などを除く)は、「マレーシア・デジタル・アライバル・カード(MDAC)」の登録が義務化されました。[引用元:マレーシア政府観光局]

これは治安対策そのものではありませんが、安全な入国に必須の手続きです。

▼MDAC登録のポイント

  • 登録時期: マレーシア到着日の3日前から登録可能です。(例:11月15日到着なら、11月13日から登録可)
  • 登録方法: オンラインの専用ポータルサイトから行います。
  • 必要な情報: 氏名、パスポート番号、入国日・出国日、滞在先の住所(ホテル名など)
  • 登録完了後: 登録完了メール(PINが記載)が届くので、スクリーンショットまたは印刷して保存し、入国審査時に提示できるようにしておきます。

登録は必ず以下の公式サイトから行ってください。

MDAC公式サイト: https://imigresen-online.imi.gov.my/mdac/main [引用元:マレーシア入国管理局(IMI)]

警告:MDAC偽サイトに注意(無料)

MDACの登録で最も注意すべき点、それは**偽サイト(詐欺サイト)**の存在です。

Googleなどで「MDAC」と検索すると、公式そっくりの偽サイトが上位に表示されることがあります。これらのサイトは「登録手数料」「申請代行料」などの名目で、クレジットカード情報の入力を求めてきます。

在マレーシア日本国大使館も注意喚起を行っています。[引用元:在マレーシア日本国大使館]

MDACの登録は【無料】です。

公式の登録プロセスにおいて、クレジットカード情報や支払いを要求されることは絶対にありません。

「手数料」や「支払い」を求められたら、それは100%詐欺です。必ずブラウザを閉じ、前のセクションで紹介した公式サイトのURLからアクセスし直してください。

海外旅行保険は加入すべきか?

結論から言えば、**海外旅行保険は「必須」**です。

「強盗12.2倍」というデータが示す通り、スリやひったくりによる所持品(スマートフォン、パスポート)の盗難リスクは日本より格段に高いからです。

また、マレーシアではデング熱などの感染症や、交通事故に遭う可能性もゼロではありません。

外務省の「安全対策基礎データ」でも、マレーシアの医療事情について言及し、万が一の事態に備えて十分な補償内容の海外旅行保険に加入することを強く推奨しています。[引用元:外務省 海外安全ホームページ 安全対策基礎データ(マレーシア)]

盗難被害だけでなく、高額になりがちな現地の医療費(特に私立病院)をカバーするためにも、キャッシュレス診療に対応した保険に必ず加入しておきましょう。

エリア別:治安が悪い場所と危険情報

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マレーシア全土が一様に危険なわけではありません。このセクションでは、首都クアラルンプールやペナン島といった主要都市と、外務省が渡航中止勧告を出しているサバ州東海岸など、エリアごとの具体的な治安情報と「治安が悪い場所」を解説します。

クアラルンプールの要注意エリア

マレーシアの首都クアラルンプール(KL)は、観光客が最も多く集まる都市であると同時に、スリやひったくりが最も多発するエリアでもあります。

特に以下の観光地や繁華街では、昼夜を問わず警戒が必要です。

  • ブキッ・ビンタン(Bukit Bintang):最大の繁華街であり、ショッピングモールや屋台街(アロー通り)が集中するエリアです。観光客が多いため、スリやひったくり犯の格好の標的となっています。特に夜間のアロー通りや、人混みでのスマートフォン操作には細心の注意が必要です。
  • チャイナタウン(ペタリン・ストリート):観光客で賑わうエリアですが、こちらもスリや置き引きが多発しています。
  • チョーキット(Chow Kit):大規模なローカル市場(ウェットマーケット)がありますが、日中でも雰囲気が異なり、旅行者が安易に立ち入るべきではありません。特に夜間は治安が悪化するため、近づかないようにしましょう。

これらのエリアは、人が多いからこそ犯罪も発生しやすい場所です。観光中も「日本モード」を解除し、常に貴重品への意識を怠らないでください。

ペナン島・ジョホールバルの治安

クアラルンプール以外の主要都市の治安はどうでしょうか。

ペナン島(ジョージタウン)

世界遺産の街ジョージタウンがあるペナン島は、クアラルンプールと比較すると、比較的治安が良くのんびりした雰囲気があると言われています。[引用元:在ペナン日本国総領事館「安全の手引き」]

ただし、観光地であることに変わりはありません。KLと同様にスリや置き引きのリスクは存在しますし、観光客を狙った詐欺なども報告されています。基本的な防犯対策は必須です。

ジョホールバル

シンガポールとの国境に位置する都市ジョホールバルは、日中はシンガポールからの買い物客などで賑わっています。しかし、夜間は治安が不安定になるエリアもあり、一人歩きは避けるべきです。

サバ州東海岸の危険レベル(外務省)

マレーシアの治安を語る上で、最も重要な情報です。

ボルネオ島にあるサバ州(コタキナバルが州都)は、リゾート地として人気ですが、同じサバ州でも「コタキナバル市街地」と「東海岸地域」では、危険性が全く異なります。

▼サバ州東海岸の危険レベル

危険レベル対象地域危険の理由
レベル3(渡航中止勧có)サンダカン、タワウ等の東海岸の一部身代金目的の誘拐、テロの脅威
レベル2(不要不急の渡航中止)上記以外の東海岸地域(島嶼部含む)同上

