
その可愛さだけじゃない!台湾 漁師網バッグに隠された物語とは?
台湾旅行のお土産屋さんで、あのカラフルな縞模様のバッグを見かけたことはありませんか?軽くて可愛くて、つい手に取ってしまった経験がある方も多いかもしれません。
でも、そのバッグがなぜ「漁師網」と呼ばれているのか、台湾では何という名前なのか、そしてなぜ「台湾のルイ・ヴィトン」なんていう面白い愛称まであるのか、ご存知でしょうか。
この記事では、そんな多くの人が知らない台湾 漁師網バッグの奥深い魅力を、歴史や文化から、現地での賢い買い方まで、余すところなく徹底解説します。
●この記事を読んでほしい人
- 台湾旅行で漁師網バッグを見かけて、その正体が気になっている人
- 次回の台湾旅行で、お土産に漁師網バッグを買いたいと思っている人
- 漁師網バッグの歴史や文化的な背景まで深く知りたい人
●この記事を読むメリット
- 「漁師網バッグ」や「台湾のLV」と呼ばれる本当の理由がわかる
- 普段使いからレジャーまで、意外と知られていない活用法が見つかる
- 台北・迪化街の有名店3つの特徴と、自分に合ったお店がわかる
- 現地での値段の相場や、失敗しないためのサイズ選びのコツがわかる
- スタバコラボや人気デザイナーズブランドなど、最新のデザイン情報がわかる
単なる可愛いお土産バッグではない、その豊かな物語を一緒に紐解いていきましょう。
台湾の漁師網バッグが大人気!その魅力と正体

- 実は漁師の網じゃない?驚きの名前の由来
- なぜ「台湾のLV」?ヴィトンとの意外な関係
- 使い方無限大!普段使いからコーデの主役へ
- スタバやキティも!可愛いコラボデザイン
- 懐かしくて新しい!台湾レトロの象徴
実は漁師の網じゃない?驚きの名前の由来
台湾土産として人気の「漁師網バッグ」。この名前、日本ではすっかりお馴染みですよね。しかし、このバッグが元々漁師の網として使われていたわけではないことをご存知でしたか?実は、その名前には台湾と日本の意外な繋がりが隠されているのです。
日本での愛称「漁師網バッグ」
日本で「漁師網バッグ」と呼ばれる理由は、その見た目にあります。現在のナイロンメッシュ素材が、まるで漁で使う網のように見えることから、この愛称が定着しました。歴史的な用途から名付けられたわけではなく、あくまでも外見のイメージから生まれた、日本ならではの呼び名なのです。
台湾での正式名称「茄芷袋(カァチィアーダイ)」
このバッグの台湾語での正式名称は「茄芷袋」と書き、「カァチィアーダイ」あるいは「カァチィ」と発音します。驚くべきことに、この言葉のルーツは日本語の「かぎ編み」にあります。かつて、このバッグが手で編んで作られていた時代の製法が、台湾語風に音写され名前として残ったのです。この一つの事実が、日本統治時代が台湾の文化に与えた影響を静かに物語っています。
心温まるニックネーム「阿嬤袋(おばあちゃんバッグ)」
台湾で最も親しまれている呼び名は、なんと言っても「阿嬤袋(アーマーダイ)」でしょう。これは日本語で「おばあちゃんバッグ」という意味です。市場へ買い物に出かける台湾のおばあちゃんたちの姿を思い起こさせ、どこか懐かしく温かい気持ちにさせてくれます。他にも「復古袋(レトロバッグ)」と呼ばれることもあり、世代を超えて台湾の日常に深く根付いている証と言えます。
このように、一つのバッグが持つ様々な名前は、日本と台湾の間で育まれた歴史や、台湾の人々の暮らしを映し出す、豊かな物語を伝えてくれているのです。
なぜ「台湾のLV」?ヴィトンとの意外な関係
漁師網バッグが「台湾のLV」という愛称で呼ばれることがあります。一見すると、素朴な市場のバッグとフランスの高級ブランドでは、結びつかないように感じますよね。しかし、このニックネームの誕生には、世界的なファッションショーでのある出来事が関係していました。
きっかけは2007年のファッションショー
この物語の始まりは、ルイ・ヴィトンの2007年春夏コレクションにさかのぼります。ショーで発表された大きなチェック柄のトートバッグが、アジアの市場でよく見かける安価なナイロンバッグにそっくりだと、ファッションメディアで大きな話題になったのです。
デザイナー自身が「豊かなものと貧しいもの」の対比で遊んだと語ったこのコレクション。このハイファッションの世界での出来事が台湾で報じられると、思いがけない形で注目を集めることになります。
ユーモアから生まれた「台灣LV」
このニュースに対し、台湾の人々は皮肉と愛情を込めて、自分たちの身近なバッグを「台灣LV(台湾のルイ・ヴィトン)」と呼び始めました。
高級ブランドが日常的なデザインを取り入れたことを、文化的な屈辱と捉えるのではなく、むしろ国民的な誇りとユーモアの表現へと転換させたのです。「あなた方には目新しい皮肉かもしれないが、私たちにとっては本物の日常生活であり、それを誇りに思う」という、しなやかな宣言でした。
この賢明でユーモアあふれる反応が、漁師網バッグの価値を再定義し、単なる日用品から、豊かな物語を持つ文化の象徴へと押し上げるきっかけとなったのです。
使い方無限大!普段使いからコーデの主役へ
漁師網バッグの魅力は、その見た目のかわいらしさだけではありません。軽くて丈夫、そして水にも強いという機能性の高さから、驚くほどたくさんの使い方ができるのです。日常のあらゆる場面で活躍する、その活用法をご紹介します。
毎日のお買い物やちょっとしたお出かけに
最も一般的な使い方は、やはりお買い物用のエコバッグです。小さく折りたたんで普段のバッグに入れておけば、急に荷物が増えても安心です。
最近では、お弁当を入れるのにぴったりなランチバッグサイズや、台湾のドリンクスタンド文化から生まれたカップホルダーなど、用途に合わせた小さなタイプも人気があります。日々の暮らしに寄り添う便利なアイテムです。
水辺やアウトドアで大活躍
ナイロンメッシュ製で水に濡れてもすぐに乾くため、水辺でのレジャーとは相性抜群です。ビーチやプールサイドで濡れた水着やタオルを入れたり、砂遊びの道具を入れたりするのに最適です。汚れたらそのまま水洗いできる手軽さも嬉しいポイント。温泉やサウナ、ジム用のバッグとしても重宝します。
ファッションのアクセントとして
「人情の赤」「田園の緑」「空の青」とも表現される象徴的なストライプ柄は、ファッションのアクセントとしても映えます。シンプルなTシャツとジーンズといった服装に合わせるだけで、コーディネートに台湾レトロな彩りを加えてくれます。あえて主役として持つことで、こなれたお洒落を演出できます。
アイデア次第で広がる「おうち収納」
家の中での収納アイテムとしても、漁師網バッグは意外な実力を発揮します。例えば、メッシュの通気性を活かして、玉ねぎやじゃがいもといった根菜類の保管場所にするのもおすすめです。軽くて丈夫なので、壁に吊るして「見せる収納」を楽しむこともできます。
一つのバッグが、お出かけの友から収納用品まで、アイデア次第で無限の可能性を秘めているのです。
スタバやキティも!可愛いコラボデザイン
クラシックな赤・緑・青のデザインが象徴的な漁師網バッグですが、近年はその人気から、さまざまな企業やキャラクターとのコラボレーションが次々と生まれています。伝統的なバッグがモダンでお洒落なアイテムへと変身を遂げているのです。ここでは、特に話題となった可愛いコラボデザインをご紹介します。
発売のたびに話題!スターバックス台湾
台湾土産の定番として絶大な人気を誇るのが、スターバックス台湾が限定販売するコラボレーションです。漁師網バッグの伝統的な素材や雰囲気を活かしつつ、スターバックスのロゴをあしらったり、シックな黒や緑を基調としたカラーリングで仕上げたりと、洗練されたデザインが特徴です。
トートバッグだけでなく、ドリンクホルダーやコインケースなども展開されています。これらは限定品のため、発売されるとすぐに品薄になることも少なくありません。旅先で見つけたら、迷わず手に入れたい特別なアイテムです。
日本の人気キャラクターとの共演
日本の有名キャラクターとのコラボレーションも活発で、多くのファンを喜ばせています。
代表的な例が、世界中で愛されるハローキティとのコラボです。漁師網バッグのレトロな風合いとキティちゃんの可愛らしさが融合し、ユニークな魅力が生まれています。また、80年代に人気を博した「OSAMU GOODS」とのコラボレーションもあり、どこか懐かしいデザインが再評価されています。このような共演は、漁師網バッグが文化の垣根を越えるアイコンであることを示しています。