ここでのリスクは、スリやひったくりではありません。「誘拐」や「テロ」の脅威です。

リゾートの場所を予約する際は、その場所がサバ州のどの位置にあるのか、東海岸地域に含まれていないかを必ず確認し、危険レベルが設定されている地域には絶対に立ち入らないでください。

シーン別:マレーシアの具体的防犯対策

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治安データを理解した上で、次は「どう行動すべきか」です。このセクションでは、マレーシアで最も狙われやすい「街歩き」「飲食店」「移動」のシーン別に、今日から実践できる具体的な防犯対策(Do / Don’t)を詳しく解説します。

街歩き:ひったくり対策(カバンの持ち方)

マレーシアで最も警戒すべき「バイクによるひったくり」を防ぐには、カバンの持ち方と歩き方が全てです。「日本モード」を解除し、以下の対策を徹底してください。

  • 【Don’t】 やってはいけないこと
    • 「ながら歩き」は厳禁: スマートフォンを見ながら、または音楽を聴きながら歩くのは、犯人に「私は無防備です」と知らせているのと同じです。絶対にやめてください [引用元:留学・インターン系ブログ]。
    • カバンを車道側に持つ: バイクが近づきやすい車道側にカバンを持つのは危険です。
    • 財布を後ろポケットに: ズボンの後ろポケットの財布は、スリの格好の標的です [引用元:留学・インターン系ブログ]。
  • 【Do】 必ずやること
    • カバンは「車道と反対側」に持つ: 必ず歩道側、建物の側に持つように徹底してください。
    • カバンは「斜めがけ(たすき掛け)」: リュックやハンドバッグよりも、チャック付きで斜めがけできるカバンが最も安全です [引用元:外務省 安全の手引き 在留邦人向け(マレーシア)]。

飲食店:スマホや荷物の置引き対策

カフェ、フードコート、ホテルの朝食ビュッフェなど、少し席を離れた隙を狙う「置き引き」も多発しています。

  • テーブルにスマートフォンを置かない:日本では当たり前の光景ですが、マレーシアでは非常に危険です。食事中であっても、スマートフォンはテーブルに放置せず、必ずカバンやポケットにしまいましょう。
  • 荷物を置いて席を立たない:ホテルの朝食ビュッフェで、荷物やスマートフォンを席に置いたまま料理を取りに行くのは絶対にやめてください。犯人はその一瞬の隙を狙っています [引用元:外務省 海外安全ホームページ 安全対策基礎データ]。
  • 荷物は常に身体から離さない:カバンは椅子の背もたれにかけず、必ず膝の上に置くか、足の間に挟む、ストラップを腕に通すなど、常に身体の一部が触れている状態を保ってください。

移動:Grab利用で守るべき鉄則

マレーシアでの移動、特にタクシー利用はトラブルの元です。ぼったくり被害を避けるため、以下のルールを守ってください。

  • 流しのタクシーは利用しない:観光地での呼び込み(客引き)や、流しのタクシーは利用しないでください。メーター不使用や高額な料金交渉のトラブルが多発しています [引用元:留学・インターン系ブログ]。
  • 移動は100%「Grab」アプリで:マレーシアでは、配車アプリ「Grab」が主流です。料金が乗車前に確定し、運転手の身元も記録されるため、ぼったくりのリスクをほぼゼロにできます。

【重要】Grab利用時に守るべき鉄則

Grabは安全性が高いですが、油断は禁物です。乗車する前に、必ずアプリ画面と実際の車が完全に一致するかを照合してください。

  1. 車のナンバープレート
  2. 車種と色
  3. 運転手の顔写真

この3点を確認してから乗り込む。これが、他人や別の車に間違って乗ってしまうリスクを防ぐ、最も基本的で強力な安全対策です。

女性の一人旅・夜間の注意点

マレーシアは、女性の一人旅や友人同士の旅行でも十分に楽しめます。ただし、「日本とは違う」という意識が、安全な旅の鍵となります。

  • 夜間の一人歩きは避ける:日中は問題ないことが多いですが、夜間の一人歩き、特に人通りの少ない路地は絶対に避けてください [引用元:留学・インターン系ブログ]。繁華街(ブキッビンタンなど)であっても、夜遅くの移動はGrabを利用するのが賢明です。
  • 服装はTPOをわきまえる:過度な肌の露出(短すぎるショートパンツ、胸元が大きく開いた服など)は、不要なトラブルを避けるためにも控えた方が無難です。(※モスクなど宗教施設訪問時は、別途肌や髪を隠す服装規定が求められます)
  • 見知らぬ人からの誘いに注意:バーなどで親しくなった人から飲み物を勧められ、昏睡状態に陥り金品を盗まれる「昏睡強盗」も報告されています [引用元:外務省 安全の手引き 在留邦人向け(マレーシア)]。自分の飲み物からは絶対に目を離さないでください。