これらのコラボレーションは、漁師網バッグが単なる伝統品ではなく、現代のポップカルチャーと見事に融合できる、柔軟で魅力的なプラットフォームであることを証明しています。多くは期間限定での販売となるため、旅行中に見かけたら、その一期一会を大切にしたいですね。
懐かしくて新しい!台湾レトロの象徴
漁師網バッグが多くの人を惹きつけるのは、どこか懐かしいのに、今の時代の感覚にもマッチする新しさを感じさせるからです。かつては日常に溶け込みすぎた道具が、今や台湾の文化を象C徴するアイテムへと昇華しました。その背景にある物語を紐解きます。
かつては「おばあちゃんのバッグ」
元々、このバッグは「阿嬤袋(アーマーダイ)」、つまり「おばあちゃんバッグ」として親しまれていました。多くの台湾の人々にとって、市場へ向かう祖母を思い出すような、実用的で生活に密着した道具だったのです。
そのため、一時期は若い世代から「おばあちゃんが使うもの」と見なされ、少し古風なイメージを持たれていたこともありました。
海外からの視点が価値を再発見
しかし、その価値を再発見するきっかけは、意外にも海外から訪れた人々、特に日本人観光客の視点でした。地元の文脈を知らない彼らの目には、このバッグが新鮮で「かわいい」「レトロでお洒落」なアイテムとして映ったのです。
「どうしてそんなおばあちゃんのバッグを?」と不思議がっていた台湾の友人たちが、やがてその魅力に気づき始める。このような「逆輸入」的な現象が、台湾の若者たちが自国の文化を新しい目で見つめ直すきっかけとなりました。
台湾のアイデンティティを象徴する存在へ
今や漁師網バッグは、単なる懐かしいアイテムではありません。台湾のアイデンティティと誇りを表現するシンボルへと、その地位を高めました。
その象徴的な出来事が、2017年の国慶節(建国記念日)で、舞台デザインのモチーフとして大々的に採用されたことです。また、あの赤・緑・青の縞模様は、マスキングテープや文房具など、他の「台湾らしい」製品のデザインにも頻繁に登場します。パイナップルケーキや台湾茶と並ぶ、必買の台湾土産として紹介されることも少なくありません。
おばあちゃんの世代が大切に使ってきた日常の道具が、時代を超え、国境を越えて愛され、台湾の新しいレトロカルチャーを象身する存在になったのです。
台湾漁師網バッグ購入ガイド【値段・買い方】

- 現地での値段は?サイズ別の価格の目安
- 台北・迪化街で買う!有名店3つの特徴を比較
- どの大きさが正体?サイズ選び完全ガイド
- 人気デザイナーズブランド「來好」と「錦源興」
- 日本でも買える?通販サイトと実店舗まとめ
現地での値段は?サイズ別の価格の目安
漁師網バッグの大きな魅力のひとつは、なんといってもその手頃な価格です。台湾の現地で購入すれば、驚くほど安く手に入れることができます。
ただし、価格はサイズやお店によって少しずつ異なりますので、お買い物計画の参考として、おおよその目安をご紹介します。
定番サイズの価格帯
迪化街などの雑貨店で売られている、最も一般的なA4サイズが収まるくらいの大きさのバッグ(サイズで言うと4号や5号あたり)は、1つあたり大体50~90台湾ドル(TWD)が相場です。
2025年8月現在の為替レート(1台湾ドル=約4.9円)で計算すると、日本円で約245円~441円となります。気軽に買える、お土産にも最適な価格帯ですね。
サイズが異なると価格も変わる
もちろん、サイズによって価格は変動します。お弁当を入れるのに丁度よい小さなサイズ(2号や3号)なら40台湾ドル前後から見つかります。逆に、たくさんの荷物が入る大きなサイズ(7号以上)になると100台湾ドルを超えることもあります。サイズ番号が大きくなるほど、価格も少しずつ上がると覚えておくと良いでしょう。
デザインやブランド品は価格が異なります
ここでご紹介しているのは、昔ながらの雑貨店などで売られているクラシックなタイプのバッグの価格です。
近代的なデザインのライフスタイルショップで扱われている製品や、スターバックスなどとのコラボ商品は、デザイン性や希少価値が加わるため価格帯が大きく異なります。これらは数百台湾ドルから、物によっては1000台湾ドルを超えることもありますので、ご注意ください。
伝統的なタイプであれば非常に安価なため、サイズ違いや色違いで、ついつい複数個買ってしまうかもしれませんね。