もしもの時:緊急連絡先と対処法

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どれだけ万全に対策していても、トラブルに遭う可能性はゼロではありません。このセクションでは、万が一犯罪や事故に巻き込まれた際に必要な「緊急連絡先」と、最も重要な「パスポート紛失時の対処法」を具体的に解説します。

警察・救急車(999)のかけ方

マレーシアで事件や事故に遭遇した際の緊急通報番号は「999」です。

これは警察(Police)と救急車(Ambulance)の共通ダイヤルです。消防(Fire Department)は「994」ですが、緊急時はまず「999」にかければ問題ありません。

電話が繋がったら、オペレーターに落ち着いて「Police, please」または「Ambulance, please」と、どちらが必要かを伝えてください。

<緊急連絡先一覧>

連絡先電話番号備考
警察・救急車999共通ダイヤル
消防994

(補足)現地情報によれば、「999」で呼ばれる救急車は公立病院行きとなり、到着が遅いケースも指摘されています。緊急で私立病院への搬送を希望する場合は、滞在先ホテルなどを通じて民間の救急車サービス(St. John Ambulanceなど)を手配する必要がある場合もあります。

在マレーシア日本国大使館の連絡先

パスポートの盗難・紛失、重大な犯罪被害や事故に遭った場合は、警察への連絡と同時に、滞在先を管轄する日本の大使館または総領事館に連絡し、指示を仰いでください。

<主要な在外公館の連絡先>

機関名電話番号 (市外局番)
在マレーシア日本国大使館(クアラルンプール)03-2177-2600 (03)
在ペナン日本国総領事館(ペナン)04-226-3030 (04)

コタキナバル(サバ州)には領事事務所があります。滞在するエリアによって管轄が異なりますので、渡航前に必ず外務省の公式サイトでご自身の滞在先の管轄公館を確認しておきましょう。

パスポートを紛失したら?

旅行中にパスポートを紛失(盗難含む)すると、マレーシアから出国できなくなります。万が一紛失した場合は、以下の手順で冷静に行動してください。

Step 1: 警察署で「ポリスレポート」を取得:まず、盗難または紛失した場所の最寄りの警察署に行き、被害届を提出します。この時、必ず「ポリスレポート(盗難・紛失証明書)」を発行してもらってください。この書類がないと、大使館での手続きが一切進められません。

Step 2: 日本国大使館(または総領事館)へ連絡・訪問:ポリスレポートを取得したら、すぐに管轄の日本国大使館(または総領事館)へ連絡し、訪問して手続きを行います。

Step 3: 「パスポートの再発行」または「帰国のための渡航書」を申請:大使館では、パスポートの再発行、または日本への帰国のみが可能な「帰国のための渡航書」のどちらかを発行してもらうことになります。

どちらの手続きにも顔写真(指定サイズあり)や、場合によっては戸籍謄本(または抄本)の写しが必要になります。万が一に備え、パスポートや戸籍謄本のコピー(またはスマートフォンでの写真データ)を準備しておくと、手続きがスムーズに進みます。

結論:マレーシアの治安を理解し安全な旅へ

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記事のポイント

  • マレーシアの治安は「強盗12.2倍」、警戒すべきは財産犯罪
  • 「日本モード」(ながら歩き、荷物を置く)は危険
  • 渡航前に外務省「たびレジ」への登録は必須
  • 入国手続き「MDAC」は公式サイトから無料で登録する
  • クレジットカード情報を求めるMDACサイトは100%偽物
  • KLのブキッビンタンなど繁華街はスリ・ひったくりに注意
  • サバ州東海岸は誘拐リスクで外務省が渡航中止勧告
  • カバンは車道と反対側に持ち、飲食店で荷物を離さない
  • 移動は「Grab」を利用し、乗車前にナンバーと顔を確認
  • 緊急時は警察「999」、パスポート紛失は大使館へ連絡

総括

マレーシアの治安について、外務省のデータ(強盗12.2倍)から具体的な防犯対策、さらには必須の入国手続き(MDAC)まで、網羅的に解説してきました。

マレーシアの治安は、「危険」でも「安全」でもなく、「日本とは危険の種類が全く違う」ということです。「日本モード」のままでは標的にされますが、この記事で紹介した具体的な対策(「ながら歩き」の禁止、Grabの利用、MDACの事前登録)は、どれも簡単かつ非常に効果的です。

リスクを「正しく理解」し、これらの「簡単なルール」さえ守れば、マレーシアは安全に楽しめる、非常に魅力的な国です。あなたの不安は、今や「具体的な対策を知っている」という自信に変わったはずです。

マレーシア旅行の準備はできましたか? 犯罪対策の次は「入国手続き」です。出発3日前になったら、忘れずに「MDAC」の登録を行いましょう(偽サイトに注意!)。

また、スリやひったくりのリスクは対策をしてもゼロにはなりません。万が一の盗難や、デング熱などの高額な医療費に備え、海外旅行保険への加入も必須です。万全の準備で、素晴らしい旅を楽しんできてください。

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