台北・迪化街で買う!有名店3つの特徴を比較
漁師網バッグを手に入れるなら、台北の問屋街「迪化街(ディーホアジエ)」へ行くのが最もおすすめです。たくさんのお店が並ぶ中でも、特に有名で品揃えが豊富な3つのお店があります。
この3軒はすぐ近くに集まっているので、時間があれば全部回ってみるのも楽しいかもしれません。それぞれに特徴があるので、自分に合ったお店を見つける参考にしてください。
圧倒的な品揃えのランドマーク「高建桶店」

まず外せないのが、漁師網バッグの聖地とも言える「高建桶店(ガオジェントンディエン)」です。お店の外まで溢れるように商品が並べられ、その物量はまさに圧巻の一言。様々な色やサイズの漁師網バッグはもちろん、木桶やセイロ、カゴ製品なども豊富に揃っています。
とにかく種類が多いため、見ているだけでも楽しめます。しかし、一番の有名店だけあって、店内は常に多くの観光客で混み合っていることが多いです。じっくり選ぶというよりは、宝探し感覚で楽しみたい方におすすめです。
所在地: 台北市大同區迪化街一段204號
電話:+886-2-2557-3604
営業時間:9:00〜20:00(媒体により19:00表記あり)
ウェブ: 台北ナビ「高建桶店」
安心して買い物できる優良店「大華行」

「高建桶店」のすぐ近くにある「大華行(ダーファーシン)」は、落ち着いて買い物をしたい方にぴったりの優良店です。このお店の最大の魅力は、すべての商品に値札が付いていること。言葉の心配をすることなく、安心して価格を確認しながら選べます。
店内はきれいに整理整頓されており、通路も比較的広いため、快適に商品を見て回ることが可能です。品揃えも「高建桶店」に劣らず豊富なので、個人的には一番おすすめのお店です。
所在地: 台北市大同區迪化街一段161號
電話:+886-2-2553-0482
営業時間:10:00〜19:00(日によって18:30や20:00の表記もあり)
ウェブ: 台北観光サイト(日本語) / 台北ナビ / Facebook
静かに選びたい人向けの穴場「林豐益商行」

少し落ち着いた雰囲気で、ゆっくりと商品を選びたいなら「林豐益商行(リンフォンイーシャンハン)」を覗いてみてください。上記2店舗に比べると少しこぢんまりとしており、混雑も少ないため、穴場的な存在です。
漁師網バッグの品数は少し絞られますが、一つ一つの商品が丁寧にビニール袋で管理されているなど、清潔感が感じられます。竹細工の専門店として100年以上の歴史を持つ老舗でもあり、質の良いカゴや竹製品も一緒に見たいという方には特におすすめです。
所在地: 台北市大同區迪化街一段214號
電話:+886-2-2557-8734(補助番号:+886-2-2550-6614)
営業時間:9:00〜18:00(媒体により〜21:00表記あり)
ウェブ: 台北ナビ「林豐益商行」 / Facebook
どの大きさが正体?サイズ選び完全ガイド
迪化街のお店に行くと、壁一面に様々なサイズの漁師網バッグが並んでいて、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。実は、これらのクラシックなバッグには多くの場合、1号から10号までのサイズ番号が付けられています。
この番号ごとの大きさや用途の目安が分かれば、自分にぴったりの一品が簡単に見つかります。
サイズ番号と用途の目安
【小さいサイズ:1号~3号】小物入れやランチバッグに
最も小さい1号は、リップクリームや鍵などを入れる小物入れに。2号はコンビニへのちょっとしたお出かけに、3号(横約30cm)はA4サイズのノートが横向きにちょうど入る大きさで、ランチバッグやお稽古バッグとしても人気があります。
【中くらいサイズ:4号~5号】普段使いのメインバッグに
普段使いに最も人気があり、使いやすいのがこのサイズ帯です。4号(横約36cm)はA4ファイルや雑誌がすっぽり収まり、通学や通勤のサブバッグにも最適です。5号(横約38cm~44cm)は、買い物用のエコバッグとして十分な容量があり、一枚持っていると非常に重宝する定番サイズと言えます。
【大きいサイズ:6号~7号】レジャーやまとめ買いに
荷物が多い日やレジャーには、大きめサイズが頼りになります。6号(横約44cm)はスーパーでの買い出しにも対応できる大容量。7号(横約47cm)にもなると、ビーチタオルや着替えなども楽々入るので、ジムや温泉、海へのお出かけにぴったりです。
【特大サイズ:8号以上】
さらに大きな8号以上のサイズは、コインランドリーへ行く時の洗濯物入れや、家庭での収納アイテムなど、本格的な運搬用途で活躍します。
購入前にチェックしたいポイント
このサイズ番号は、伝統的なメーカーの「金獅牌」などで共通して使われていますが、お店やメーカーによって同じ番号でも微妙に寸法が異なる場合があります。特にオンラインで購入する際は、商品説明に記載されている具体的なcm(センチ)表記を確認すると、イメージ通りの大きさのバッグが手に入り安心です。
まずは「何を入れたいか」を想像してみることが、最適なサイズを選ぶ一番の近道です。このガイドを参考に、ご自身のライフスタイルに合った漁師網バッグを見つけてくださいね。
人気デザイナーズブランド「來好」と「錦源興」
昔ながらのクラシックな漁師網バッグも素敵ですが、最近では台湾の若手デザイナーたちが手掛ける、モダンでお洒落な製品も大きな注目を集めています。伝統的なアイテムに新しい感性を吹き込んだ、人気ブランドを2つご紹介します。
台湾のかわいいが集まる店「來好(ライハオ)」

台北の流行発信地・永康街(ヨンカンジエ)に本店を構える「來好」は、台湾のかわいいお土産が揃うセレクトショップです。メイドイン台湾にこだわり、多くのオリジナル商品を展開しています。
「來好」が手がける漁師網バッグは、伝統の素材感を活かしながら、より現代のライフスタイルに合わせたデザインが特徴です。定番のトートバッグ型はもちろん、お弁当入れにぴったりのランチバッグ型や、小物を整理するのに便利なポーチ、ドリンクホルダーなど、多彩なラインナップが揃います。クラシックな色合いだけでなく、ピンクや黄色といったポップなカラーバリエーションも豊富で、選ぶのが楽しくなります。
所在地: 台北市大安區永康街6巷11號
電話:+886-2-3322-6136
営業時間: 9:30〜21:30(無休)
ウェブ: 來好 公式・店舗情報 / 台北ナビ(紹介)
伝統を布に描くテキスタイルブランド「錦源興(ジンユエンシン)」
100年以上の歴史を持つ台南の生地問屋が、4代目の手によってモダンなテキスタイルブランドとして生まれ変わったのが「錦源興」です。
このブランドのユニークな点は、漁師網バッグそのものではなく、あの象徴的な「赤・緑・青の縞模様」をデザインモチーフとして捉え直したことです。その伝統的なパターンを、上質な帆布(キャンバス)生地のトートバッグやポーチ、ハンカチ、さらには靴下などに展開しています。漁師網バッグ柄のほかにも、台湾名物のカラスミや、レトロで美しいマジョリカタイルなど、台湾の物語を語る様々な柄の製品があり、デザイン性が非常に高いのが魅力です。本店は台南にあります。
所在地: 台南市中西區中正路209巷3號
電話:+886-6-221-3782
営業時間: 10:00〜18:00(水〜日)/月・火 休
ウェブ: 錦源興 公式サイト / 公式コンタクト(基本情報)
これらのお店が提供するのは、単なるお土産ではなく、台湾の文化を現代のライフスタイルに融合させた「新しい台湾の魅力」です。伝統的な一品と、デザイナーズブランドの一品、両方を手に入れてみるのも楽しいかもしれませんね。
日本でも買える?通販サイトと実店舗まとめ
台湾旅行の思い出に浸ったり、次の旅行まで待てなかったり。日本にいながら、あの可愛い漁師網バッグを手に入れたいと思うこともありますよね。
幸いなことに、最近では日本国内でも購入できる場所が増えています。主な通販サイトと実店舗をご紹介します。
気軽に探せる!オンライン通販サイト
日本にいながら漁師網バッグを手に入れる最も簡単な方法は、オンライン通販です。
大手ECモール
「楽天市場」や「Amazon」などで「台湾 漁師網バッグ」と検索すると、多くの輸入販売店が出品している商品を見つけることができます。様々なサイズや色のクラシックなタイプから、スタバとのコラボ品まで見つかることもあります。
台湾専門のオンラインショップ
「Taiwan Love」のような台湾の製品を専門に扱うオンラインショップもおすすめです。これらの専門店では、定番品はもちろん、現地の老舗メーカーと直接取引しているこだわりの品や、少し珍しいデザインのバッグに出会える可能性があります。
ただし、どの通販サイトを利用する場合も、価格は台湾の現地価格に輸入コストや送料が上乗せされるため、少し割高になります。
台湾の空気を感じられる実店舗
実際に商品を手に取って選びたい方は、台湾系のライフスタイルショップを訪れてみましょう。
誠品生活日本橋

東京・コレド室町テラスにある「誠品生活日本橋」は、台湾発の大型セレクトショップです。書籍だけでなく、洗練された台湾の文具や雑貨、食品などが豊富に揃っています。
ここに並ぶ漁師網バッグは、伝統的なものからデザイナーズブランドのものまで、厳選されたお洒落なアイテムが多いのが特徴です。
所在地: 東京都中央区日本橋室町3-2-1 COREDO室町テラス 2階
電話: 03-6225-2871
営業時間: 平日 11:00〜20:00/土日祝 10:00〜20:00(※一部店舗で異なる時間あり)
アクセス: JR総武快速線 新日本橋駅、東京メトロ銀座線・半蔵門線 三越前駅より直結
書店、文具・雑貨、ワークショップ型EXPO、食物販&レストランなど、多彩な文化体験が可能な複合型ライフスタイル施設。台湾発の文化を発信する場として、日本初上陸の拠点です。:contentReference[oaicite:3]{index=3}
ウェブ: 公式サイト / COREDO室町テラス 店舗ページ
神農生活

大阪の「あべのハルカス近鉄本店」に常設店を構える「神農生活」も見逃せません。台湾の食と暮らしをテーマにしたセレクトショップで、漁師網バッグも人気商品の一つです。
また、2025年4月から10月まで開催されている大阪・関西万博にも期間限定で出店しており、そこでも購入が可能です。
所在地: 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス近鉄本店 タワー館10階
電話(代表): 06-6624-1111
営業時間: 10:00〜20:00
アクセス: 近鉄南大阪線「大阪阿部野橋駅」直結、地下鉄御堂筋線・谷町線・JR「天王寺駅」より徒歩1分。西改札すぐ。
通販サイトは手軽さが魅力ですが、実店舗では他の台湾雑貨や食品も一緒に見ることができ、まるで小さな台湾旅行をしているような気分を味わえます。ご自身の都合の良い方法で、お気に入りのバッグを探してみてください。
まとめ:台湾漁師網バッグは文化が詰まった逸品

記事のポイント
- 日本での「漁師網バッグ」という呼び名は見た目に由来する愛称
- 台湾での正式名称「茄芷袋」の語源は日本語の「かぎ編み」である
- 高級ブランドとの類似から「台湾のLV」という愛称がユーモアで誕生
- 軽く丈夫で水に強いため、エコバッグからレジャーまで用途は無限大
- かつての「おばあちゃんバッグ」が今や台湾レトロを象徴する存在
- 現地では数百円から買えるが、デザインやブランド品は価格が異なる
- 購入するなら台北の問屋街「迪化街」が最も有名で品揃えも豊富
- 用途に合わせて選べる1号から10号までの細かいサイズ展開がある
- スタバ等の人気ブランドとのコラボやお洒落なデザイナーズ品も多数
- 日本国内でも「誠品生活」などのセレクトショップや通販で購入可能
総括
この記事では、多くの方がお土産として注目する台湾漁師網バッグの奥深い世界をご紹介しました。日本での愛称の由来から、台湾での正式名称「茄芷袋」に隠された日本語との繋がり、そして「台湾のLV」と呼ばれるようになったユーモアあふれる背景まで、一つのバッグに豊かな物語が織り込まれていることに驚かれたのではないでしょうか。
その魅力は、歴史や文化だけではありません。軽くて丈夫という抜群の機能性、そしてサイズやデザインの豊富さも兼ね備えています。昔ながらの市場で見つける一品、お洒落なデザイナーズブランド、話題のコラボ品など、今のあなたのライフスタイルにぴったりのバッグがきっと見つかります。
次に台湾を訪れたなら、ぜひご自身の目で、お気に入りの一品を探してみてください。手にした台湾漁師網バッグは、きっと単なる雑貨ではなく、台湾の暮らしや歴史を感じられる特別な思い出の品となるはずです。